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高齢社会がもたらす日本人の概念への影響

2010-10-21 22:18:32 | 経営
戦後日本は高い教育と家電の普及によって女性の社会進出が実現した。その結果が婚姻の低下とそれにともなう出生率の低下、結果ひき起こった現象が少子高齢化の今の姿と見ている。
この高齢化と介護はこれからの日本社会になにをもたらすのだろうかと考える。

人間にとって加齢、年をとることは自然の姿となった。日本の社会は今日の医療のさまざまな恩恵で平均余命が長くなり、そればかりではなく介護状態となっても生活ができる社会を我々は獲得した。この現象は日本人に高齢となり介護が必要になる状態が普通であることを提示してくる。
もうひとつの意味は人間の成長段階に高齢が加わったことである。育成教育の時期、生産に携わる年代に加え、高齢という場合によっては社会と隔絶される時期が出現した。この高齢という時期は人生の総仕上げというべき時期と考えたい。いわば個々人が己の人生観を完成させる時期といえようか。死との向き合いから人生観を生死観と言い換えることもできる。
吉田兼好など例外的に生死観を考察する日本人がいたけれどほとんどの日本人が死と向き合うことはなく今まで来た。この経験はこれからの日本人の精神構造にどのような形を及ぼすか楽しみである。
この未曾有の経験をする現場に介護支援専門員は生活支援の専門家として介護支援という方法で関わるという意義を胸に秘めて業務に当たることが有意義な関わりをもたらす。
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