おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「情けは人のためならず」小さな国際交流でしたぁ~

2019年01月24日 | Weblog

午前6時40分の気温はマイナス7度。

昨夜から雪が降り続いておって大荒れ状態、猛吹雪です。

予報によると、きょうは発達した低気圧の影響で、ご当地は雷を伴う吹雪だそうな。

「こんな天気に仕事かよ」ってことで、おぢは昼前に出かけねばなりませぬ。

国道は完全にホワイトアウトでしょうから注意しながら慎重なドライブとなりそうです。

そんなきのうの午後、

一台の車が我が家の前に止まったのでした。

「わ」ナンバーのレンタカーで若い男女3人が乗っておる。

ニコニコ顔で降りてきた男性は、どう見ても中国系の外国人。

流ちょうな英語を話す人で、手に何か携えておる。

聞けば、香港からスノボでやって来た若者、彼の奥さんが去年の春にご当地にやって来たそうだ。

で、いつものパターンですが間違って我が家の近くにある無人駅「JR比羅夫駅」で下車。

ご当地の高級コンドホテル「綾ニセコ」まで大きな荷物を携えて歩いて行かねばならん状態だった。

そんときおぢは仕事で忙しかったので、ハニーさんがマイカーに乗せて綾ニセコに彼女と友人を送り届けたのです。

そのときその奥さん、なんと妊娠中だったというのだ。

大きな荷物を持って、歩いて綾ニセコまでは1時間は楽にかかる。

で、そのときにハニーさんは自分の名前を言ったらしく、それを覚えていて、今回ご主人がスノボで来日し、お礼にわざわざ我が家を訪ねたのでした。

なんだか感動ものなのです。

ご当地に移住して10年以上が経ちましたが、間違って比羅夫駅で降りた人を、スキー場近くのホテルに送り届けたのは5人や10人ではない。

ですが、わざわざそのときのお礼にと我が家を訪ねてくれたのは今回が初めて。

やさしげな香港の若者に感動いたしました。

お礼にいただいたのは、香港名物という「グローリー」のクッキーと高級そうな紅茶です。

イギリス統治時代の名残なのでしょう、ハンドメイドと書かれたクッキーはバターたっぷりで甘かった。

しっかり午後3時、英国式のティータイムに、二人してほっこりしながら美味しくいただきました。

「情けは人のためならず」とか申します。

本来、情けは人のためではなく、「巡り巡って自分のためですよ」という、いかにもニッポン人らしい優しさ溢れる言葉なのだ。

この言葉の意味を全く逆の意味「情けをかけるのは人のためにならない」と思っておる人が多くて驚いたことがある。

同世代にも、そんな勘違いの人がいて少々呆れたこともあった。

「情けは人のためにならない」などという解釈では、まったくもって「情けない」

クッキーと紅茶を届けてくれた優しい笑顔の香港の中国人3人に、少々胸が熱くなったおぢなのでした。

「鬼の目にも涙」ってことか?

ウルウル…