グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ネイティヴの教え

2012年05月25日 | 歴史・文化
知人に道順を説明していて、
「『波浮西岸』というバス停がある所を・・・」

この「西岸」を地元では、どう読むんだったかな?
さいぎし? さいがし? 思い出せなくて仲間に尋ねて、
「にしがし」だったと判明。

「はぶにしがし」で、やっとスッキリしました。

私は島外からの移住者なので、1~2度聞いた普段使わない地名を
忘れてしまったのです(汗)

大島で一番驚いた地名は「クダッチ」。
道路案内板などにもカタカナで大きく書いてあるので、
最初は、何だろう? と思いました。
思いませんか? ねえ?
漢字で「下地」だと知って、なあんだと。
波浮港へ「下って行く地」の意味だそうです。

ちなみに波浮港は、「はぶみなと」で、
「はぶこう」じゃないそうです。
省こう(省略しよう)になるからでしょうか?

他の港は、
元町港を「もとまちこう」、岡田港は、「おかたこう」。

大島では「岡田」の「田」は濁らない「た」です。
北部にある海岸の野田は「ぬた」です。

ガイド講座の先生は、道路案内板の表記が、
OKADAKOU(おかだこう)
NODAHAMA(のだはま)
になっていることを憂いておられましたが…。

元町の北側の海岸にある「けいかい」という地名は、
漢字では「境界」だそうで、
海岸の地名を書いた地図を見ると面白い地名がいっぱい並んでいて、
いつか紹介したいです。

地名だけでなく、
名産品の植物アシタバを島言葉で「あしたぼ」と呼ぶことも
お客様にぜひ伝えて欲しいと、ジオ講座の際にご提言がありました。
新芽が「穂」状に出てくるからそう呼ばれるとか。

大島での独特な地名や植物名、言葉なども正確に覚えて、
その特徴や成り立ちを説明できたらいいですね。

昔、3世代暮らして「江戸っ子」を名乗れたと聞いたことがありますが、
スピード時代の現代は、どうなのでしょう?
東京人になるには、どのくらい過ごせばよいのでしょう?
土地の文化を正しく理解するには、
やっぱり3世代くらい必要かな?


【今日のおまけ】
先日、読んでいた本で、米国人の主人公からの一言、
「(日本に)これだけ外国人も増えたからネイティヴがみても
おかしくないようにしないと」
と店名や商品名、スローガンに外国語を使う場合は
間違えないで欲しいとありました。

以前、日本語が堪能な外国人のお客様
(中国、フランスなどの方々)を案内した際、
母国語で書かれている観光案内板などに間違いが多いとの
ご指摘がありました。

例えば・・・公共のもので1つ挙げると、
「ぱれ・らめーる」は、パレ・ド・ラメール
(PALAIS DE LA MER :海の宮殿)でないと
間違った変なフランス語とのこと。

どうしましょう?

(なるせ)
コメント
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