午前6時の気温はマイナス8度。
きのう日中は、いきなり大荒れのお天気でござった。
「発達した低気圧の影響」だそうですけど、そんな予報はまるでなかった。
いきなりの暴風雪、「どうなってんの?」って話だった。
おかげさんでご当地は、この冬初めて、いわゆるホワイトアウト状態ですわ。
雪は上からはもちろん、下からも降ってきて、風もビュンビュン吹きまくり。
家に籠って静かに過ごしましたけど、想定外、びっくりポンの荒れようでした。
そんなことで、けっこうな量の雪が降っておったので、夜になってから、そそくさとスキーの準備をいたしました。
まずはすでに10数年は経ただろう古いスキーウエアに、まだ新品のヘルメットにゴーグル、そして下着「CW-X」をごそごそ取り出したのです。
スポーツタイツというCW-Xは、たいした優れもので、とりわけ腿の筋肉の疲労軽減に役立つし、ひざはテーピングの原理で衝撃も緩和するので、スキーにはもってこいなのだ。
っていうか、筋肉が衰えてきたじーさんには必須のアイテムなのでござる。
しかも冬用の厚手のがあって、さらに股引きを履いてからウエアを着ることにしておる。
これで1000メートル地点での気温がマイナス20度でもスキーが楽しめるのじゃ。
ヘルメットは、外人さんのおかげですっかりご当地でもごく一般的になった。
じーさんだって、一応、流行にはそれなりに反応しておる。
なにより、フルフェイスヘルメットは温かいし、見た目じーさんかどうかがよくわからんのもよろしい。
ヘルメットにゴーグルなら、ニッポンの若いおねーちゃんともリフト上で会話できるしね!!
ヘルメットの上に付けてあるのはソニーの小型ビデオカメラ「アクションカム」を装着するためのもの。
デイバッグにも、スキーにもカメラを装着できるようにしておって、これがなかなか楽しい。
以下は今年1月にリフト下の非圧雪斜面で撮ったユーチューブの映像じゃ。
深雪とはいかない雪でしたけど…
https://www.youtube.com/watch?v=WfIjo-Cj0Mw&feature=youtu.be
でもって、一通り準備してから「ニセコ雪崩情報」をチェックするのです。
ご当地のレジェンドで冒険家の新谷暁生さんが所長を務める「ニセコ雪崩調査所」が、毎朝山に登ってチェックした結果を掲載しておる。
今シーズンはまだ雪が少ないので情報が提供されてませんでした。
またご当地には、全国に先駆けて設けられた「ニセコルール」というのがある。
スキー場のコース外滑走を認めたニッポンでは画期的なモノなのです。
新谷さんやニセコ町などの奮闘によりこのルールができてからというもの、雪崩による死亡事故は激減し、コース外の深雪もルール従って楽しめるようになったわけ。
ルールは単純で、スキー場外の深雪に入るには、いくつかあるゲートから必ず出るというもの。
雪崩情報によってはそもそもゲートが閉じておる場合もある。
雪崩は暴風雪のあと、雪庇などができて起きることが非常に多い。
大荒れのお天気に次の日なんか、いくら晴れておっても一番ヤバイのでゲートは開かない。
だから、深雪狙いのスキーヤー、スノーボーダーは、ルールがあってないような別の地域のスキー場に行く。
そしてそこで事故を起こしたりもするのです。
それと、ロープが張ってあるので、そのロープをくぐってコース外に出てはいけないというルールがある。
ルール違反すると、リフト券が没収されるのです。
いずれにせよ、ニセコルールのおかげで皆さん楽しめる。
バックカントリースキーが大流行の昨今、ニセコルールの先進性に拍手なのでござる。