日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

メイド・イン・ジャパン・プロジェクト-日本のモノづくり-

2006-11-30 21:36:02 | アラカルト
昨日、名古屋デザインセンターで「KAN-BATSU-間伐材を使った消費型商品の提案展」のオープニングパーティーに行ってきた。
このようなパーティーには、縁があるわけではないのだが「消費型商品の提案」という言葉に引かれて行ってみたのだ(パーティーそのものにも、縁があるわけではないのだが)。
デザイナーさんたちの提案は、それぞれユニークで発想も面白いモノも多いのだが、いざ商品化して市場に出すとなると「・・・」ということが、多いのも事実だ。

その中で、NPO「夕立山森林塾」の活動や、加子母村森林組合や地元工務店さんの「間伐材を使った集成材」住宅の提案などは「これからの国内建築木材」という視点から考えてみても、コスト的に見てもなかなか面白いと感じた。
この、展示会を主催したのがNPO「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」だ。

「メイド・イン・ジャパン」という、当たり前というか日常的に目にする言葉だが、改めて考えると「日本の文化・伝統と結びついた発想」となると、「・・・」となることが多い。
また、昨今のエコロジーブーム(?)によって企業の多くが「植林活動」をPRしている。
しかし、植林を推し進めても森林管理をしなくては、人工林の場合は「森林保全」とはならない。
「木を切る=自然破壊」ということばかりがクローズアップされ、日本の人工林が荒れ放題になっているという現実もある。
花粉症の原因となっている杉にしても、適切な間伐作業が行われていれば、その状況は若干なりとも違っていると思われる。
「木工」という伝統的技術や技法を上手に使うことで、間伐材は新しい生活の提案をしてくれる。

「木を切ること」が自然を壊すことではなく、安い外材を輸入することが「自然を壊す」コトなのではないだろうか?
確かに、外材そのものは安価なのだがその輸送にかかる費用は?と考えた時、タンカーを動かす為の重油の採掘など、様々なモノが必要なのだ。
それも、国内移動よりも多くの資源が。

マーターさんが「もったいない」運動を世界的に展開しているが、「もったいない」というコトは、このような自分達の国以外の資源の使い方にも関係してくるのではないだろうか?
「メイド・イン・ジャパン」という、原材料から加工・製品化まで、国内の使われていない豊かな資源に目を向けることも大切な気がする。

知的財産再考-日本のモノづくり-

2006-11-28 22:44:37 | アラカルト
Yahooのトピックスに、「そっくりショー」という文字があった。
時事通信が伝えた「中国展示車の撤去を要求 ホンダ、北京のショーで」という記事だ。
結局、ホンダの要求は認められず撤去されることなくモーターショーは終了したようだ。

以前から再三再四、「中国に対するコピー商品」に対する問題が指摘されている。
コピー商品といっても、いわゆるブランド品「ルイ・ヴィトン」とか「シャネル」、「グッチ」といった商品のコピーモノだけではない。
最近では、化粧品の「SK-Ⅱ」などのコピーあるいは、まがい物が堂々とネット上で販売されていたりする。
「SK-Ⅱ」は、数ヶ月前中国で「有害物質疑惑」が持ち上がり、販売店で大騒ぎになった。
その「SK-Ⅱ」のまがい物・コピーを堂々と販売していてるのが、今の中国でもあるのだ。

経済発展が目覚しい中国ではあるのだが、「オリジナルなモノづくり」という点では、二歩も三歩も遅れているというのが現実だろう。
むしろ、日本の経済が大きく発展することができたのは、「オリジナルなモノづくり」があったからだ。
ソニーの「トランジスタ」はラジオを小さくし、ウォークマンはその後の音楽を聞くスタイルどころかライフスタイルさえも変えてしまった。
シャープの「液晶技術」は、10数年の時間をかけ世界で「亀山(液晶テレビを一環製造している工場がある)メイド」という言葉を一般化させるまでに至った(と思う)。
実は、10数年前、シャープの企業研究をテーマにしたマーケティング研修会に参加したことがあるのだが、その時担当者から「冗談とか絵空事のように思われるかも知れませんが、本気です」と言われ見せられたのが「壁掛けテレビ」だった。
その時「シャープは『液晶』にこだわって、技術開発・研究をしているんです」と、胸を張って入らしたのだ。

