グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

インフィオラータと島ガールツアー

2014年04月20日 | ツアー
今日は、島ガールツアーのガイドに行って来ました。ツアーは、台風26号の被害にあった"ホテル椿園”の庭で行われた“インフィオラータ”を訪ねることから始まりました。
(詳細は、http://www.asahi.com/articles/ASG4M4DJQG4MUTIL00Q.html

花で絵を描くインフィオラータ。

台風で崩れた斜面を見上げる場所に“桜と39本のロウソクの炎”が描かれていました。

使われていたのは、八丈島から届いた2万本のフリージアの花。

作成直後は周囲に、フリージアの香りが漂っていたそうです。

ホテル椿園の女将さんからの、挨拶がありました。

「献花の意味もあるけれど、こういうことを通して私たち自身が元気になることが大事」と言う言葉が、心に残りました。

ご自身が経験した災害の状況も話してくれました。

そこには「再び犠牲者を出さないように、伝えなければ」という思いが感じられました。
女将さんの前向きな気持ちに、拍手を送りたいです。

さて午後のツアーの歩きはじめは、細かい雨が降っていました。
でも、みんなで雨合羽を来て元気に歩きました!

森から草地へ、そしてゴツゴツ溶岩から裏砂漠へ。

キラキラ(水滴)がいっぱいのメギもキレイでしたが…


オオシマザクラの花が、まだ華やかに咲いていて嬉しくなりました。


目の良いお客様が、こんなに小さな“オオモミジ”の若葉を見つけてくれました。

今まで見た中で、一番ミニサイズです!
緑が溢れる中で、これを見つけられるなんてスゴイです。

30分の森歩きの間中、地面に落ちた桜の花びらを見ることができました。
手前の地面の白い点々は、みんな桜の花びらです。

どれだけ沢山の桜が、生えているのでしょう?

そして皆で外輪山の壁の“崖崩れ”を観察していた時のこと。

またまた島ガールから「倒れた桜に花が咲いている!」という言葉が!

おお~!
他の木の下敷きになりつつも、立派に花を咲かせています!

オオシマザクラ、尊敬します。

ところで今日のツアーは、大人気のアイドルが一緒でした。
そのアイドルとは?

テレビに出て以来、大人気の“あんこ猫”

「かわいい~!」と島ガールに大うけです。


三原山を背景にした“あんこ猫”には…


猫渋滞ができていました(笑)


猫は様々な風景の中に現れました。

森の中。

“お祈りする犬”の鼻の上。


そして、花の先に長く延びた付属体が“浦島の釣り竿”に似ているからと、その名がついた“ウラシマソウ”の花の後ろ。(釣り竿部分背景に溶け込んで良く見えませんが…)

島ガールの皆さんは、明日は釣りにチャレンジする予定なので、それにちなんで…。

今日のコースはウラシマソウはほとんど見つからない場所なのですが、ガイドとして同行した柳場が目を皿のようにして探してくれ、やっと見つかったのでした。

…で、もちろん順番に…

ツアー最初の自己紹介では、半数以上が“釣り好き”の方達でした。
島ガールの皆さんが“あんこ猫”のように(?)明日の釣りを楽しめますように!

(カナ)
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ムナグロ

2014年04月19日 | 
先週豆粒ほどの画像で紹介したムナグロ。
今朝やっと近くで見ることができました。

昨日の雨でできた水溜りで水浴びです。





3羽いましたが水浴びしたのはこの1羽だけでした。



ここに3羽います。
それぞれが盛んに歩き回ってなかなか一緒の画面に入りませんでした。





みんなまだ完全な夏羽にはなっていません。
北の繁殖地に着くころにはお腹側が真っ黒になっているでしょう。


今朝は他にノビタキのメスもいました。



ツグミもまだいます。




コチドリは2羽でいました。



また子育てしてくれるとうれしいです。


                             がんま
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「日本地球惑星科学連合大会」資料作り

2014年04月18日 | 火山・ジオパーク
今日は1日中、室内にこもっていました。
(会議には出ましたけれど)

