グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアー報告・・・

2012年05月15日 | ツアー
三日遅れ~の♪・・・便りではなく、ツアー報告です。

先週の中日から週末に掛けて、4組のお客様と歩いてきました。

木曜日は、日頃から、”三角点巡り”を兼ねてよく山登りをすると言うご夫婦。

今にも降り出しそうな不穏な雲行きでしたが”お鉢回り”のご希望も有り
「少し速足で山頂を目指しましょう。」と歩き始めました。

さて、カルデラに入ると、ここ数週間で一気に華やいできた景色に目を奪われます。

オオシマツツジがほぼ満開です。

新緑が目に眩しい”サルトリイバラ”も、ボンボリの様な花を沢山咲かせています。


結局、いつもと変わらぬペースで山頂へ・・・ 笑

気になる空模様でしたが、無事”中央火口”を見学し下山を始めました。
しかし、もうすぐ駐車場というところでやられました。

黒い雲が外輪山に掛かりはじめたと思った途端、雷が鳴って一気に降り出しました。
事前に準備をしていたお客様は大丈夫でしたが
横着をして雨具のズボンを穿かなかった私は、下半身ずぶ濡れ・・・参りました。

下山して、多少時間が有ったので”老舗の油屋さん”に立ち寄りました。

ここでは、製油所3代目の若大将が色々と椿油にまつわる話や
油絞りの工程等を説明してくれます。お二人とも熱心に聞き入っていました。


さて翌日は、山頂から温泉ホテルへ抜けるコースを歩きました。
やはり先日同様、雲が多くすっきりしないお天気です。

三原神社に寄って雨の降らない事を祈ります。


お祈り効果でしょうか?
山頂駐車場へ戻って来た時には、こんな景色が眺められました。

何も言葉は要りませんね。(^O^) 

さて一昨日のお客様は・・・
ここ数年、ご両親の影響でよく山歩きをするというご夫婦と当のご両親
そしてコースは7時間・・・一日コースです。
若い奥様は、爬虫類が大好きでイモリ(ヤモリ?)を飼っているとの事。
スタッフの西谷と、とても気が合いそうです。笑

多少雲はありますが、気持ちの良い青空が広がりました。

三原神社にお参りし、薄皮饅頭と私が呼んでいる大岩やゴジラ岩、△山(ホルニト)等を
見て大いに盛り上がりながら、お鉢回りコースに入りました。

ここは、生きている地球を肌で感じられる場所です。

「おっ!熱い~」「この熱、何かに使えないかな~?」
地面に手をかざしながら色々な声が上がります。

グリーンに染まった山肌を背にしてランチタイムです。

カメラマンは、同じタイミングで山案内をしていた嶋田さん。
頬を撫でる風が心地よく、何時までも留まりたい気分でした。

次に目指すは”裏砂漠”です。

砂漠の入り口 ”キャニオン”
 
ここはスコリアの壁面を少し削るだけで、手が触れられない程の熱さです。
熱い蒸気が立ち昇る場所で、三原山の活きた火山を体感して頂きました。

裏砂漠を横切り、昭和27年に木星号(旅客機)が墜落した現場で
櫛形山の方へ折り返しました。
この木星号事件・・・日本初の旅客機事故で
当時は色々な噂がささやかれ、松本清張の推理小説の題材にもなりました。

広く荒涼とした裏砂漠を眼下に見下ろしながら、ザックザックと歩を進めます。


そして最後は、一種独特の雰囲気をかもしだす樹海コースへ・・・

”ゴマフボクトウ”の○○に興味深々です。(○○何か判りますか?)

帰りは”桜っ株”私の好きな”スダジイの巨大な根っこ”を見て宿へとお送りしました。
(桜っ株では、12センチ程のマムシの子供と遭遇しました。
 毒は有りますが、小さくて可愛かったです。車にカメラを取りに行く間
 若奥様に靴で押さえてもらいました。ご協力、ありがとうございました。)

さぁ、そして・・・夜はナイトウォーキングです。
早朝船で6時に着いたというのに、元気いっぱいのお嬢さんお二人。

満天の星空に大喜び!流れ星も3回見る事ができました。 

そして、移動中は3度もキョンが出現。
海沿いでは潮騒を聞きながら砂浜に寝転び、此処でも星三昧。
最後は、水辺で幻想的な光を発する”夜光虫”を楽しんで頂きました。

時期的に生物の出は少なかったのですが
天候に恵まれたので、伊豆半島や元町の”豪華夜景”(笑)も楽しめました。

普段都会では経験できない”暗闇体験”も中々楽しいですよ。(By ギバ)

コメント
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