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「ポストコロナ」で変わる音楽業界?

2020-06-30 21:54:19 | ビジネス

先週、サザンオールスターズが配信サイトを使って、「無観客有料ライブ」を行った。
使用した会場は、通常コンサートが行われる横浜アリーナだった。
翌日のコンサートのレポートでは、無観客とはいえ通常のライブと同じか、それ以上のライブだったようだ。
この時、照明や音響、カメラなど総勢400人のスタッフが、このライブステージをサポートしたという。
無観客であっても、それなりのライブをするためには、それなりの人数のスタッフが必要なのだ。

ご存じのように「新型コロナウイルス」の感染拡大により、「3密」になりやすいコンサートや演劇などが次々に中止や延期となった。
そして多くの人の関心は、音楽や演劇・映画といったエンターテイメントから、無くなっていってしまった。
これは、拙ブログで何度か指摘している「マズローの欲求の階層」の上位に、エンターテイメントが位置しているからだ。
だが、エンターテイメントが生活の中から無くなってしまったことで、多くの生活者は「エンターテイメントの力」のようなモノも感じたのではないだろうか?
それは「こころの部分で生活を豊かにする」という点で、エンターテイメントのない生活が、味気なく感じられることが多かったからだろう。

そのような生活者の気持ちに対して多くのミュージシャンや美術関係者は、youtubeなどを使って「(過去の)ライブ映像の無料配信」を積極的に行ってきた。
その「無料配信」がひと段落したところで、今回のサザンオールスターズの「有料配信」が始まった。
この「有料配信」が始まったことで、他のミュージシャンたちも「有料配信」へと動き出している。
「有料配信」なので、事前にチケットを購入する必要があるが、通常のコンサートよりも安い参加費を設定することで、通常のキャパシティ以上の人たちが、インターネットを通じて「ライブ」を楽しむ、という社会的了解が出来上がりつつある。

とはいっても、せっかくの有料配信がテレワークやリモートワークで使うZOOMの時のように、微妙な時間的遅れが起きてしまっては、十分楽しむことができない。
そこで使われたのが5Gということになるようだ。
データの時間:5Gで急成長するライブ配信サービス

年明けごろは5Gが必要なのは、画像データが鮮明でなくていけない医療などの現場だけだ、と思われていたように思う。
ところが医療の現場よりも先に「ライブ配信」という方法によって、5Gが急激に使われるようになっているようだ。
「新型コロナ」が起こした社会変化ではあるが、「有料のライブ配信」という思いがけない考えが、5Gを一気に変えていくような気がする。

そしてもう一つ「新型コロナウイルス」感染拡大後の動きがエンターテイメントで起き始めている。
それはサザンオールスターズの有料ライブ配信でステージをつくった「縁の下の力持ち」のようなスタッフに対する「支援基金・Music Cross Aid」の創設だ。

残念に思うことは、このような「ライブエンタメ従事者支援基金」の存在が、一般的にどのくらい認知されているのか、分からない点だ。
このような基金は、設立時にどれだけ基金を集めることができるのか?というところで、その後の運営やミュージシャンの活躍が影響を及ぼすことになる
だからこそ、多くの音楽・エンターテイメントファンに、知ってもらう必要があるのだ。

このような基金が創設されたことで、政治家への口利きというお願いは必要なくなる。
政治などから距離を置くことで、基金そのものが自由に支援することができるようになるからだ。
このような「支援基金」の創設や5Gの利用拡大によって、「コロナ後」のエンターテイメントは、新しいステップに移っていくのかもしれない。




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1 コメント

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Unknown (山本かずみ)
2020-11-24 20:13:10
私は、音楽業界の方にいいたいです、大阪とか、コロナ感染者が増えているので、12月におこなわれる、大黒摩季さんとかのコンサートとかを、中止にしてほしいと思います。
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