実は今月末に「日本地球惑星科学連合大会」があります。
私はそこで、ポスター2枚と口頭発表をする予定になっていて、その原稿を作っています。

大会では「台風26号の土砂災害とジオパークの関わり」を報告する予定です。

この大会では、だれもが無料で入れるパブリックセッションがあって、その中で日本のジオパークの皆さんが、発表する場が設けられています。(詳細はこちら)
http://www2.jpgu.org/meeting/2014/session/O-06.html
(ちなみに英文がメチャクチャなのは、ひとえに私の英語力が無いからです。)

…で、自己紹介用にこんなページを作ってみました。

看護師時代の私が手に持っているのは、トカゲの入ったケースです。
何しろ、爬虫類の研究会に入っていましたから。
(病院でトカゲが飼える…良い時代でした。笑)

ダイビングガイドの時代は、毎日毎日、海!

そして陸のガイドを始めてからは、毎日、山!…と言いたいところですが、実際には今日のような、室内引きこもりの資料作りが多いのですよね…。

発表では「災害前、私が何を感じてガイドをしていたか」をお話するつもり。
なので、こんな写真を選んでみました。

「火山はスゴイ!」…27年前、火口から空中を飛んできた1滴の溶岩が、この大きさです!
ちなみに寝ているのは私ですが、この溶岩は本当に快適なベッドで、寝心地抜群なのです。

災害後の半年間では、全国のジオパーク関係の方々に、たくさん来島していただきました。

日本ジオパーク委員会から3名、大島の火山の研究者の方達3名、島原半島ジオパーク、三陸ジオパーク、洞爺湖有珠山ジオパーク、磐梯山ジオパーク…。

今回まとめてみて改めて「ジオパークはネットワーク」だと思いました。

これだけ日本各地の専門家やガイドの方々に来ていただけたのは、ジオパークが日頃「顔の見える」ネットワークを作っているからだと、感じました。

一番印象に残ったのは、島原半島ジオパークの杉本さんの言葉でした。

「人は忘れる…だからひとつの地域だけではなく、多地域で伝える必要がある」

雲仙普賢岳の火砕流で犠牲者が出た後、復興の中心で活動されて来た杉本さん。
本で読んだものではなく、体験から語られる言葉に共感しました。

このようなことをまとめて、話しをして来たいと思います。

お時間のある方は、ぜひ大会にお立ち寄りください。

(カナ)
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今日のツアー

2014年04月17日 | ツアー
今日はウルトラマラソン以来、数週間ぶりの三原山です。

天候に恵まれ、気分上々でスタートしたのは良いのですが・・・
チョッばかりしくじってしまいました。

お弁当を持って山へ登る予定が、港へ行くとお店が開店前・・・
船のダイヤに合わせオープンが遅くなっていたのです。

しかし元町に戻り、目的の”しましま弁当”は無事にゲット!
散々車の中でお弁当の話をした挙句、手ぶらじゃぁ、山に上がれませんからね~。(笑)


さて本日のお客様は、何と!高知県からお越しいただいた F 様。
生け花をなさっているとの事で車中で椿の話題になり
まずは”椿の森公園”に立ち寄る事にしました。

花の最盛期はとっくに過ぎていますが、”やぶ椿”もチラホラ残っています。
そして入口付近にはピンクの八重桜。

小鳥のさえずりを聞きながら散歩するには最高ですね。


足元は白いツボミを付けたアマドコロで、辺り一面覆れています。(少し大袈裟?)

そして私の好きなウラシマソウも、至る所で釣り糸を垂れていました。




さて、ここでチョットした発見! 何と!椿の森に”柱状節理”????



これは↓ 静岡県爪木崎の柱状節理(西谷 画像提供)ですが、そっくりだと思いませんか?




実は正体はこれ↓



椿の木の幹にできた・・・    う~ん何でしょう? 

幹に付いたリスの齧り痕も、時間と共に修復されて変化していきますが同じ様なものなのでしょうか? 