ホンダだけではなく、これまで世界をリードすることができた企業の多くが「自分達のできる『ワクワク・ドキドキできる生活』を求める」という、『夢』が「オリジナルなモノづくり」を後押ししてきたのかも知れない。

今、若い世代にはそんな「ワクワク・ドキドキできる生活」を求める活力があるだろうか?
日本オリジナルという発想の前に、個人の豊かな発想がなければ中国のような「ものまねモノづくり」へと陥ってしまう可能性がある。
そんな危機感を、実は持っている。

広告代理店の儲けのしくみ?-タウンミーティングの無駄遣い-

2006-11-26 22:42:59 | アラカルト
「やらせ」で問題が発覚したタウンミーティングだが、いつのまにか「代理店へのまる投げ無駄遣い」へと移ったようだ。
昨日の中日新聞の一面にタウンミーティング“無駄”続々 内閣府、水増し調査へという記事が、大きく掲載されていた。
ハイヤー代1日あたり3万円/台とか、驚くような数字がでている。
他にも、現実的には「ありえないでしょ~」という数字が並ぶ。

問題になっているのは「ありえないでしょう~」という請求金額とその項目内容なのだが、それを鵜呑みにするほうもするほうなのではないだろうか?
現実を知らないというか・・・。
それとも、内閣府の皆さんは違和感を持たないほど、ハイヤーを使い、レジメなどの資料を高額なトコロで印刷しているのだろうか?
だから、企業経営者からすれば「努力が足りない」といわれてしまうのだ。

もう一つ気になったのは、大手広告代理店はこのようなやり方で「利益を作っている」ということだ。
もちろん、広告代理店の本業はこのようなイベント事業ではなく、テレビや雑誌などの媒体を使って企業や商品の認知度を上げ、販売実績に結びつける「広告」をすることなのだが、企業の多くが広告そのものを見直している今は、このような公共イベントなどの仕事は魅力的なのだろう。
それも、世間知らずの官庁相手であれば尚のこと「おいしい仕事」だったに違いない。

社内では、コピーは裏表印刷。
ミスコピーは、メモ紙への利用。
タクシーなどの利用は「乗合」以外は、原則禁止という様々な経費節減を実施していると思うのだが、「対費用効果」が求められない「税金を使うイベント」になると、「ここぞ!」とばかりに、法外な請求を平気でしてしまうということなのだろうか?

メーカーや小売業以外のサービス業でも、「コンポライアンス」が求められているのではないだろうか?

遠距離介護

2006-11-25 21:57:47 | 老親介護
朝日新聞のWEBサイトに、「一人暮らしのおじいちゃん、近所と交流なし24%」という記事が掲載されていた。
中日新聞などでは、2、3日前に掲載されていたと思うのだが・・・。

今年2月、母がくも膜下出血で倒れそのまま息を引き取った。
その後、鳥取の田舎で1人暮らしを続けている父なのだが、幸い「まめ男×3」さんということもあり家事全般を無難にこなしているようだ。
とは言うモノの、遠くに住む子どもとしては心配がないわけではない。
特に「寂しがり×5」位の父は、家事よりも気持ちが心配なのだ。

この新聞記事にあるように、大分前から男性の1人暮らしの問題点として言われているのが「近所付き合い」だ。
父はもちろんなのだが、兄達を見ていると「男の人って・・・」と思うことがある。
それは「~しなくてはならない」という、考えが強すぎることだ。
言い換えれば「頑固」ということなのかも知れないのだが、自分の考えや感情にこだわりすぎる傾向があるように感じるのだ。
「もっと柔軟に考えれば・・・」と思うこともしばしばあるのだが、加齢とともに思考や感覚が硬化していくように思うのだ。
結局、他の考えや感覚を受け入れる事もできず、ご近所から「頑固で近所づきあいのないおじさん」と思われるようになっていってしまうのではないだろうか?
他にも、「自分の価値観を押し付ける傾向は、何とかならないだろうか?」と思うことがある。
こちらの都合などお構いなしに、「自分の考えが正論」とばかりに押し付けてくる。
それが、仕事であれば「落しどころ」を見つけようとするのに、日々の生活ではそれができない。
本当に不思議なコトなのだが、それが今回のような調査結果の背景にあるように感じる。

