グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

中身の濃~い2時間ツアー

2012年05月27日 | ツアー
青空の伊豆大島を、生き物好きのご家族と楽しく歩きました。
ツアー始まって以来の参加者も一緒でした。

この子。

モルモット君です!
か、かわいすぎる…(^.^)

車の中に置いておくと暑いからということで、子供たちが交代で籠を持って連れて行きました。

出だしから、なんだか楽しいツアーになりそうな予感が…(笑)

予感は的中しました!
歩き初めから、みなさん次々に動物を発見!

この写真はオカダトカゲの子どもを見つけ、行方を追っている時の様子です。
色とりどりの毛虫や芋虫を、次々に発見してくれました。

皆さん、とっても目が良いのです。(ちなみにガイドの私は、ほとんど何も見つけていません~)
たとえば、シロダモの新芽を見たときの皆さんの会話。

「アリがいっぱいついてる!」
「なんでアリがいるんだろう?」
「何かいるんじゃないの?」
「あ!この粒々!アブラムシじゃない?」

スルドイです(^O^)

ヒキガエルの骨(たぶん)が、いっぱい落ちている場所を紹介した時も、皆さん熱心に骨を探してくれました。

草をかき分け、次々に骨発見。
全員参加です。

「すごいいっぱいある!なんでこんなにあるんだろう?」
「風に吹かれて、草の根元に吹きだまるんじゃないの?」

理論的です(^O^)

こんな形のものも発見してくれました。
何でしょ?

「もしかしたら、頭の骨が砕けちゃってるんじゃないの?」

なるほど~。
この場所ではなぜか頭の骨が見つからないのですが、確かにその可能性はありますね(^O^)

…ということで、本日の収穫!

みんなで囲んだ草の下からだけで、こんなにいっぱい見つかりました!!

そして…

「埋めて地面に返そう!」
「もし誰かが地層の中からこの骨見つけたら、きっと『ここで何が起きたんだろう?』ってビックリするだろうね。」

「そうですよね。未来の地質学者がビックリするかもですね!」と、私。
骨は残るのだろうか?と疑問に思いつつも、その場面を想像するとおかしくて笑ってしまいました(^.^)

楽しいツアーは、さらに続きます。

天幕毛虫と呼ばれるオビカレハが集団で昼寝中。

張られた膜をゆすると、何匹もピクピク頭を左右に振るのが楽しいです!

みなさん、さすがに「うわ~、気持ち悪い!」と言いながらも、“無毒”と知ると全然ひるまず…
毛虫の手乗せにチャレンジ!

スバラシイ!!
「毛虫は全部かぶれる」という固定観念がないのが素敵です(^O^)

今年はオビカレハ大発生の年なのか、オオシマザクラはかなりボロボロなものが多いです。
「あ、あれもそうでしょ?」

回りの葉を食べつくし、ほぼ枝だけになって目だっているオビカレハ集合体。

「あんなふうに葉っぱを全部食べて目だったら、逆に鳥に狙われないのかな?」
おお、いいとこに気づきますね~(^O^)

実際には、どうなんでしょう?
動かないでジッとしていれば、鳥に枝の一部だと認識してもらえるんでしょうか??

この後も、溶岩に登って遊び…


樹海を探検し…


ハチジョウイヌツゲのしなり具合を体感し…


中身の濃~い2時間ツアーを終えたのでした。


こんな景色も見つけてもらいました。

散り際のオオシマツツジと青空と、外輪山からわき立つような白い雲です。

なんども心の中に「同感!」や「素敵な発想だ~!」という言葉が浮かんできた、素敵な2時間でした。

(カナ)






 
コメント
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