謎です。

カルデラのカジイチゴが白い花を付け始めました。



黄色い実が楽しみです。「観賞するのがですよ。」念の為・・・。(笑)

足元には小さなフデリンドウが沢山咲き始めました。



可愛い花ですね。

さて本日のサプライズ!  火口展望台で”富士講”の方お二人登場。




実は、番組撮影の為白装束に身をまとった”島の同業の方達”でした。

普段あまり目にしない 出で立ちのお二人に、私もゲストの方もビックリ!
忙しい時間の合間でしたが、記念写真を撮らさせて頂きました。ありがとうございます。 


以前、大島にも毎年”富士山”へ参拝をする”富士講”の方達が大勢居たそうです。

今その方達は”三原講”を立ち上げ、毎年6月山開きの時に
全員揃って、三原神社にお参りをしています。


ちなみに今回撮影のこの番組は、5月12日 夜10:00 BS-TBSで放映されるそうです。

うっかりした事に、番組名は忘れてしまいました。 肝心なところなのにね~。苦笑  柳場
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半年経ちました。

2014年04月16日 | 
あの災害から今日で半年です。
9:00に防災無線で呼びかけがあり、黙祷しました。

災害直後に知り合いの家を訪ねてからは車で近くを通り過ぎることはしていますが、未だに現場へは行っていません。
行くことができない、というほうが正しいでしょうか。
行ってみたい気はあります。
でもなかなか決心がつきません。
すっかり変わってしまった様子は写真でいくつも見ていますが実際にその場に自分が立ってこの目で確かめたときに、どんな感情が自分の中に湧き上がってくるのか想像するのも怖いのです。
今もこうして文章にしているといろいろと考えてしまってとてつもなく哀しくなります。

いつか、現場に行くことができるでしょうか。
私ももういいオトナですから時間はかなり信用できる味方だということはわかっています。
きっと大丈夫な日が来るでしょう。


さて、今日の鳥さんです。
自宅でアオジが姿を見せてくれました。

冬の間地味だったメスもこうしてかなり緑色が濃くなっています。
もうすぐお別れ。


別れる鳥がいれば遥か南の国から生まれ育ったところに帰ってくる鳥もいます。

オオルリ男子、本日今季初確認です。
3日前からこの場所に通って、今朝見つけたので本当にここに来たてだと思います。
これからもっと北へ行くのかもしれません。
まだ遠慮気味にさえずっていました。

                              がんま
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「災害復興における市民参加の在り方~つぶやきを形に、想いを仕組みに」

2014年04月15日 | 火山・ジオパーク
4月12日(土)「伊豆大島の水脈と土石流等を勉強する会」主催の、表題の講演会が開かれたので参加しました。

講師は、世古一穂(せこかずほ)氏 元・金沢大学大学院人間社会環境研究科教授。NPOとしてコーディネーターを育てる活動をされてきた方です。東日本大震災の被災地でも、活動されたそうです。

世古さんは塩作りを学びに毎年大島に通い、10年以上になるとのこと。

伊豆大島の土砂災害を受け、これまでのご自身の経験を元にしたお話を聞かせてくださいました。

「復興には住民との合意形成が必要。要望やお願いだけをしていても無理。要望を聞いてくれてもその通りなるかわからない。言いたいこと、聞きたいことを形にしなければいけない。つぶやきを形に、思いを仕組みにしなければ。」という語りで始まった講演会。その内容の中から、要点を抜粋してまとめました。

住民参加に8つの段階
 結果が決まっていて合意してもらうためのものから、声の大きい人や強い意見の人の話を聞いて行政っトップがなだめる形、決まったことを知らせる段階。意見聴取やアンケートで、復興会議もここだが、行政側に裁量権があり,市民側は意見を言うことしかできない。行政と住民とのパートナーシップの段階ではない。

大島町の復興町民会議のあり方について
○参加構成をデザインしなければいけない。
(どういう専門性をもった、どういう市民が参加するかも、きちんと描かれないといけない。)