で、私の場合。
毎月母の命日前後に、お菓子や果物、お花などを送っている。
届け物があれば電話が必ずあるし、お菓子や果物はひとりで食べきれない為、ご近所に配り歩くことになる。
今度は、ご近所の方から頂きものがある。
そうやって、ご近所付き合いの機会を遠くから創るようにしている。
ある意味、近くに住んでいないコトに対する「免罪符」的行為なのだが、遠距離介護を考えた時、父が元気な今できることは何だろう?と考えた結果なのだ。

遠くにいる子どもより、まずはご近所力。その力を借りることが、老親介護のスタートのような気がしている。

今年のヒット商品?植物性乳酸菌

2006-11-23 21:23:25 | トレンド
今年、話題になったモノの一つに「植物性乳酸菌」がある。
多分、最初はテレビの健康番組が「すぐき」を取り上げたことから、ブームになったのだと記憶している。
ただ、テレビで紹介された時は「すぐき」のシーズンオフだったので、京都の漬物屋さんから「すぐき」が姿を消したと話題になった。
その後、カゴメの「ラブレ」が話題となり、カゴメの本社がある中部地区他での販売が見合わせとなったりした。

「すぐき」も「ラブレ」も、乳酸菌の持つ「整腸作用」などで健康になるということで、話題になったのだ。
そして、今日の朝日新聞のWEBサイトasahi.comに、更年期症状に効く乳酸菌を発見 食品に応用へという記事が掲載されていた。
数年前から、「大豆イソフラボン」が女性の更年期症状に効果的だ、といわれているが今年になってから過剰な大豆イソフラボンの摂取には問題がある。という記事が新聞などに掲載された。
他にも、食品アレルギーを持っている人などは食べたくても食べることが出来ない。という現実もある。
「整腸作用」の次は、「更年期症状の改善」・・・野菜から生まれる乳酸菌のチカラ侮れず。

どうやら、今年の食品業界は「乳酸菌」がキーワードだっようだ。

進化する「使い捨てカイロ」の使い途

2006-11-22 21:59:26 | ライフスタイル
今年も暖冬という予測のようだ。
とは言うモノの、ドラッグストアなどでは「使い捨てカイロ」など「個人向け暖房品」が店頭に並びはじめた。
先日行ったロフトでは、湯たんぽと一緒に「ハクキンカイロ」とベンジンが販売されていた。
お若い方には「ハクキンカイロって???」と思われるかも知れないが、「使い捨てカイロ」が登場する前は、「ハクキンカイロ」全盛だった。
冬場、体調が悪い日などは「ハクキンカイロ」をお腹に当てて、学校に行ったこともある。
低温火傷をしないように、ハンドタオルに包んで。
そのベンジンなどのオイルを使う「カイロ」が、注目されているようだ。
東急ハンズなどではZIPPOのカイロが「ハンディーウォーマー」という商品名で、販売されている。

そして、今や「カイロ」の王道となった「使い捨てカイロ」は、その使い途も進化を遂げているようだ。
今日の毎日新聞のWEBサイトに、使い捨てカイロ:薄く軽く立体型も マイナスイオンや遠赤外線という記事が掲載されていた。
「使い捨てカイロ」と言っても、その進化は大変なモノがある。
記事中にある、肩凝りなどを解消する為の「温湿布タイプ」の他にも、「生理痛緩和」を目的とした「カイロ」もある。
靴に入れるタイプや座布団タイプは、冬のスポーツ観戦には必須アイティムだろう。
このような「当たり前」の使い方のほかに、「お弁当を温める」とか「自家製納豆の発酵」といった、想像もつかないような使い方もあるようだ。

確かに、朝作ったお弁当はお昼に食べる頃にはすっかり冷たくなっている。
保温タイプのお弁当箱も、大分コンパクトでオシャレになってきて、かつての「大きなオジサンお弁当箱」というイメージはない。
とはいっても・・・季節に合わせてお弁当箱を使い分けるというのも面倒臭いし、職場や学校に電子レンジで温めることが出来る訳ではない。
とすれば、手頃な保温材としての「カイロ」ということになるのだろう。

このように、本来の製品目的と違った使い方がされ、生活者が独自の使い方をし始めているということは、「使い捨てカイロ」が生活の中に浸透しているということだといえる。
そしてこのような独自の使われ方から、新しい商品のアイディアが生まれてくるのである。

大学もM&Aの時代?

