nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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高橋竹山生誕100年

2010-10-30 12:11:40 | Weblog
有名な青森の津軽三味線弾き。盲目の彼は門付でその日の賄いと宿を得るために芸をひさぐ。その弾く三味線の芸は精緻な撥さばきで精緻な音を紡ぎだす。彼の生活が反映しているのかその音は「いやしい」感じを受ける。「いやしさ」と精緻な技巧が織りなす三味線が彼の名を世界的なものにしたのだろう。
それで彼の芸は適当に手を抜く、全力で三味線を弾いてもその糧を得られる保証がないならまずは弾いてみて門付している者がいることを家人知ってもらい、運がよければその芸と引き換えに飯をえられる。一集落を回って飯にありつけるのは1軒か2軒、泊まるにしても馬小屋なら御の字、下手をすれば集落のはずれにある神社の軒下か縁の下、それでもいい方、そんな門付をしてあるく芸から身に付けた知恵がちょっと弾いてみて芸の対価がえられるかどうか様子をうかがうという芸風になった。その彼がいうには頑張れば何とかなることはない、頑張ってもその日の飯にありつくとは限らない、と。しかし彼の芸は並みの芸ではない、その日の飯がかかっているのだからとにかく人の気を引くだけの芸は見せる。「さわり」」だけで人の気を引こうというのだから並みのはずがない、その芸をかれは頑張っては弾いていない。
越後の瞽女などこれらを「放浪芸」というが今はすたれた芸であるが、放浪芸は障害者が百姓になれないときに生きていく方法であった。
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