グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

オウチュウ

2012年05月09日 | 
まさかここ伊豆大島で出会えるなんて思ってもいませんでした。
本来の生息地は中国中南部で日本へは迷鳥として九州南部や日本海側の島などで記録される程度です。(去年の10月に神津島で確認されています)

感動の出会いは日曜日の朝でした。
よく鳥を見に行く滑走路南端の広場にいました。
車で移動しているときにミズキからフェンスに飛び移り「あれ!?なんだあの鳥」と気付いたのです。
最初はヒヨドリかと思いました。
それにしては尾羽が長いし飛び方も違います。
次の瞬間「オウチュウだ!」とわかりました。

飛ばないでくれ~~~!と念じながらカメラの用意をしました。
が。


真っ黒な鳥の曇天空抜け、どうしようもない写真です。
前ピンだしー。


ピントは来たけど後向き。

このときは何枚か撮りましたがダメダメ写真ばっかり。
うへぇ~と思っていると風に流されるように北へ飛んで行ってしまいました。

飛んで行った方向を探しましたが見つからず、『低地の開けた場所で突出した場所にとまり空中で飛翔中の昆虫を獲る』という図鑑の解説を頼りに牧場へ行ってみました。
滑走路の北端にあたります。

待つこと1時間あまり。

キタキタキタキターーーーーーッ!!!!


狙ったところに狙い通りに来てくれました。
うれしいことに少し陽も差して。


しかし遠いー。


ちょっと近づけたけど手前に葉っぱがあってなんだかボンヤリしています。

この日は南西の風が強くてこのあともっと北へ飛んで行ってしまったように見えました。
午後からも同じ場所に見に行きましたが見つかりませんでした。


翌日の月曜日、もしかしたらまだいるかも!という期待を胸に前日いた場所に行ってみました。
そのときに撮影したのが見出し画像とこれからの画像です。




やっと近くで自然物にとまってくれたと思ったらスバラシイ逆光です(涙)


そのあとまたフェンスにとまって。

なんかやっぱり『南国の鳥』っていう雰囲気があります。


これが私が撮影した最後のカットです。
こっち向きだったらよかったのにー。


この日の午後も姿を見ることはできましたが翌日(昨日)はこの場所にはもういませんでした。
もちろん今日も探しました。
けれど姿はなく・・・

彼(彼女?オスメス同色なので外見からはわからないのです)はどこに向かっているのでしょうか?
ちゃんと本来の住処へ戻ることができるといいです。
そしていつかまた出会いたいです。


                      がんま
コメント
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