2006-11-20 21:43:15 | アラカルト
朝日新聞他、新聞各社のWEBサイトに慶応大と共立薬科大、合併へ 08年4月めどにという記事が、掲載されている。

来年から「大学全入時代、突入」と言われている。
希望の大学に進学できるかどうかは別にして、数字上は、大学進学希望者は全員進学できるということである。
既に、短大は大学に昇格?し、学生を確保する動きが数年前から出ている。
また、大学も様々な学部を申請し、多様化する学生の希望に応えようとしているようだ。
最近の流行?は、「介護・看護」とか「子ども学部」のようで、今までの「福祉」とか「幼児教育」とか「保育」との違いが、分からない。
他にも、「スポーツ・マネージメント」とか「スポーツ経営情報」といった、これまでの経営(情報)学部にスポーツをくっ付けた学科も目立つ。
とにかく、イロイロな学部・学科を新設し、何とか学生を確保しようという、大学(特に私立大)の姿勢がうかがえる。

そんな中、名門私立大学と名門薬科単科大学の統合というニュース。
互いの強みを持ち寄り、より強い大学へということなのだろう。
企業のM&Aのような感じで、大学でも特色のある単科大学が総合大学に統合されることで、より優秀な学生を受け入れたいということなのだろう。
その波が、名門といわれる大学にまで及んでいるということが、「全入時代」の大学経営の大変さを物語っているような気もする。
もちろん、薬学6年制による病院実習などの背景があるようなのだが。

企業のM&A(最近ではTOB)が当たり前となっている今、どんな状況になっても柔軟に対応できる能力のほうが、教科書上の「正解」よりも重要になっている。
異質な企業文化をいかに融合させ、新しい企業文化を創っていくのか?ということも、求められる。
その意味で、大学の統合も異質の校風を融合させ、新しい校風を創っていくのは学生達だ。
マークシートで大学受験は出来るが、選択肢のない「校風を創る」ことを学生達はどう思うのだろう?

親って、何だろう?-しつけと教育-

2006-11-18 22:34:45 | アラカルト
大分前のエントリ「言葉とイメージ」に、トラックバックを下さった「マーケティング千日回行峰之記」の行者さん、ありがとうございました。
連日のように報道される「いじめ」ですが、本当に問題なのは「親」なのかも知れませんね。
そんな調査が、昨日の讀賣新聞のWEBサイトにいじめの背景に親の教育不在あり65%…読売調査という世論調査記事が掲載されていた。

先週、フジテレビ系で放映のあった「教育・いじめ・品格」の討論番組では、学校の給食費を支払わない親が「お金を払うんだから、もっと美味しいものを出せよ、ッて感じ」と言うようなことをインタビューで話していた。
もちろん、様々な理由で学校給食費を払いたくても払えない家庭が増えているのは、事実だ。
反面、ペットに費用が掛かって支払えないとか、大型テレビを買ったので支払えないという家庭も増えているようだ。
これこそ、「俺マター」的思考なのだろう。
と同時に、「この親たちは普段どんなものを子供に食べさせているのだろうか?」と思ってしまった。
というのは、大学で栄養学を学んだ後輩が「今の学校給食って、すっごく美味しいんですよ。中には、『お母さん(の手料理)よりも美味しい!!』って、お代わりをする子供がいっぱいるんですから。私の時代とは全然違いますよ~」と、話していたことがあったのだ。
彼女は、私より10歳近く年下。
私が小学校の頃とは、比べモノになれないくらい美味しく、バラエティーに富んだメニューになっているのだろう。
「もっと美味しい学校給食」と言っている親御さんは、普段どれだけ「美味しい食事」を作っているのだろうか?インスタント食品やコンビニ料理などばかりを利用しているのに、学校給食に求めるのは「本末転倒」のような気がするのだ。

