グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

山のツアー

2012年05月01日 | ツアー
本日2回目、柳場に引き続いての投稿です。
私は2日間、霧と追いかけっこの三原山ツアーでした。

昨日も今日も、霧は山の周辺を流れ続けていました。

昨日の歩き始め。

溶岩の上を歩を歩いている間にも、背後に忍び寄る白い影(笑)

「ずっと見えているより、見えなかったものが見えた方が感動しますよね。」byお客様。
同感です(^O^)

「素晴らしい眺望をお楽しみください」の看板の前で、晴れ待ち中。


霧でも子どもたちは、元気いっぱいです!
火山灰層の近くに落ちていた扁平のものを拾って「これ火山灰?コンクリート?」

(読者の皆さんはどちらだと思いますか~?)

細かい溶岩が降り積もった斜面をワイワイ言いながら降り…

途中で景色を楽しみながらお昼を食べていたら、雨がザーザー降ってきました(^_^;)

「幻の池(湖?)」と仲間内で呼んでいる雨のあとだけ現れる大きな水溜りが、波立っていました。

さざ波が、霧に溶け込んでいくようです。

「ワ~、何だかすごいよね~ここ。」

雨の時しか見ることのできない幻想的な景色を、みんなで楽しみました。

午後は海にも立ち寄りました。
ピンク色のハマダイコンの花が、綺麗に咲いていました。

ここでは花を観賞するのみならず、ハマダイコンの根っこが小さいけれど
大根そのものだということを実体験しました(笑)

光る海を眺めていたら…


山に美しい虹が、かかっていました!

いつも登っている山の斜面に虹色の帯!!(^O^)
なんだか格別な気分でした!

さて、今日です。
今日も同じく霧がモクモク…ねばったけれど、結局火口は見えませんでした(-_-;)

昨日と同じコースで“幻の池”方面へ。

ハチジョウイタドリの新芽の赤とシマタヌキランの葉の緑が黒い地面の上に、
こんもりとした盛り上がりをいくつも作っています。

大島らしい春の景色で、見るたびに嬉しくなります。

火口の代わりに池を見せようとしてくれているかのような、霧の晴れ方です!


今日はさざ波の向こうに、白い霧ではなく緑の三原山が見えました(^O^)


春の花も昨日よりも華やかになっていました。
まん丸の、金平糖みたいなサルトリイバラの花。


メギも咲いていました。


そして…ひと固まりのカエデの花の中に、雌花と雄花があることを初めて知りました!
雌花の雌しべが落ちて、もうすでにプロペラ型の翼が成長していました。

赤い小さな翼の周りには、小さな花粉がいっぱいついています。
(立派なタネを作るんだよ~)

最後に歩いた樹海では、今までで一番たくさん桜の花弁が散っていました。
暗い森の中に、白い桜の花弁がヒラヒラ落ちてきて地面に積っていきます。

暗い樹海が、白い桜の花弁で明るく見えるような気がしました。

霧でも多少の雨でも楽しい大島の自然。

しかし明日は大雨、強風の予報です…。
大丈夫かなぁ。

少々心配ですが、できるだけ大島を楽しんでもらえるようにできる限りの案内をしたいと思います。

(カナ)
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海沿いのツアー

2012年05月01日 | ツアー
本日はまず柳場が、昨日のツアーを報告します。

今回のお客様は、3年連続でご利用下さってるリピーターのご家族です。
前日に山は登られたとの事で、昨日のテーマは”海沿い”

まずは”筆島”の近く”カキハラ”です。

海沿いも春真っ盛り!あちらこちらに可愛い花が咲いています。
甘い香りを振り撒いているのは”マルバアキグミ”


”マルバシャリンバイ”もほのかな香りを漂わせていました。


海沿いにも”火山が作った島”を感じさせる場所が沢山有ります。

皆さんが立っている場所では、降り積もった火山灰と遠くから飛ばされてきた石とのコラボ”ボムサッグ”が見られます。

独特の地形を楽しんだ後は、”マメイシ”探し。そして、双眼鏡を使っての”筆島観察”です。

筆島海岸の切り立った壁面には、地下から上がってきて固まった迫力ある岩脈が見られます。

前々日にもご家族で立ち寄った”波浮の港”
「揚げたてコロッケが食べたい!」とのお子様のリクエストで再度港へ降りる事になりました。

ここに来たらやはりこれですね。

叩かない訳にはいきません。(野口雨情の曲が奏でられます)

岸近くの海面には、椰子の実も二つ浮かんでいました。

さて、桟橋の先端で釣りをしていた方が何やらしゃがんでいます。
近付くと、こんな魚を釣り上げていました。

”ホウボウ”です。綺麗な胸ビレを持っています。

思わぬ出会いに、お子様たちはたちまちカメラマンに変身。

さぁ、どんな写真が撮れたかな?

お昼も回りツアーの終盤、”地曳浜”でビーチコーミングです。

きれいなガラス玉や貝殻を探していると、こんなモノが有りました。

ハコフグの骨格

ちょっと被写体は傷んでいますが、またしてもカメラマンに変身

色々角度を変えて撮っています。

ここでは初夏の訪れを告げる”ハマエンドー”


風にそよぐ”ハマダイコン”の群生も見られました。


時折小雨がぱらつくお天気でしたが、色々変化のある景色と思わぬ海の生き物との出逢い、そして海岸線に彩を添える可憐な花たち・・・楽しい思い出が心に残ったでしょうか?

とても素直な可愛いお子様とやさしいご両親、楽しくご案内させていただきました。ありがとうございます。
又の再会をお待ちしておりま~す。By ギバ









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