浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

人格的に問題あり!

2014-01-25 16:55:31 | 政治

 仲井真沖縄県知事は、どんどん厚顔無恥になってきている。平気でウソもつく。こうなると、県知事としては不適格ではないか。

 これは『琉球新報』社説。

知事密会 県民への二重の裏切りだ

 仲井真弘多知事が22日夜、東京都内のホテルで菅義偉官房長官、自民党の石破茂幹事長と極秘に会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題で意見交換した。

 菅、石破両氏が事実を認め、県幹部も「菅氏側から公表してほしくないという話があった」と述べ、会談があったことを明確に認めた。

 ところが会談後、知事は記者団に「会っていない」と否定した。24日の県庁での記者会見でも「私は彼らに会ったつもりはありません」と虚偽の説明をした。

 報道陣に嘘(うそ)をつくことは、報道を受け取る県民をだますに等しい。平然と嘘をつく知事であれば、今後、県議会答弁も信用できまい。もはや知事は辞職を免れない。自らの言動に自信があるのなら、選挙で堂々と県民に信を仰ぐべきだ。

 極秘会談では、名護市長選で辺野古移設阻止を掲げる稲嶺進氏が当選したことを踏まえ、菅氏が「市の権限は限られており、移設を進めたい」と述べ、石破氏は「辺野古移設を進める党の方針に変わりはない」との意向を伝え、知事に理解を求めたという。

 これに対し、知事が反論した形跡はない。会談自体を否定するのだから、よほど後ろめたいことがあるのではないか。知事が説明責任を果たさないのだから、県民は知事が県内移設の国の方針を丸のみしたと受け取めるほかない。

 仲井真知事はまた、会見で耳を疑うような発言もした。昨年1月に県内41市町村の全首長、議会議長、県議会議長らが連名で普天間の県内移設断念やオスプレイ配備中止などを求め首相に提出した「建白書」の意義について記者に問われると、「記憶があんまり定かじゃない」とコメントを避けた。

 語るに落ちるとは、こういうことを言うのであろう。知事は「建白書」で示された民意に背を向ける自らの不明を恥じるべきだ。

 知事の埋め立て承認後に琉球新報などが行った県民世論調査では、県外・国外移設と無条件閉鎖・撤去を求める声は合わせて73・5%に上った。埋め立て承認の判断には、61・4%が不支持だった。

 知事がこうした民意を代弁せず、政府の御用聞きのように振る舞う姿を見続けるのは耐えがたい。

 埋め立て承認と密会で、知事は県民を二重に裏切った。もはや県民代表を名乗る資格はあるまい。自ら進退にけじめをつける時だ。


 ここに記者会見の動画がある。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-218325-storytopic-3.html

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【本】安斎育郎監修『ビキニ水爆被災事件の真相』(かもがわ出版)

2014-01-25 16:27:47 | 読書
 胃腸の調子がよくないので、午前中、医者に行った。そこで買ったのが本書。ボクのかかりつけの医者は、聞間医師。ビキニの被爆者問題などをずっと前から取り組んでいる医師だ。

 診療が終わるやいなや、これを買って欲しいと言われた。刊行年月日は、今年の2月1日。おそらくできたばかりの本だ。

 今年は、第五福竜丸被曝60年。中高校生向けに書いた本だといわれた。A5版、80頁に満たないうすい本だ。帰宅してすぐに読んだ。

 第五福竜丸問題に関わる問題が、短く要領よくまとめられている。なかには焦点が絞られていない項目もあったが・・

 ビキニ水爆実験と第五福竜丸の被曝、それに関するアメリカの対応など、知っておくべき内容はほとんど盛り込まれている。ただ、一応福島原発事故に触れてはいるが、この時期、原発問題についてもう少しスペースを確保したほうがよかったのではないかと思われた。

 そうではあっても、読んでおくと便利である。

 なお誤植を3カ所見つけた。

 8頁 下から10行目 「二人の乗組員を・・・・翌朝には・・・東京大学医学部付属病院受診させる」  

 30頁 3行目 「全員が故郷を捨てを捨て」

 66頁 下から11行目 「ニューヨークで最大の教会で、」→「ニューヨーク最大の教会で」
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【本】保阪正康・半藤一利『そして、メディアは日本を戦争に導いた』(東洋経済)