○分科会のリーダーは誰で、提案が今の島の事業にどう活かされるのか、専門家のアドバイスを受けながら進める必要がある。
○地盤、砂防、ダム、植栽などの専門家がいて、その場で聞ける必要がある。調査で入った専門家を巻き込むことはできるはず。毎回ではなくてもかまわないが、専門家を連れてくる必要がある。行政と住民との間を調整する役割のコーディネーターがいると、行政と一般住民でと対立しないですむ。


○子どもの視点、未来の担い手の意見が入ってくるとよい。どこかの時点で聞く必要がある。
○観光に来る島外者の意見も、どこかの時点で聞く必要がある。

いつ専門家が参加するか?
住民が勉強し、何人かの専門家の意見を聞く。どの専門家をよぶかのコーディネートも必要。「どのような専門家を呼んでくれ」ということをだしていく。
市民がわかるように話しをしてもらうこと。わからないからわかるように説明してもらう。「わからない」を繰り返す。違う意見をもった専門家の意見を聞いて「これではどうなんだろう?」と聞いて行く。プロではないからこそ質問して、会議に出られない人のために、わかるようにして伝えること。

どうやったら、町に意見を聞いてもらえるのか?
役場は心配症。案を用意しておかないと、集まった時どうしようと思っている。住民も「じゃあ、どうするんだ?」と行政に案を求める人が多い。
町づくりの基本的コンセプトをつくる…「私がやる」と言う人が何人か出て来て動き出さないとダメ。

行政に頼って文句を言っている方が楽。本当の住民参加は,住民も責任を持って参加しなければならない。まず自分たちで勉強して、行政を呼んで来て自分たちで考えてく。

合意形成とは何だろう?
ひとつの結論に導くことではないと思っている。多様な選択肢を出して、皆が納得できる合意をしていく。多様な選択肢を出せる能力が、市民側にも求められている。5つぐらいの案を考えてその中で納得できるものを探して行くと良いのでは?

自分の目で見て自分でものを考えて、決まったことだと諦めないこと。決まったことだと言われたときが始まり。私たちは、そこからそれをひっくり返して行くというオセロゲームをして来た。決めるのは私たち。

ただ、自分の責任も出てくる。東京でもどこでも同じ。自分で泥をかぶる。それが良い泥になって肥料になるように。

参加者の一言
○我々が試されている。努力したいと思う。
○勉強にはなったが、意見としてハッキリ言えない。
○民主主義は時間がかかるが、9月までに仕上げないと。
○島作りの主人公は町民。私たち自身が要求、こうしてほしいという力をつけること。
○町民の合意とタイムラグをどう調整するかが課題。
○災害は体験と学習の機会を与えてくれた。+にする機会に。
○子や孫の代まで安心して住める大島にするにはどうすれば良いのか学んでいきたい。
○住民の自立、行政も自立
○復興会議で発言して行きたい
○できることを仲間に伝えたい(島外の学生)
○行政の人間だが、先生のような人が現れるのをまっている。住民の総意をまとめてぶつけてもらいたい。バラバラな要望ではなく総意としてまとめてもらいたい。
○自分自身が自立をしていくことが大切。全体を見ていく姿勢が必要。
○過去の災害から学ぶしくみ
○裏表なく誠実でいること。
○災害の地域、雲仙など、故郷を愛している人はそこに住み続けようという力を持っている、その力を行政が応援する、ことをしていかなければ。愛する気持ちこそが問題を解決していくと思った。(八丈島からの参加者)
○自分で責任をもつのは怖い、ブレーキをかけているところがあると思った。
○批判や意見ではなく「わからない」と言い続けて行こうと思った。
○まとまった形で話しが聞けて良かった。テーマを決めて議論し、案を持っていく
○住民が一方で責任を持たない限り、町づくりはできない。行政が引っ張ったらダメ。言い出しっぺはやる。言ったことに住民も責任を持つこと。

以上のように、最後は皆で考えて一人づつが意見を言い、中身の濃い2時間は終了しました。
「なるほど!」と思うことが、たくさんあった講演でした。

さて、大島町では昨日、復興会議の説明会が開催されました。私はインフルで倒れていて期限までに申し込めなかったので参加していませんが、民間の希望者25名、各組織代表(支庁や町、漁協や観光協会、婦人会,その他)様々な質問がいっぱい出ていたようです。

