グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今日のジオ講習

2012年03月04日 | 火山・ジオパーク
さて、今日は”大島火山を学ぶ講習会”

まずは、地層大切断面の読み方を教えて頂きました。

ここには、過去数万年の伊豆大島の成り立ちが刻まれています。

この規模で保存されている所は世界的に見ても例が無く
とても貴重な場所・・・ 火山を研究する先生方を始めとし
関東近辺の地質を学ぶ大学生達は、必ず訪れる所との事です。

”曲り鎌”で表面を薄く削ると、アッ!と驚く様な地肌が現れます。


何気なく見ていると気づきませんが、色々秘密が隠されているんですね。

注意深く見ると、様々な形や複雑な模様が見えてきます。

地層断面の次は、海沿いです。

ここにも様々なドラマが隠されていました。

皆さん、先生の説明に真剣です。

何故、ここにこんな石が有るのか? この模様は? 
大小様々な石が混ざっているのはどうして? 何故黒いの?赤いの?

全てに理由があり、その答えもあるのです。
今まで考えもしなかった新しい世界が開けた感じでした。

最後は、元町の火山博物館前駐車場

何と!1700年前の堆積物の中に、当時の木が埋まっています。
不思議と腐らないんですね。  ちょっと、驚木?です。

ここ数週間で、色々な事を学びました。 明日でこの講習も終了します。
私は、治療その他で参加できなかった講義も多いのですが
この貴重な講習は、これからのガイドに活かされていくでしょう。

大島へいらしたら、是非陸上ガイドも受けてくださいね~。
伊豆大島の旅が更に楽しくなりますよ。 

ちなみに、地層大(ダイ)切断面は
”地層大切(タイセツ)断面”だそうです。 
早速これ・・・、使わせて頂きます。(^0_0^)GIBA 



柳場に引き続き、少しだけ追加します。
今日の講習場所、実はさらにもう一か所ありました。

道幅が広げられた南部の林道の両脇に、見事な美しい地層が見られる場所です。

何とも芸術的な壁の模様ですよね(^O^)

西暦838年の神津島の噴火で、大島全域に降り積もったとされる白い火山灰の層も、とても綺麗な状態で見ることができます。

昨日の講義に続いて“伊豆大島は火山の島”だとますます実感した1日でした。

移動中の車の中でどなたかが言った言葉…「大島って、本当にどこにでもジオがあるのね。」
そうそう、全くの同感です~!(^^)!

ところで今回の講習で様々な講義を聞いて「最新の研究ってスゴイ!」と心から思いました。
日々続けられる地道な研究によって新しい発見があって、過去の歴史も塗り替えられていくのだということを実感しました。

今回学んだたくさんのことを自分の中に取り入れて、ジオパークの楽しさをより多くに人に伝えたいです。
やることいっぱいだ~(^_^;)

(カナ)











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ここはどこ~~~?

2012年03月04日 | ツアー
今日は、昨日のツアー報告 and 本日のジオ講習風景
講習風景は、西谷の補足も交えて後ほど、ご報告したいと思います。

さて、昨日の三原ツアー・・・
山頂口に着くと、内心「ヤバッ!」と思うほどの強風と寒さ
そして空は灰色、雲がビュンビュン南へと流れていきます。
展望台からの”お山”も、半分ぐらいしか見えません

しかし、そんな中でのスタートでしたが
三原の神様は見事私達の期待に応えてくれました。

ジャ~ン!

神社の鳥居に差し掛かると、雲が少しずつ途切れてきました。

勿論、感謝の気持ちを込めてお参りしたのは言うまでもありません。

伊豆半島は霞んでいましたが
利島や新島・神津島まで、しっかり見えています。

この景色、大好きなんですよね~。勿論、お客様からも歓声が上がります。

さて、お鉢の火口展望台を過ぎると
「ここは~???」と言う景色が広がっていました。

どうですか? 雪山でしょ。  

常春を謳い文句にしている大島とは、とても思えません。

何だか、違和感が有るな~と思った方・・・
そう、スキー板とストックが欲しいですね。

新雪が目に眩しい~って感じです。思わぬ雪景色に皆さん大喜び!
裏砂漠の白と黒のコントラストも美しかったです。

黒い玄武岩の溶岩に彩られた三原山の姿と
素晴らしい雪景色・・・ 両方楽しむ事が出来ました。

さて強風の中、なかなか休憩場所が見付かりませんでした。

でも、有りました。 「この場所、最高~!」byゲストの皆さん。

始めて座ってみた”B火口”の斜面ですが、お尻の下はホッカホカ! 
暖かい蒸気が頬を撫でて保湿効果も抜群?

大きく開いた火口を見下ろしながら飲むお茶は、とにかく最高でした。

そして、三原山の〆は、やはりここ

温泉ホテル下の樹海です。

他では余り見る事のできない森の景色に、皆さん大喜びでした。
きっと、逞しい植物達のパワーを貰えた事でしょうね。

その後は、元町溶岩流で流れ下った火の川を思い起こし
地曳浜では、縄文人達の生活に思いを馳せて
ツアー終了の時間となりました。

参加してくださった皆さんの明るい笑顔とパワー(晴れ女?)に
天候も味方してくれました。 
強風の寒い中、でも、とても楽しく歩けて良かったです。
是非又、大島へお越し下さいね。 ありがとうございました。(GIBA)




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