グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

昨日のツアー報告

2012年03月20日 | ツアー
ようやく薄日の射す三原山へ行ってきました。

カルデラの中も、少しずつ春の気配を感じます。

遊歩道沿いのカジイチゴも葉を付け始め

足元では、アシタボのグリーンの葉がスクスク伸びています。

そして、表砂漠地帯ではハチジョウイタドリも赤い新芽を出していました。

何だかよく見ると、目が有って砂地から顔を出す魚に見えます。

大島で潜っている時に砂地でよく見掛ける”ハナアナゴ”にそっくりです。
もっともハナアナゴは赤くはありませんが・・・

赤く茹で上がった車海老の頭にも見えますけど・・・私だけでしょうか?

しばらく雨が続き、花粉を飛ばせなかったオオシマカンスゲも

雄花を指で弾くと”フワ~”っと、黄色い粉が辺りを覆います。



さて、昨日のお客様は二組み

大島は初めてと言うご夫婦と、島へ釣りでいらした男性お二人。

男性お二人はダイバーでもありました。次回はダイビングで来てくれるかな?

今日はお客様のご希望も有り、いつもと違うコースを久々に通ってみました。

山頂へ登るのはいつも通りですが、帰りは表砂漠へ降りるコースを取りました。



ここ数日の雨続きで、”幻の湖”もこんなに水を貯えています。

唯一雨水の溜まる場所ですが、晴れの日が続くとすぐに干上がってしまいます。

そして、このルートの砂斜面の上には、太平洋戦争の面影も残されています。

大きな岩盤に刻まれた文字・・・ 読めますでしょうか?

力強く”必殺必勝”と刻まれています。

敗戦を告げる”玉音放送”の後も山に立て篭り、果敢に戦おうとした兵士達が居たそうです。

又、カルデラを囲む外輪山の淵には、こんな場所も・・・


外輪山の谷間を抜け溶岩が村に押し寄せないよう、石積みをした場所です。

三原山の中にも、島人達の様々な歴史が刻み込まれていますね。

コースを変えると、今までとチョット違った視点で三原山を見る事ができます。

久しぶりに通ったコース、私にはとても新鮮に思えました。

お客様も楽しんでくれたかな? (ギバ)
コメント
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