グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

凄い~!

2012年03月11日 | ツアー
昨日、今日と三原山へ行ってきました。

しかし、昨日は100%視界ゼロ、冷たい風もビュ~ビュ~です。

山ガール姿がバッチリ!決まったお嬢様お二人でしたが
余りの寒さと視界の悪さに、止む無く歩くのは断念
その代わり”山頂ジオパーク展”を鑑賞して
島の方から、貴重な噴火のお話等をお聞きして下山しました。


さて、今日はそのリベンジと思いきや・・・
スタート時には冷たい雨、昨日と殆ど変わらない視界でした。


結局、7名で歩く予定が
昨夜飛び入りした方と”マンツーマンガイド”と相成りました。

今日のコースは、
余り無理をして歩きたくないとの希望も有り、三原山はカルデラ内だけ
そして”樹 海”と月と砂漠ラインから裏砂漠へ行く事にしました。


視界が無くても、カルデラ内は楽しいです。

空気中の水分を思いっきり吸って、元気イッパイのスナゴケ「きれいでしょ!」


枯れたススキの根元では、同じく枯れたナンバンギセルが
ニョキニョキと何本も生えていました。(画像は有りませんが・・・)

ススキが元気な時には、影に隠れて余り見えなかったのですが
結構、生えてたんですね。

この植物、変わった姿形も面白いでのですが
その生態がとても興味深いのです。
「この植物、葉が無いんですよ~」と言うと
殆どの皆さんが「エッ!」と驚いた表情をします。
さぁ皆さんも、何故?葉を必要としないのか?考えて見て下さ~い。
来シーズンは、咲いてる花を沢山探すぞ~~~~。

カルデラ内は86年の溶岩流で引き返し、樹海へと向かいました。


樹海の中は霧も入らず、視界良好!中々快適でした。
それにしてもこのクネクネ、いつ見ても感動ものです。

溶岩が裂けてできた道では、植物達の逞しさにパワーを頂きました。


桜っ株では、椿の花のジュウタンを踏みしめ


ここでも、パワーを吸収! 笑


樹齢800年以上という桜は、滅多に見られないと思います。
しかも、折れた枝から3本の大きな木
中心のこの木は、”桜っ株お母さん”と言ったところでしょうか。

もうすぐ”桜っ株祭り”が地元の人達によって行われます。
今年は、見に行きたいですね~。


さて、最後に立ち寄ったのは”裏砂漠”
「昨日見たけど、もう一回行ってみたい」とのご希望でした。

裏砂漠の至るところに雪が残っています。


そして、やはり霧に包まれて海も三原も見えません。


しかし、しばらくすると霧が動き出しました。


下からドンドン上に上がってきます。


やがて、眼下の砂漠地帯に陽の光が・・・


山の方を見ると下から徐々に霧が取れていきます。



いやぁ~、感動の一瞬でした。
知らずと二人で「おおぉぉぉ~、凄いね~!」と感嘆の声を上げていました。
おそらく後15分もその場に居れば青い空にくっきりと
三原山が見えていた事でしょう。



どんな条件の中でも、自然は様々な驚きと感動を与えてくれます。
「ありのままの自然を楽しみましょう。」と言うお客様の気持ちが
三原の霧を晴らしてくれたのかも知れません。


さて、今日は・・・一年前にとんでもない大災害が起きた日です。
日本各地で追悼の式典が催されました。
被災地では、固い復興への誓いと共に
悲しみを新たにされた方も多かったと思います。

この様な大災害が起こらない事を祈るのは勿論ですが
万が一起きた場合の備えも大事なのだと改めて感じました。

自然の素晴らしさを伝えると同時に、いざと言う時の対応も絡めて
話せる様になりたいです。自然から学ぶ事っていっぱいですね。(by ギバ)
















コメント
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