昨日、久しぶりに浜松方面へ遠出をした。
出かけた帰り、JR掛川駅で随分前にローカル番組で話題になっていた商品を見かけた。
それが、浜松・三方原の男爵芋を使った「ポテトチップス」。
スナック菓子の王道(?)ポテトチップスだが、このポテトチップスは大手メーカーの「ポテトチップス」とは、若干違う。
素材全てを、「静岡県内産」にこだわっているのだ。
販売するお店も、一部の酒店など特定のお店でしか買えない。
実際パッケージを見ると↓のような一文が印刷されている。
三方原は男爵イモの産地として、地元では有名だった。
ところが、消費そのものが伸び悩んでいたようで、そのてこ入れ策として?地元の酒屋さんが中心となって、「地元の男爵イモを使って、お酒にあうポテトチップス」を、企画・開発をした商品のようだ。
そのため、上述した通り一部の酒店や特定のお店でしか扱えないようにしている、という訳なのだ。
実際、このポテトチップスを食べてみると「ジャガイモの味」が大手メーカーのポテトチップスよりも、強く感じられ「ジャガイモを食べている」感があり、油も大手メーカーに比べ軽い。
今のシーズン、ビールが進む味だ。
考えてみると「地産地消」と言ったとき、農業の6次化を真っ先に考えるため、どうしても「農家主導」での発想になりがちになってしまう。
そのために、アイディアそのものが似たり寄ったりになってしまうだけではなく、販売ルートの確保も難しい。
この「ポテトチップス」のように、異業種である酒店が生産農家と一緒になるコトで、商品企画の視点や販売ルートが変わってくることがある。
パッケージにある通り、販売時期=生産時期が限定されているだけではなく、販売ルートも限定することで「普通に買えないポテトチップス」になっているのも、一つの魅力かもしれない。
その意味で、この「ポテトチップス」は、参考になる部分があると思う。