Huffpostをチェックしていたら、なかなかユーモラスな「絵」が、目に留まった。
Huffpost:ブランド・アクティビズムとは?企業に求められる5つの理由
トップに登場する絵を見て、どう思われただろうか?
バーガーキングのキャラクターが、マクドナルドのキャラクターにキス(しかも挨拶程度のキスでは、なさそうだ)をしている。
言わば「ライバル関係である2社が、キスをしている」のだ。
しかも右下には小さく「LOVE CONQUERS ALL」とある。
「Love conquers all=愛はすべてに打ち勝つ」というわけである。
タイトルの「ブランド・アクティビズム」の意味を含め、記事を読んでいたただきたいのだが、「新型コロナ」ウイルスの感染が世界的規模で広がったことで、生活者だけではなく企業そのものも「生き残り」をかけ、様々なコトを行わなくてはならなくなった。
利用者が激減したJALやANAのキャビアテンダントは、関連企業だけではなく「サービスを提供する企業」を言う視点で、異業種への派遣を決めたり、受け入れ先もまた「キャビンアテンダントのサービス提供のノウハウを知る」機会として、受け入れた。
それが可能だったのは、JALやANAというブランド力だけではなく、「キャビンアテンダント」という職種のブランド力もあったからだろう。
その意味では「アクティビズム=積極行動主義」のあらわれだろうし、企業がこれまで育ててきた「ブランド力」の活用ということになるのではないだろうか?
他にも、アパレル企業の下請けをしていた縫製会社が「医療用ガウン」を作ったり、市販のマスクを作ったりした。
そこには、企業が蓄えてきた「技術力」の高さやファッションという視点があり、「衛生用品だから」という視点ではない「着心地や着け心地」といった違う価値が加わったように思う。
それらは「コロナ禍の生き残り」としての対策だったと思うのだが、それらの技術や技術に裏打ちされたブランド力は、新しい価値をつくり出すことに成功したのではないだろうか?
元々「ブランド力」というモノは、「目に見えない財産」と言われている。
だからこそ、「目に見えない財産」を積極的に再構築し、創り上げるという作業は、何かしらの大きな切っ掛けが無くてはできない、という点がある。
その「見えない財産」を見直し、ブランドの再構築をするためには「100年後の企業の姿」はどうあるべきなのか?という、視点を持つ必要があるのだと思う。
これまで、短期的利益を求められてきた企業だが、短期的利益を上げることで、人も市場も大きく痛めつけてしまったのではないだろうか?
それが拙ブログでも指摘してきた「これまでの資本論」の読み方であり、「これまでの資本主義」のような気がしている。
さて、トップのバーガーキングとマクドナルドが抱擁し、キスをする絵の下にある「LOVE CONQUERS ALL=愛はすべてに打ち勝つ」だが、なんとなく「市場支配に気をとられて競争するのではなく、互いに社会の問題に目を向けるために協力しよう」ということを訴えているのかもしれない。
それは「ハンバーガー」という「ファーストフード市場」を、リニューアルしていくためには必要なことはなにか?、というメッセージなのではないだろうか?