2014-01-25 08:14:43 | 読書
 この本は、メディア関係者だけではなく、この社会の行き先を憂う人にも読んでもらいたい。

 最近ボクは、本を読むときは付箋をつけていくが、読み終わったら付箋だらけになってしまった。

 保阪氏も半藤氏も、現在の社会状況、メディア状況に危機感を抱いている。半藤氏は、自民党の憲法須案を読んで「驚愕」し、その草案が掲載されている新聞を破り捨てたそうだ。

 特に人権制限の語句として「公益及び公の秩序」が記されていて、これは「権力者の利益」と同義であり、「(昭和戦前期の歴史を知れば)権力を掌握するものがその権力を安泰にして強固にするために、拡大解釈がいくらでも可能な条項を織りこんだ法をつくり、それによって民草からさまざまな「自由」を巧みに奪ってきたことが、イヤになるほどよくわかる。権力者はいつの時代にも同じ手口を使うものなのである。」と半藤氏は語る。

 半藤氏も、保阪氏も、今現在が、その「昭和戦前期」と似ていると思っている。まさにボクの認識と一致する。

 だからこそ、2人はジャーナリズムに期待するのだ。

 ジャーナリズムの健全さ、自由闊達さこそが政権のあり方を監視し、制限、国家を支えるための根幹なのである。

 ところが、ジャーナリズムの職に就いている者たちが「不勉強すぎる」と、まず慨嘆する。「いまの人たちは知らなくて当然という顔で取材しています」。

 メディア関係者も考えない、国民も考えない。だから「昔のように時間をかけて出来上がるファシズムではなく、あれよあれよという間に実現してしまうファッショ化ということはあり得る」。

 ボクも同じような危惧を抱く。というのも、もし尖閣諸島地域で日中の武力衝突が一度でも起きれば、日本人の不健全な大国ナショナリズムが噴き出し、一気に安倍政権が望む時代へと突入していくのではないかと思うのである。

 現在の国民がダメなのではなく、いつの時代も庶民は政治のことなんか、平和のことなんか真剣には考えてこなかった。

 今、『読売新聞』が購読者数で、全体的な発行部数は減っているようだが、トップである。その『読売新聞』は、『産経新聞』と並んで、威勢のいい放言で安倍政権と同一歩調を歩んでいる。しかし、いつの時代でも、好戦的な新聞が部数を伸ばしてきた。

 日露戦争の際、内村鑑三、幸徳秋水らを擁して非戦論を唱えていた『万朝報』が、戦争推進に変わったのは購読者が激減したからだ。他方、戦争推進新聞は、購読者数がぐんぐん伸びていった。

 戦争は、少数の政治家が国民を泥沼に引きずり込むのではなく、国民のナショナリスティックな嗜好が好戦的な政治家を支え、その政治家の跳梁をつくりだすのだ。

 9・11の事件直後の、アメリカ人の好戦的な熱狂を想起しよう。

 半藤氏はこう語る。

 日中戦争、あるいは太平洋戦争へと突入してしまった昭和の一桁の時代のリーダーたちというのは、かつての日露戦争の経験者ではないんです。つまり、「勝った、勝った」で日本人は世界に冠たる民族だと、日露戦争の栄光だけを背負って、あの時代の悲惨や悲劇、民衆的な苦しみというものを全然知らな人たちが国のトップに立っていたんですね。字義どおり夜郎自大の指導者たちです。
 それが昭和5年から8年、10年と、これから話に出てくる時代なんです。

 同じようなことがいま、起こっています。戦争の悲惨さを全く知らない、そして戦後民主主義の時代に腹をぺこぺこにして、汗と涙で苦労して国をつくってきた体験のない人たちが、ちょうど、現在のトップにいます。本当に皆さん、良い家のお坊ちゃんたちで、苦労知らずにそれぞれのいい環境で出てきて、天下を取りつつある、歴史というのは、そういう意味ではあまり変わらない。


 この後の引用や説明はしないが、現在の政治/文化状況への危惧を、お二人は縦横に語っている。学ぶところ多い本である。

 近現代史を勉強してきたボクは、お二人と同様に現在に「戦前」を感じる。


 
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