浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

いつかは・・・

2013-10-16 22:19:25 | 読書
 伊豆大島の台風被害がひどい。いまだ行方不明の人がいる。

 いまだかつてないほどの豪雨に見舞われ、山崩れ(表層崩壊?)、土石流が発生し、人家を押し流した。一瞬にして多くの人の生活が奪われた。

 今回の台風は、私が住む地域ではあまりひどいとは思わなかった。だが、伊豆大島を襲ったような豪雨が、いつ襲うかわからないという気持ちを持っている。猛烈な豪雨は他人事ではない。

 怖い時代に生きている。軍事的な妄想による政治ではなく、自然災害に対する対応が、政治に求められている。
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荘園

2013-10-16 19:49:43 | 日記
 今日の歴史講座のテーマは、「東区と荘園」であった。

 しかし荘園を語るためには、律令体制以降の土地制度を話さないといけないと思い、それをまず説明し、この地区にあった荘園、池田荘ほか、主に蒲御厨について説明した。東区にあった荘園で史料が残っているのは蒲御厨で、しかしその史料は主に15世紀である。したがって、土地制度は戦国時代までを説明した。

 今まで、8世紀から15世紀までの土地制度を荘園に焦点をしぼって説明したことは一度もない。しかし、それをしないと、蒲御厨におきた諸々のことは理解できない。開発領主、地頭、寄進、公文、惣村、一揆、土倉、斯波氏、今川氏、・・・これらの語句をつかって蒲御厨の動きを説明するのだから、それらがどういうものかはまず語らなければならない。

 聴講されている方々は60代以上。歴史が好きであった人ばかりではないだろう。今朝までかかってレジメを用意した。それをもとに講義をしたのだけれども、終わったとき拍手が起きたから、ボクの講義は成功したのだろう。

 今日は2時間ほど、話し続けた。13時30分に話し始めて、質疑応答が終わったのは16時少し前。疲れた。

 次の週は、産業について話す。あと3回。早く終わりたい。

 明日午前はボランティアで話す。本当は歴史の話を頼まれているのだけれど、原発のことを話そうと思う。

 明後日から、仙台に行く。まったく忙しい日々だ。
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アンダーコントロール

2013-10-16 18:23:07 | 日記
 まず『東京新聞』の「論説室から」の「アンダーコントロール」(2013年10月16日)を読んでいただきたい。

 「こんな日本」での五輪開催が決まり、頭をよぎった光景がある。

 表彰台の1位と3位の選手が黒手袋をした拳を宙高く掲げている。メキシコ五輪(一九六八年)の陸上男子二百メートル。メダルを授与された米国の黒人二選手による人種差別に抗議するパフォーマンス。五輪憲章に反する政治的行為として追放処分が下ったが、後に米国の公民権運動上の画期的な事件として記憶される。

 この出来事を知ったのは七、八年前、欧州で黒人サッカー選手への差別が問題となった時だ。ナチスという痛恨の歴史を忘れまいとする彼(か)の大陸では米国以上に人種差別に厳格だ(もっとも後を絶たないが)。

 それに比して、この国の無頓着ぶりはどうだ。ヘイトスピーチに対する損害賠償命令がようやく出たとはいえ、あまりに野放しでなかったか。平和を理念とする祭典を開催する資格があるのか大いに疑問である。

 そもそも五輪招致の最終スピーチで首相自ら「フクシマの汚染水はアンダーコントロール(制御されている)」などと誤った情報を全世界に発信した国である。このままでは隣国だけでなく世界中から信頼されない国になりかねない。

 黙っていては危うい。秘密保護法やら解釈改憲がどんどん決まっていく。国民に情報は伏せられていく。そうして為政者は、うそぶくかもしれない。「日本の人心もアンダーコントロールにある」 (久原穏)


 最後の「日本人の心もアンダーコントロールにある」に、いたく同感した。昨日どこかのメディアが安倍政権の支持率を報道していた。確か58%。まったく信じられない数字である。今まで悪政をほしいままにしてきた自民党・公明党政権がなしえなかった、もっとも悪い政治を推進しようとしている安倍政権を、半数以上の国民が支持しているとは・・・

 要するに、マスメディアの半数以上が、悪政を推進する自公政権を支持していると言うことなのだと思う。マスメディアが日々国民を「アンダーコントロール」下におくように、安倍政権に加担・協力しているのである。

 それにどう抗していくか。抗すべき人々も、まだのんびりしているような気がする。要は、勉強していないということだ。抗するためには、知的に「武装」しなければならないのだが、そこまでの意欲がない。こういう悪い社会になっても、楽しいことはいっぱいあるからなあ。


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2013-10-16 06:36:35 | 日記
 先月も16日に台風が来た。9月のそれは、雨風と共にひどかった。ボクはそのなかを車に乗せていただいて、静岡市に向かったことを思い出す。

 今朝6時45分、強い風だ。雨はない。電線が揺れ、ヒュルルル・・・、ヒュルルル・・・と風が唸る。嵐はもうこの地方からは去っているのだろう。雲が切れて青空が見える。空だけ見れば、嵐が来た様子はない。またいつもの朝のように、鳥のさえずりも聞こえる。

 交通機関が乱れているようだ。

 昨日から台風情報をインターネットなどで見ていたが、嵐が関東地方へと向かっていたからか、首都圏中心の内容で、ここでも東京一極集中を感じる。メディアも、ネットも、東京方面に向かってくる嵐の動向を報じるが、地方の状況は、東京方面に向かってくる嵐の状況を報じる手段でしかない。

 地方は踏みにじられている、と感じる。すべての政治も経済も、そして報道も東京中心。

 14日、研究会の事務局長の仕事を引き受けた。最初の仕事が会の財政に関するものだ。なんと、会の財政が破綻状態。研究会は、嵐に見舞われている。この嵐は、容易には去りそうもない。

 ここまで書いたら、太陽が顔を出し、光がボクの手元にまで差し込んできた。会の財政も、光が差してくるのだろうか。
 
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