グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

春と火山

2012年03月08日 | ツアー
シトシト雨が降ったりやんだりの、ドンヨリとした一日でした。
このところ、こんな日が続いています(^_^;)

昨日のツアーでも、三原山は最初こんなでした。
(山が、見えない…)

この日は火山好き大学生のいるご家族の、三原山ツアー。
前日は火山博物館に予習に行かれていたそうです。

火山好きということで、こんな記念写真を撮ってみました。

この場所での集合写真は初企画です(^^)v

ちょっと大きめの溶岩を持ち上げ、中の色を観察中。
「なんで赤と黒が混じった色なのでしょう?」とスバラシイ質問!

こういうクイズをしながらの山登りは、とても楽しいです。

しかしこのクイズ、正確には答えられませんでした。
「熱い溶岩が空気に触れてゆっくり冷えると酸化して赤くなる」というだけでは、説明しきれないこの状況(^_^;)

黒いゴマあんが、赤とグレーの皮で包まれている饅頭みたいですが…
いったいどういう状況になると、こういう色づかいになるのでしょう?

霧で視界が良くなくても、ゆっくり周りを見ながら歩くと“春”のサインが見つかります。
赤いカジイチゴの枝からは、新しい緑の葉が伸び始めていました。

そして霧でも、三原山はよく粋な計らいをしてくれます。

昨日も歩き始めから「きっと肝心なところでは霧が晴れるような気がする」という予感がしていたのですが、まさにバッチリ予感的中!割れ目噴火がつくった黒い溶岩の丘が、霧の向こうに姿を見せてくれました!

「やった~!見えた見えた!!」byみんな(^O^)

火口でも三原山の“粋な計らい”は続きました。

霧が風にどんどん流されて火口の中から立ち上り、穴がハッキリ見えてきました。

「わあ!この霧の動き方、まるで火口から噴煙が上がっているみたいですね!」
ちょっと噴火を思わせる光景にワクワクしながら霧の動きを観察していたら…

霧だと思ったのは、本物の噴気でした(^_^;)(^_^;)
昨日はいつもより噴気の量が多く、モクモク火口から立ち上っていました!
(三原山火口の霧と噴気、区別つかないなあ…まあ、中身は一緒ですが…)

昨日は予定より早く山を降りたので、他の場所も回りました。
元町は三原山より、さらに春らしい景色!

早春に咲くハチジョウキブシの花が開きはじめていました。
ちょっと前まで蕾だったのに、アッという間ですね。

海岸で見られる、火山島らしい風景。赤や黒の溶岩が埋め込まれた自然の地形に、お客様からは「スゴイ~。こんな海岸見たことない。」という声が聞かれました。

確かにこういう海水浴場って、あまりないかもしれませんね。
火山島はもろくて、どんどん波に削られる…それを体感できる風景です。

“春と火山”を満喫した1日でした(^。^)

(カナ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする