グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

戦略

2010年07月13日 | 植物
 一昨日発行したメルマガでも触れましたが、大島も梅雨の様子が随分と変わってきました。
(メルマガは季節ごとの発行です。もし興味おありでまだ登録されていない方がいらっしゃいましたら、どうぞHPのトップページから登録して下さい)

ドバっとスコールのような雨が降ったなぁ、と思うといつの間にかパタとやみ、今度はジリジリと暑い太陽が照りつけたりします・・
今日もまさにそんな訳のわからない一日となりました。
唐突に「ど・どんなだよ?!」というぐらいのドシャブリ、そしてやんではまた降りだし、「暑いよ、もう降らないでしょ」と思っていると、また降る、という、まったく困った天気が続いております。
大島だけではないですね。
日本中、いや、世界でおかしな事になっているのですね。
私達の愛すべき緑の地球が、バランスを保っていつまでも存続出来るような集合意識が広がっていくと良いですね!

さて、そんな変な天気でも、雨は恵です。
ひと雨ごとにどんどん育っていく植物たち。
ここ数日、断然目立つようになってきたのはアカメガシワの若いものです。
人家の庭先、道路の曲がり角、そこいらじゅうで何もない所から腰の高さぐらいまで一気に成長して、突然現れたような存在感でいます。

それもそのはず、アカメガシワって人の手が入った(草刈り等)後に強い植物なのですって。
種のまま土の中で何年も眠っていられるそうで、他の植物が生い茂っているような時はひっそりと息をひそめ、そこの植物が刈り取られたり火事などで一気になくなるのを待っているんだそうです。
他の植物が刈り取られたりして日が差し込み、土の温度が上がってくると「待ってました!」とばかりに発芽してぐんぐんと成長するので、草刈りシーズンの今、あちこちでアカメガシワの若いのが見られるようになった、というわけなんですね。

加えて、根っこから取り除かないと刈られた部分から倍増して再生してしまうので、存在感が増していたのですね。

そのアカメガシワさん、今が花の時期でもあります。

雌雄異株で、これはオスの花です。もう終わる頃でしょうか、少しだけ咲いていますね。

そして、すぐ隣にあったメスのほうはもう実になっていました。

ひっつきむしのようですね!
鳥にうまく運んでもらえるよう工夫をしているんだそうです♪
鳥が遠くへ種を運んでくれるので、こんなふうに自在にあちこちで姿を現す事になるのですね。
みなさんのお家の回りでも、草刈りがされたような所があったらその後に何が出てくるのか、ちょっと見てみてください^^
こんなのが出てくるかもしれませんね!



さてここ数日のガイドで見つけたもののご紹介です。
カルデラではヒメヤブランがかわいい紫の花をつけお客様にいち早く発見していただきました!



樹海では十両の愛称のあるヤブコウジも可憐な花を下向きに咲かせていました。

下から覗いて撮っていないし真っ白なのでよくわかりませんねっ(汗)


ナイトツアーではまだおチビさんのマムシを見ました!

綺麗な柄、まだ全然ウロコの雰囲気がわかりませんね~^^
海辺の道路を横切って茂みに入っていきました。

小さくてもマムシはマムシっ。
皆さまも綺麗だからと言って触ってみようかなぁ~とかいう衝動はくれぐれも抑え、安全な観察をして下さいね

(友)
コメント
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