復興に向けた町づくりの行方…しっかり見とどけたいと思います。

(カナ)


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お散歩してます♪

2014年04月14日 | その他
お散歩コースにあるお寺の鐘楼門

鐘つき堂を兼ねた高さ10メートルぐらいの
大きな門で上は梵鐘が吊るしてあり
下には左右に阿吽の木像があり
中央は通用門になっています。

近くには

道しるべ左そしがやと弘法大師と読めました。
どのくらい前の道標なのでしようか

こんなキノコが生えていました。

1ヶ月前には枝だけで何の木か
わからなかったのてすが

花が咲いてハナミズキと判明しました。

白色もありました。

大島だったら白いヤマボウシが多いですが
ハナミズキもヤマボウシも同じ仲間ですが
ハナミズキの方が
可愛い!
でも、ハナミズキは身が食べられるのでしょうか?

白いハナミズキのしたの間にいた、お手製のシーサー君
左側にも別の子がいました。
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楽しいメンバー

2014年04月13日 | ツアー
今日は“楽しいメンバー”と歩いて来ました。

メンバーの1人は、八丈島のネイチャーガイド、岩崎さん。
http://www.ecotourism.gr.jp/guide/13_010.html
もう1人は、古くから環境教育に携わる長谷川さん。
http://www.ecotourism.gr.jp/guide/14_003.html
そして1年間大学を休学し、日本各地の観光を学ぶ旅をする予定のS君。

今日は岩崎さんのリクエストで、動物園と愛宕山を中心に回りました。

世の中の多くの人が「エコツアーって何?」「そんな仕事があるの?」という反応だった時代。
それでもツアーを続けて来た、大先輩の2人。

当然、生き物が大好きなので…

歩きはじめの動物園入り口にある案内所から、こんな感じ。(笑)

ちなみに、お2人が熱心に撮っていたのは…

大島に古くから住む数少ないほ乳類のアカネズミです。
これ、以前はなかった新しい展示です。

森で時々見かける小さな穴の中は、こんなふうになっているかもしれないのですね。
(面白い!)

大学時代は生物を専攻し、鳥にも詳しい岩崎さん。羽を広げるクジャクを見て「求愛するときは派手な長い羽の後ろの、短い羽だけを動かす」と解説してくれます。

「へぇ~。」
つい見入ってしまい、みんな最初から牛歩の歩み…(笑)

「サクラの花とカラスバトの風景がカッコいい」とか…


「ゾウガメの顔が可愛い!」とか…


「溶岩に空いた穴から、涼しい風が出てくる!」とか…

「!」が多くて、なかなか先へ進みません(笑)。

動物園に続いて訪ねた愛宕山。

「この景色、いいよね。」

ある植物の群生地で、全員の足が止まりました。
これ…何だと思いまか?

ヒント…何かの花です。

答えは…春の森に咲くウラシマソウの花。
さっきのは上から、こちらが普通に(?)横から見たときの姿です。

“びろ~ん”と延びた釣り竿のようなものを「気持ち悪い」という人が多いです。

しゃがんだ岩崎さんと、ほぼ同じ高さ。
(丸く配列された葉を持つ植物が、ウラシマソウです。)

これは大きい!

「この角度から見るのもいいよ!」とまたまた長谷川さん。

(なんだかイカみたい…)

S君も完全に溶け込んでいます!

ウラシマソウ地帯に、どれだけ長くいたことか…笑。

濃い緑の森も新しい葉が延びると、少し明るくなります。

「いい森だね~。」by全員。

シダも若葉なので、森全体が明るいです。


山頂からの眺め。

赤い若葉が“春”を感じさせてくれます。

土に掘られたハチの穴。
八丈島にはこのタイプの巣を作るハチは、いないのだそうです。

「島ごとに動植物が違うのが面白いよね。」と長谷川さん。
本当に、そうですよね。

ゼンマイの若葉の前でも、会話が弾みました。
「縄文人は、この綿毛を火起こしの時に使っていたらしいよ」

へえ~、そういえば、綿毛度がスゴイですよね。
今までゼンマイの綿毛にあまり注目したことが無かったのですが…

よく見たら、耳当てみたいですね~。

なんだか可愛い!

