浜松市が「三大砂丘」という中田島。しかしすでにその波打ち際は河原のように、礫に覆われている。浜松市が、ここをアカウミガメの産卵地としながら、カメは上陸し、産卵するところではなくなっている。
「養浜」を名目とした工事が行われている。海岸浸食を防ぐためという目的の下、どこからか大量の礫や岩ともういうべき大きな石が入った土砂を海岸部に運び、波や雨により砂礫を供給するというのだ。
私たちは、「養浜」という工事が「壊浜」であるとし、浜松市当局に何度も働きかけてきた。しかし市当局は海岸の管理は県であるということから、みずから動くことをせず、県にすべてを丸投げしていた。
今日、私たちは、「養浜」のために海岸部に運んでいる土砂は「選別」されている(つまり大きな礫は取り除いている)というので、それを見に行った。
ところが、「選別」は部分的に行われているだけであることを知った。
国交省は、天竜川の洪水対策として、いつもどこかを掘削している。「河川内の土砂を掘削し、河川の水位を低下させることにより、洪水を安全に流下させる」(今日渡された資料の説明)工事である。その工事は、天竜川近くに住むボクが未だかつて経験したこともないような洪水のための工事である。
掘削すると、とうぜん多くの土砂が生じる。その土砂をどうするか。何もなければそれを処分しなければならない。
その土砂を中田島海岸(当局は篠原海岸と呼ぶ)に運び「養浜」に資することにすれば一石二鳥であるとして、国交省と県は手を結ぶ。
今日、ボクたちはまず国交省の係官から、洪水対策の掘削事業の説明を受けた。最初戸惑った。なぜならボクらは、「選別」の作業を見に来たのである。ところがそういう現場ではなかった。
その説明の後、今度は県の係官による「養浜」の説明を受けた。「養浜」につかう土砂については、掘削するときに一部をチェックして、大きな礫が入っていないような土砂を海岸に運ぶようにしているというのだ。すべてを「選別」するのではない。掘削地域の土砂の状態を予想して、「養浜」につかう土砂を決めているという。
その土砂が、目の前に示された。確かに砂が多い。当たり前だ。天竜川河口部の中州の土砂であるから、大きな礫はあったとしても少ないのは当たり前。ボクらに見せることができる土砂、というわけだ。
しかしすでに、海岸の波打ち際は、大小の礫で覆われている。その現実は変わらないし、今は礫の少ない土砂かもしれないが、ボクらが知らないときには、大小の礫が大量に入っているものを運ぶかもしれない。
また県の係官は、「養浜」工事についていろいろ説明した。土砂を海岸部に運搬して土砂を供給しても、浸食は進むとも。ならばなぜ大金を投入して「養浜」工事をするのか。浸食を「遅らせる」という。
よく「費用対効果」ということばを聞くが、ここではそれは考慮されていないようだ。
ボクがもった感想。今まであったこともないような洪水が起きることを想定し、その時の大量の水を堤防の中に閉じ込めて流下させるために土砂を掘削する、その土砂の捨て場として中田島海岸がある。したがって、天竜川で掘削する土砂なら、大小の礫が入っていてもいなくても、とにかく海岸に運ぶ。海岸が礫だらけになっても、それは仕方がないことだ。海岸浸食を「遅らせる」ためなのだから。
そして現在掘削している中州。そこを掘削しても、再び中州はできると地元の人は指摘しているという。ならばなぜ?土建屋に仕事を分配するため?疑惑は尽きない。
だがその「遅らせる」ということについては、県の説明であってこちらが検証しているわけではない。今日聞いた話を、今後きちんと検証していくつもりである。
「養浜」を名目とした工事が行われている。海岸浸食を防ぐためという目的の下、どこからか大量の礫や岩ともういうべき大きな石が入った土砂を海岸部に運び、波や雨により砂礫を供給するというのだ。
私たちは、「養浜」という工事が「壊浜」であるとし、浜松市当局に何度も働きかけてきた。しかし市当局は海岸の管理は県であるということから、みずから動くことをせず、県にすべてを丸投げしていた。
今日、私たちは、「養浜」のために海岸部に運んでいる土砂は「選別」されている(つまり大きな礫は取り除いている)というので、それを見に行った。
ところが、「選別」は部分的に行われているだけであることを知った。
国交省は、天竜川の洪水対策として、いつもどこかを掘削している。「河川内の土砂を掘削し、河川の水位を低下させることにより、洪水を安全に流下させる」(今日渡された資料の説明)工事である。その工事は、天竜川近くに住むボクが未だかつて経験したこともないような洪水のための工事である。
掘削すると、とうぜん多くの土砂が生じる。その土砂をどうするか。何もなければそれを処分しなければならない。
その土砂を中田島海岸(当局は篠原海岸と呼ぶ)に運び「養浜」に資することにすれば一石二鳥であるとして、国交省と県は手を結ぶ。
今日、ボクたちはまず国交省の係官から、洪水対策の掘削事業の説明を受けた。最初戸惑った。なぜならボクらは、「選別」の作業を見に来たのである。ところがそういう現場ではなかった。
その説明の後、今度は県の係官による「養浜」の説明を受けた。「養浜」につかう土砂については、掘削するときに一部をチェックして、大きな礫が入っていないような土砂を海岸に運ぶようにしているというのだ。すべてを「選別」するのではない。掘削地域の土砂の状態を予想して、「養浜」につかう土砂を決めているという。
その土砂が、目の前に示された。確かに砂が多い。当たり前だ。天竜川河口部の中州の土砂であるから、大きな礫はあったとしても少ないのは当たり前。ボクらに見せることができる土砂、というわけだ。
しかしすでに、海岸の波打ち際は、大小の礫で覆われている。その現実は変わらないし、今は礫の少ない土砂かもしれないが、ボクらが知らないときには、大小の礫が大量に入っているものを運ぶかもしれない。
また県の係官は、「養浜」工事についていろいろ説明した。土砂を海岸部に運搬して土砂を供給しても、浸食は進むとも。ならばなぜ大金を投入して「養浜」工事をするのか。浸食を「遅らせる」という。
よく「費用対効果」ということばを聞くが、ここではそれは考慮されていないようだ。
ボクがもった感想。今まであったこともないような洪水が起きることを想定し、その時の大量の水を堤防の中に閉じ込めて流下させるために土砂を掘削する、その土砂の捨て場として中田島海岸がある。したがって、天竜川で掘削する土砂なら、大小の礫が入っていてもいなくても、とにかく海岸に運ぶ。海岸が礫だらけになっても、それは仕方がないことだ。海岸浸食を「遅らせる」ためなのだから。
そして現在掘削している中州。そこを掘削しても、再び中州はできると地元の人は指摘しているという。ならばなぜ?土建屋に仕事を分配するため?疑惑は尽きない。
だがその「遅らせる」ということについては、県の説明であってこちらが検証しているわけではない。今日聞いた話を、今後きちんと検証していくつもりである。