最近、ファーストフード店やファミリーレストランで見かける親子の食事風景には、「食事マナーって何?」と考えさせられるモノがある。
特に酷いのは、お母さん(お父さん)がグループで子供たちを連れてきている時だ。
子供たちのことはそっちのけで、親たちが自分達の話で盛り上がり、大きな笑い声が店内に響き渡っている。
それよりも大きな声で、子供たちが店内を走り回り、食べかけの食事をおもちゃにしても注意も何もしない。そんな風景が、いつのまにか当たり前になってしまったのだ。

こういう子供たちの姿を見ていると、生活マナーとなる躾は最低限必要で、それは幼稚園入園前に徹底的にやらないと「食べること」「人に迷惑をかけないこと」等が、わからないまま「自分のやりたいこと優先」ということが、「個性」や「人権」などという、都合の良い・間違った解釈でまかり通ってしまうのではないか?という気がするのだ。
もしかしたら、今のこどもたちは、親の「俺マター」的思考の犠牲者なのかも・・・。

「俺マター」ということ

2006-11-17 22:26:43 | アラカルト
現在進行している、ライブドア事件の裁判。
今日、堀江被告の被告人質問があったようだ。
その内容が、「これが経営者?」という答え方なのは、弁護士さんと相談をした「法廷戦術」なのかも知れない・・・と思いつつ、どこか違和感を覚える。

「時代の寵児」と言われ、盛んにテレビに登場していた頃のVTRが、夕方のニュースに流れていた。
その頃、堀江さんが盛んに言っていた言葉が「俺マター」だった。
なんとなく分かるような分からない言葉だったのだが、どうやら「俺様ありき」ということだったようだ。
その意味が、やっと遅ればせながらわかったのが今日の被告人質問だった。

何事においても自分の都合の良いように解釈をし、自分中心にものごとを考えればどんなこともアリということになるのだろう。
法廷で「バカ殿」のように「経営は人任せで、お飾りCEO」と言っても、「俺マター」的発想なら、それもアリ。ということにもなるのだろう。

この「俺マター」という思考、最近至るところで見ることはないだろうか?
「俺マター」は時々「ワタシマター」となり、老若男女、自分の都合を優先して正当化しているということはないだろうか?
その意味でも、堀江さんは「時代を象徴する人物」だったのかも知れない。


明日解禁?和ヌーボー

2006-11-15 21:21:01 | トレンド
明日解禁になるモノがある。
ワインの新酒「ボジョレー・ヌーボー」だ。
個人的には、ワインをたしなむという習慣がないし、ボジョレー・ヌーボーを楽しみにしているというという、ワインファンでもない。
だから、そんなに騒ぐことが不思議で仕方がないのだが・・・。

いつからボジョレー・ヌーボーの解禁が季節の話題になったのだろう?と考えてみると、やはりバブルの頃からだったのではないだろうか?
当時は、「ボジョレーとチーズを楽しむ会」のような催しものが、ホテルの宴会場であり、会費1人1万円~だったように思う。
なんとなく、割高の会費のような気がするのだが、ワインもチーズのピンきりだから、その会費が高いか安いのかは分からないが。
それでも、当時の騒ぎは尋常ではなかったような気がする。
バブルが崩壊して、やっと落ち着いたのかな~と思っていたら、シッカリ定着していたようだ。
毎年のように新聞には、「○○空港に、ボジョレー到着」のような記事が掲載される。
それが、風物詩のような扱いになってしまっている。

そんな中、今日の朝日新聞のWEBサイトasahi.comに、甲州ヌーボー、本場に挑戦 山梨8社「和に合う白」という記事が掲載されていた。
甲州ワインが市場に登場してから大分経つのに、新酒は発売されていなかったようだ。
この「甲州ヌーボー」は話題性だけではなく、日本の食事に合う新酒ワインということが、ポイントだろう。

果たして「和ヌーボー」は、どんな食事と合わせると美味しいのだろうか?
出来れば、筑前煮とか風呂吹き大根などに合うと、ワインの新しい楽しみ方となるように思うのだが・・・。