…と、こんなふうに、みんなで会話と観察を楽しみながら歩きました。

実は長谷川さんは、仕事の話しを持って会いに来てくれました。
とても夢のある面白い話しなので、これから時々この場で紹介することになると思います。

楽しみに、お待ちください~。

(カナ)





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ノビたんキターーーーッ!!

2014年04月12日 | 
今朝の牧場近くで見つけました。
昨年は4月10日にほぼ同じ場所で確認しています。
その時期初めての出会いはいつでもうれしいですね。


黒服の凛々しい男子です。

1羽で旅の途中かと思ったら・・・

かわいい彼女が一緒でした。


彼女オシャレちうー。

このあと2羽で連れ立って遠くの原っぱへ行ってしまいました。
無事に目的地まで行けますように!


今日は他にチュウサギもいました。

なんかダイサギっぽいけど・・・チュウサギだと思うー。


昨日は滑走路にムナグロが3羽。

・・・めちゃくちゃ遠いですが(汗)
ムナグロです。
そのうちもっと近くで見ることができると思います。


※ノビたん=ノビタキ


                                がんま
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数10万年の上の、つかの間の春。

2014年04月11日 | 今日の大島
今日は午後の空き時間を使って、乳が崎の崖を観察しに行ってきました。
台風26号後ずいぶん崩れているという話しを聞いていたし、遠目に見てもいたからです。

乳が崎は数10万年前に活動していた古い火山が、波に削られて急な崖を作っています。
この細い道を下りていくと、丸い石がゴロゴロ転がっている「碁石浜」に出られる…はずです。

はず…というのは、台風後行っていなかったので、道が崩れていないか自信がなかったからなのですが…

ところどころ“えぐれ”が深くなっているものの、道は無事でした。


雨が削って、芸術的な模様の道になっている所もありました。

(道というより、溝かも…)

海からは「ゴロゴロゴロゴロ」ひっきりなしに、石が波で転がされる音が響いて来ます。

“丸い石”の生産工場~。

そして、問題の崖は…

しっかり崩れていました。
台風前は緑に覆われていたところが、中の地層が見えています。

赤やグレーや黄色など、様々な色の混ざった崖。

色が違うということは、それだけ色々な出来事が、ここで起こったということですよね。
しかも、数10万年前に…。

遠目の景色だけでなく、自分が歩いている細い道の脇も、何も無くなっていました。


しっかり凹凸があって、急に崩れた感じではない気もしますが…

6~7年前は、よくここに植物の写真を撮りに来ていたのですが、まったく見当たりません。

崖を近くで観察すると、頭上にあるのは皆、こんな質感のツブツブでした。

三原山で見慣れたものとなんだか雰囲気が違うのは、溶岩年齢の違い?それとも出来事の違い?

観察を終えて崖の上までもどると、そこにはタンポポが元気に花をつけていました。

もうタネになっているものもあって「早いなぁ」と、ビックリしました。

ピンクからブルーに色が変わる“ホタルカズラ”の花も咲いていました。
実際の色はもう少し淡いブルーですが…とてもキレイです。

私はこの花と、この場所でしか会ったことがありません。
今年も出会えてうれしいです。

アマドコロの花のツボミ。

新しい葉も薄く、ツボミ共々透明感があって若々しい感じがします。

お!
緑色のカーネーション?

って、これ何でしょう~?

実は“アキカラマツ”という、夏から秋に花を咲かせる植物の、若い葉っぱです。

左に先輩の葉がでています。

ウグイスがすぐ近くでさえずり、風で笹がこすれる音が私を取り囲むように響いていました。

崖から数mしか中に入っていないのに、波で石が転がる音はまったく聞こえて来ませんでした。

数10万年前にできた溶岩の崖の上で、つかのまの春の風景が輝いて見えました。

(カナ)
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