グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

霧島・伊豆大島ジオパーク交流ツアー

2012年05月24日 | ツアー
昨日表題のツアーで、8名の方と三原山を歩きました。参加メンバーは首都圏霧島市ふるさと会の方達、現地ホテルの支配人の奥様など…もう一つの裏砂漠を歩くコースには、霧島市長も参加されていました。

最初は頂上に雲かかっていましたが、山頂に着くころにはスッキリ晴れわたり“爽快~!”な天気になりました。

鳥居の向こうの富士山、クッキリ見えていますよね!

本当に素晴らしい見え方でしたよ。

一番手前の利島は、木のモコモコした感じまで見えるような気がしたし、新島は白い壁まで見えてました(^O^)

霧島は新燃岳の噴火以降、山はほとんどが入山禁止で歩けないのだそうです。
大島も次の噴火のあと数年間は、火口に近づけなくなる可能性大です。

火山ガスの心配もなく安全に地面にふれて暖かさを体感できるのは、今のうち…
この日も“地球の温度”を楽しんでいただきました。「暖かい~!」と好評でした。

それにしても良い天気。
この色使い、見とれちゃいます!

新緑と、赤茶の火口壁と、水色の海と青い島…。
プレートの縁に並んだ、火山島のぬり絵が楽しめます(^O^)

ゴツゴツ溶岩地帯では、皆さん次々にオリジナル動物発見!

「犬がいる!」指さして教えてくださる、霧島市ふるさと会の方。

指された先を撮ってみましたが…

実は私には、犬が見えませんでした(^_^;)
みなさん「あ!本当だ!秋田犬みたい」「ハチ公みたい!」とおっしゃっていたのですが…。

いつもの“お祈りする犬”のところでは、少し小高い場所に登った方から
「この角度から見ても犬に見えますよ。ちゃんと尻尾もありますよ。」と、教えてもらいました。

ホントだ!三原山に向かってお祈りする犬、確かに見えました!
(写真の左下に犬の後ろ姿、見えますか~?)

霧島火山を故郷に持つ皆さんと、伊豆大島火山の溶岩で動物探しをして遊ぶ…
なんだかスペシャルな気分でした。


草地を抜けたあとは溶岩の森へ。


サクラの木が、実を甘くするためのタネの間引きを始めていました。

赤くてかわいい実が、ところどころに落ちていました。
ちょっと前まで花を楽しんでいたのに…季節の移り変わりは早いですね。

お客様が「ユズリハじゃない?」と教えてくれた、小さな木。
「ここにはないと思いますよ。」なんて言って確認したら、ヒメユズリハでした!

この森で見るのははじめてです…というか、私が見落としているだけで、新天地をもとめる植物達は次々とこの森にも入ってきているのですよね、きっと。どんどん変化する生き物たち、スゴイ~!!

森を抜けたところにあるツツジ園では、2日前は満開だったツツジが散り始めていました。

花は目の前でボタボタ落ち続け、木の下がピンク色に染まっていました。
雨粒…に例えるのには一粒がでっかすぎる、盛大な散り方でした(笑)

ツアー中、霧島についての熱い思いを、みなさんから色々聞くことができました。
霧島が少し身近になって、「行ってみたいなぁ」と思いました。

ツアーのあとバーベキュー会場では、霧島市長さんとお話しする機会をいただきました。
いろいろ励まされました~。

市長さんはパワフルで楽しい方で、年に何回かふるさと会のツアーなどの際には、ご自分の自宅に招待してもてなされるのだそうです。2万5千年前の姶良カルデラができた時の噴火の火山灰台地に、穴を掘って部屋をつくられているとか??

「部屋にゲジゲジやムカデがでて当たり前!」とおっしゃってました。素晴らしい~。
ちなみに、うちは穴掘った家じゃないけど、ゲジゲジもムカデも常連です(笑)

ぜひいつか霧島を訪ね、火山灰をくりぬいたお部屋を見せていただきたいです。
(そこでジオ会議でもしたら、盛り上がりそうです)

半日ちょっとの短い時間でしたけれど、霧島を思う方々とお話しができて楽しかったです。
みなさん、ありがとうございました!

(カナ)
コメント
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