午前6時の気温はマイナス5度。
雪は降っておりません。
穏やかな朝でござる。
きのう冬至だったので、きょうから毎日少しづつ日が長くなってまいります。
暗い夜がドンドン短くなるわけで、それだけでなんだか嬉しくもなる朝なのです。
ところで、
TBSのテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、とうとう終わってしまいました。
世間では「逃げ恥ロス」とか申しておるそうですけど、おぢもその仲間入りでござる。
この番組で「ムズキュン」って言葉が流行っておるそうですけどそれもよくわかる。
観ているうちにムズムズしてきて、そのうち胸キュンってことらしい。
ある種、男女のすれ違いドラマなのです。
すれ違うといえば、元祖はあの「君の名は」ですわ。
いま世界中で大人気のアニメ「君の名は。」の方ではございません。
おぢがまだ1歳になる寸前の1952年4月スタートのラジオドラマの方でござる。
戦争中に東京の数寄屋橋で出会った男女が、お互いに生きておったら半年後、その半年後にもう一度会おうと約束する。
ところがすれ違いに次ぐすれ違いで、会えたときは女が嫁ぐ前の日というお話じゃ。
携帯電話の普及したいまの時代ならありえない「すれ違いドラマ」。
数寄屋橋の上で出会って、いい感じならスマホでアドレス交換して「また今度ねぇ~」ってことで、21世紀ではドラマになんぞなりません。
この放送がある日は、銭湯の女風呂がカラになった逸話が残っておる。
家庭に風呂なんぞまるでない時代ですから、そりゃ風呂屋にとっても大事件でござった。
大人気で、その後映画にもなった。
岸恵子さんと佐田啓二さんが主演しましたです。
これはもちろんリバイバルで観た記憶がある!!
岸恵子さんがストールを首に巻いたのを「真千子巻き」と言って、当時大流行しておったそうですわ。
一方の主役、佐田啓二さんは、中井貴一さんの父親で元祖二枚目俳優なのでした。
アニメ「君の名は。」は観ておりませんけど、これもすれ違いだそうですけど、ムズキュン「逃げ恥」もまさにすれ違い。
ムズムズするのは、二人の心の中がすれ違っておるからですわ。
最終回も「結婚、入籍しよう」とプロポーズする津崎ですけど、みくりは「それは愛の搾取です」と。
確かに理屈はそうか知らんけど…
何やらトンチンカンな言葉で、視聴者をムズムズさせる。
よくできた脚本です!!
原作はマンガでしたね。
携帯電話が普及して元祖「君の名は」の真千子と春樹のような「すれ違いドラマ」はもう無くなった。
そう思ってましたけど、「一緒に暮らしながら、すれ違う男女」って設定が「逃げ恥」なのでした。
そこがいかにも21世紀のニッポンですわ。
ですが男女のすれ違い、今も昔もドラマのテッパン、「キラーコンテンツ」なのだとしみじみ。
おぢも楽しく拝見したわけで、すっかり「逃げ恥ロス」なのでございます。
それにしても今クールのテレビドラマ、たいしたレベルが高く、楽しませていただいた。
次のクールはどうなんだろ???
さて、
税金を垂れ流しておった利権の巣窟「もんじゅ」の廃炉が決まったそうですわ。
文部科学大臣は責任を取って「66万円の給与返納」だそうだ。
1兆円を投じて、30年間で稼働したのが、朝日新聞によると250日。
週刊現代によると発電したのは、わずか883時間だそうですわ。
「けじめ」だそうだけど、66万円返納の意味がわからん。
死んでお詫びせんかい!! などとは申しませんが、大臣だけの責任か???
ですが、もんじゅのある福井県知事は廃炉に反発しておるという。
「カネのなる木」利権が無くなるわけですから、反発する向きもあるんだろ。
さもしいなぁ、、、
12月24日号の週刊現代には「巨大な赤字に!『第2もんじゅ』のずさんな計画」って記事がある。
記事中、文科省の担当者の話として「もんじゅが廃炉しない場合、今後5400億円の費用がかる」のだそうだ。
そして、完成してうまく稼働して、売電がはじまると、その「収入は270億円」なのだそうな。
この先5400億円かけて270億円儲かるって、どういう算数、どういう経営感覚だ???
だけどもんじゅの運営方針を5人で決めておるという「高速炉開発会議」のメンバーの中で、誰一人「おかしい」と声を上げる者はいなかったそうだ。
今回廃炉が決まったことで一見メデタシメデタシですが、廃炉には今後約4000億円の費用と30年の歳月がかかるそうですわ。
しかも政府は、使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」事業は続ける方針で「第2のもんじゅ」ができるわけ。
利権でがんじがらめの核燃料サイクル事業、どもこもなりませんです!!
アメリカもイギリスも断念した高速増殖炉計画を、この先まだ続けるわけだ。
酷い話だなぁ、、、