浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

微少な力

2013-10-27 07:36:56 | 日記
 今日の空は、青い。一面の青い空には、雲が一つもなく、青だけが拡がる。だが、今見ている空は住宅地のそれだ。

 こういう青空の朝は、どこか海辺で見たい。どこまでも広がる青い、青い空は、それだけでボク自身の存在を小さな、小さな存在だと気づかせてくれる。

 大自然のなかで、ひとりひとりの人間の存在は、取りに足らない小さな存在である。だが、その人間は、自らを表現する存在である。

 人間が生きていくということは、自らを表現しながら生きているということなのだと思う。その表現の手段は様々だ。話すことはもちろん、身振りや手振りさえも、それは自らを表現することに他ならない。

 そこで、表現について考える。

 oxford現代英英辞典によるartの説明は、以下のように「考えや感情を表現するための想像力の使用」である。その際に、依存するのは瞬間的に湧き出す想像力の連鎖であって、そこに何らかのintentionはない。
art=the use of the imagination to express ideas or feelings.

 ボクは、現在における表現は、designでなければならないと思う。designには、planという含意がある。パフォーマンスとしての表現ではなく、intentionをもった表現が求められているのではないかと思う。

 生きることは常に何らかの表現をしていくことなのであるが、そこにできるだけのintentionをこめていくこと、それなしに現在の閉塞状態を崩していくことはできないのではないか。

 表現活動に、現在の閉塞状態の一部でも崩す可能性をもったものを含意させていくこと、これが必要なのではないか。

 表現は、自己への表現であることもあるが、多くは他者に対するものである。したがって、表現は社会へ向け開放されていく。そこに、自らのintentionを忍ばせる。

 今という時代は、ものすごくミクロの地点から出発せざるを得ないのではないかと思う。人間の属性でもある表現活動さえも。

 微少な力を積み重ねていくこと。


 

コメント
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