浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

本当に差別をなくすために

2014-01-29 22:40:16 | 日記
 静岡県出身の方が、ドイツで、差別をなくすために、もっとも効果的なことを試みている。こういう社会的実験は素晴らしい。

 『東京新聞』の記事。
  
 
私を殴った人へ 一緒に働きませんか 邦人男性が広告「人種差別変えたい」

2014年1月29日 夕刊

 【ベルリン=宮本隆彦】私を殴った人へ、私と一緒に働きませんか-。ベルリンの街角で見知らぬ男から人種偏見の暴力を受けた日本人男性が、一風変わった広告を現場近くの地下鉄駅に出した。「憎しみに憎しみを返しても仕方ない。何か建設的なことをしたかった」。憎しみを捨て、人種の偏見を乗り越えたい。

 男性は、十四年前からこの町で暮らすソフト開発者の山内斉(ひとし)さん(43)。静岡県富士市で小中高校時代を過ごし、東北大に進学。二〇〇〇年に渡独し、現在は独企業で働いている。

 昨年九月の深夜、職場近くのバス停で三十~四十歳の白人の男にからまれ、右目を殴られた。男はドイツ語や英語で「中国人か日本人か韓国人か知らないが、おまえらが大嫌いだ」などと叫んでいた。眼鏡は割れ、目の周りが腫れたが、視力に異常はなかった。

 日独の友人は「運が悪かった」と慰めてくれた。でも山内さんには「男が再び誰かに暴行するのを止めたい」との思いが強く残った。男の憎しみをなくすには「一緒に働くのが一番良い」とも考えた。

 頭に浮かんだのは自身が携わる子ども向けの算数教材の翻訳ボランティア。米国の英語教材をドイツ語に訳す仕事なら、襲撃時に両方の言葉を口にした男に手伝ってもらえると考えた。

 広告はベルリンの繁華街クーダムの地下鉄駅ホームの床に二カ月間掲示された。「親愛なる襲撃者へ あなたの憎しみを止めるため、子ども用教材の翻訳の仕事を提供します」。そんな内容のドイツ語と連絡先を載せ、右目に眼帯をした事件直後の自分の写真も添えた。

 もし男が名乗り出て、翻訳を手伝ってくれるなら報酬も払うつもりだ。

 これまでに翻訳ボランティアの希望者が二人現れたが、男本人からの連絡はまだない。それでも「彼は広告を見たんじゃないかな」と連絡を待ち続けている。「自分の力で暴力や人種差別をなくせるとは思わないが、一人の気持ちなら変えられるかもしれない」
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石川啄木

2014-01-29 17:26:53 | 読書
 先日あのNHKで放映された「足尾から来た女」をみた。すべてフィクションであるそうだが、そこに石川啄木がでていた。

 暇になったら読もうということで、ボクは『石川啄木全集』(筑摩書房)を買ってある。まだ読んでいないので、そのきっかけをつくろうと、井上ひさしの戯曲「泣き虫なまいき石川啄木」(『井上ひさし全芝居』その四 所収)を読んだ。

 しかし井上作品にみられる時代(現代)との格闘が見られない。なぜだろうと思って解説を読むと、この作品を書いている頃、井上ひさし氏には家庭的な重大問題が生じていたとのこと。その重大問題の内容が、作品の内容に投影されていた。

 時代との格闘に挑戦する精神的ゆとりがなかったのだろう。

 しかしこの作品を読み、啄木の日記を読もうという気持ちになった。明日書庫に行って持ってこよう。なお『井上ひさし全芝居』その四は、図書館から借りたもの。なかに「きらめく星座」なども収載されているので、暇を見つけて読み進めるつもりだ。
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国粋主義?

2014-01-29 17:16:24 | 政治
  デジタル大辞泉では、「国粋主義」を「自国の歴史・政治・文化などが他国よりもすぐれているとして、それを守り発展させようとする主張・立場。」と説明している。

 『東京新聞』の下記の記事を読んでいたら、、現代日本の為政者は「国粋主義」かしら、と思ってしまった。その記事。
 
35カ所もの「世界」連発

2014年1月29日

 久しぶりに舌鋒(ぜっぽう)鋭いご高説を賜りたく同志社大の浜矩子(のりこ)教授の都内の講演に出かけた。

 「経済活動とは人間による人間のための営みだ。人間への配慮がかけらもないアベノミクスは経済政策に値しないのである」「安倍政権の本質は『富国強兵』だ。秘密保護法から憲法改正という『強兵』を支えるための『富国』策がアベノミクスだ」「強い日本を取り戻す、とか、ボクちゃんが世界一という思想は他国に脅威を与え、グローバル化の中で孤立するだけだ」…“浜節”がさく裂した。

 なるほど安倍晋三首相の二十四日の施政方針演説を読むと、出るわ出るわ。「世界最先端の…」「世界に冠たる…」「世界最高の…」と三十三ページの原稿中に「世界」が三十五カ所、その半分が世界一を目指す意味である。

 グローバル経済は一見すると弱肉強食のようだが、実は違う。国境を越えて部品の供給や水平分業といった相互依存で成り立つ「共生社会」である。そこに覇権主義的な思想は異端だ。経済成長さえすれば、すべてが解決するような単純な発想が怖い。働く人を犠牲にして、一体何を取り戻そうというのか。

 昨年の株高は外国人投資家の過去最高の買い越しが演出した。株バブル政策を見抜き、「ひと儲(もう)けさせてもらう」狙いが明らかだ。首相は「バイ・マイ・アベノミクス(買いですよ)」と必死だが、市場の「バイバイ・アベノミクス」の宣告も遠くない? (久原穏)


 ボクも、切り抜いておいた安倍首相の「施政方針演説」を読んでみた。ずいぶん威勢のいい内容だと思った。確かに、「世界一」志向が強いと思った。同時に「やれば、できる」という文言も各所で見た。安倍首相、「やる気」でいる、と思った。国会に於ける安定多数を背景に、批判をものともせずにやっていくぞという決意を感じた。

 日本の戦後史の中でも、たいへんな歴史的転換点だと思う。「やろうとしても、できなかった」という感想を残して、安倍首相には退陣していただけるようにしていきたいと思う。

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