今週末は、各地で「ハロウィン・イベント」が、目白押しらしい。
昨年、通行の問題が起き、その後ゴミ処理などでも問題になった(?)渋谷のスクランブル交差点近くでは、歩行者の規制をするのではなく、車両規制をすることになったようだ。
とはいっても、問題のスクランブル交差点は、車両規制の対象外となっているらしい。
ここ数年、「ハロウィン」そのものが、若者を中心に「お祭り化」してきているが、そもそも「ハロウィン」がこれほど「お祭り化」するようになったのは、数年前からのような気がする。
それまでは「ハロウィンって何?」という感じだったように思うし、「ハロウィンが楽しみ!」というのは、お菓子がもらえる子供たちが中心だったような印象がある。
だからと言って、「夜、子どもが歩く」というのは、防犯上あまり良いことではないので、「子ども会」のような場面での「お菓子をもらう」という程度だったような気がしている。
それが、今や「バレンタイン」を上回るほどの市場規模に急成長している、と言われている。
確かに「バレンタイン」で購入される商品は、チョコレートが中心で、それに付随するような商品というのは、少ない。
それに対して「ハロウィン」は、「カボチャでジャックオーランタン」を作る、というよりも、「仮装をして騒ぐ」というほうが目的の中心となっている(と考えている)。
「仮装」するための、道具や衣装を考えると、「バレンタイン」よりもはるかに様々な関連グッズが、数多くありそれが消費されるのだ。
関連市場規模が、急成長するのもうなずける。
対象となる市場構成は、「バレンタイン」というよりも「クリスマス」に、近いような気がする。
その「クリスマス」の過ごし方も多様化し、バブルの頃は「何が何でも、恋人と一緒にイブを(ホテルで)過ごす」だったのが、最近では「家族や友人たちと、楽しく過ごす」という、落ち着きのある過ごし方に変わってきている。
1年の様々な行事の中で、大騒ぎができるのが「ハロウィン」ということになりつつある、ということなのだろうか?
おそらく、日本での「ハロウィン」の騒ぎ方は、本家(?)アメリカよりも、すごいのではないだろうか?
というのも「ハロウィン」そのものは、子どもたちのお祭りで、大人が騒ぐような行事ではないからだ。
それだけではなく、日本人の「消費スタイル」が、「イベント型」になり、普段の消費行動は「ミニマム化」、「イベントで消費」という、生活志向に変わってきたのでは?という、気がするときがある。
逆に言えば「買い物」そのものが「楽しさ」が無くなりつつあるのでは?と、考えると「買い物をする」ことの意味のようなモノを、考える必要があるのかもしれない。
それが百貨店やスーパーなどの売り上げの減少につながっている部分も、あるのかもしれない。