グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夕方の散歩

2010年07月29日 | 今日の大島
昨日までの猛暑が夢のように感じられる、今日の天気でした。
昼の最高気温は25℃。そして熱帯のスコールのような激しい雨。
大島も温帯から熱帯に変化してきているのでしょうか?

さて、夕方やっと雨が小降りになったので、
犬を連れて海沿いに散歩に行ってきました。

しか~し!
濡れている地面が大嫌いな犬は、まったくヤル気がありませんでした。

いくら励ましても、車から降りる気ナシ。
仕方がないので、私だけ散歩して来ました。
(何しに行ったのでしょ~??)

今日の海岸沿いの景色です。

ドンヨリと垂れこめる灰色の雨雲。
砕けて飛沫を上げる波。
犬の気分がブルーになるのもわかるような気が…(笑)。

しかし、そんな天気の中で活発に動くものを見つけました。

ハマオモトヨトウの幼虫です。
1つのハマユウに20匹以上もついていました!

ハマユウの葉の上に残る水滴をものともせず、まるでカタツムリのように水をかき分け動きまわっています。
葉も蕾もムシャムシャ食べまくっていました。

雨の中こんなに必死になって食べて、一気に蛾になるつもりでしょうか?
異常気象で夏が終わってしまう~と思って焦っているとか??

海岸から少し山側に入ると、オニドコロの雄花が目立ちました。

小さな花が縦に連なり(これを花序と言います)沢山垂れ下がって風に揺れる様子は、
とても可愛いです。

花のアップ。

なんだか控え目で愛らしい花ですよね。

どうやら本土のオニドコロは雄花序が立ち上がるのが普通のようですが
大島で見る物はほとんどが垂れ下がっています。

大島には、近い仲間でイズドコロという植物が存在し、その雄花序は垂れ下がるようです。
ではこれはイズドコロ??
葉の形はオニドコロなのですが…???

色々調べているうちにヤマイモ科の検索表なるものを見つけたので、今度は種の時期に調べてみたいと思います。

さて、こちらは今日見つけたツリガネニンジンの花。
夏の後半の花というイメージですが、もう沢山咲いていました。
控え目なパープルの色が可愛くて、私の好きな花です。

しかし、これもどうやら本土のものとは少し違うようなのです。
本土のものは雌しべが花弁の外まで伸びているらしいのですが、大島では上の写真のように、
雌しべは花弁の中に収まっているタイプの方が断然多いような気がします。

あ、でも本土のタイプに近いツリガネニンジンの花も1株見つけました。
丸っこくて可愛かったです。

同じ種類でもずいぶん形が違いますね。
いったい大島で生きていく上では、どちらの方が有利なのでしょうか?
大島に住む虫達と、ツリガネニンジンの花のバリエーションには、何か関係があるのでしょうか?

…またまた、疑問が増えちゃいました。

自然からの宿題、だいぶ溜まりました。
いつかまとめて宿題に取り組みたいです。

しかし夏は台風の時ぐらいしか、時間を作れないのですよね~(悩)。

(カナ)

コメント
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