先週からの突然の猛暑で体調を崩してしまい、珍しく夏カゼを引いてしまった。
みなさま、どうかお気をつけ下さい。
さて、今週の一番大きな話題といえば、電力各社の「株主総会」だったのではないだろうか?
今だ収束の道筋が見えない「フクシマ」を抱える東京電力の株主総会は、6時間にも及ぶ長丁場だったようだ。
そして、地元中部電力の株主総会も3時間を大幅に越える、過去一番長い株主総会となった。
電力各社の株主総会では「脱原発」が株主から提議をされた、というニュースもあった。
「フクシマ」の状況を考えれば、投資家として「余りにもリスクの高い事業を今後どうするのか?」というコトは、とても重要なコトだと思う。
思うのだが、実際の株主総会では「原発の安全確保をしながら、現状維持」という方向が、最初から決まっていたようだ。
事実、「脱原発」や「脱原発に類似する問題」は次々と否決されたようだ。
日本の株主総会と言うのは、丹念に練られたシナリオがあり、そのシナリオ通りに進行し、シナリオ通りに可決されなくてはいけない、という印象がある。
そもそも、株主の多くは企業の事業内容にどれだけ興味・関心を持っているのか?と、感じることが過去にもあった。
数年前に話題となった「デイトレーダー」や「短期的に株価を吊り上げる」とコトを目的としたようなファンドが「もの言う株主」として登場した頃だ。
彼らの多くは、「いかに安い株を高値で売り逃げるのか?」というコトばかりが、興味の対象で、事業内容や企業の社会的責任能力などには、興味も関心もなかった。
そのような「もの言う株主」が去った後、再び「企業側が考えたシナリオ通りにコトを運ぶ」という株主総会のやり方が復活したような印象があったのが、今年の株主総会だった。
しかし、最近では「株主責任」というコトも言われはじめてきた。
だからこそ、株主として投資した企業の事業内容や収益の上げ方などにも注意を払い、自分が投資している企業は、社会から良い企業と認められているのだろうか?その努力を続けているのだろうか?というコトを、株主総会という場で問う必要があったはずなのだ。
その意味では、今年の株主総会というのは、多くの日本企業にとって大きく変わらなくてはならない株主総会だったはずだ。
それなのに・・・残念な気がする。
確かに、東京電力をはじめとする電力各社の大口株主というのは、保険会社など「機関投資家」だ。
例えば、保険会社にとって安定的な配当を得ることは、保険契約者の利益に繋がる。
しかし、その保険契約者のリスクを高める事業を投資先の企業がしているとしたら・・・と考えると、大口株主と呼ばれる企業や団体なども、その企業や団体に属する人たちのリスクを考え、発言する必要があるのではないだろうか?
それが、株主としての責任のような気がする。
みなさま、どうかお気をつけ下さい。
さて、今週の一番大きな話題といえば、電力各社の「株主総会」だったのではないだろうか?
今だ収束の道筋が見えない「フクシマ」を抱える東京電力の株主総会は、6時間にも及ぶ長丁場だったようだ。
そして、地元中部電力の株主総会も3時間を大幅に越える、過去一番長い株主総会となった。
電力各社の株主総会では「脱原発」が株主から提議をされた、というニュースもあった。
「フクシマ」の状況を考えれば、投資家として「余りにもリスクの高い事業を今後どうするのか?」というコトは、とても重要なコトだと思う。
思うのだが、実際の株主総会では「原発の安全確保をしながら、現状維持」という方向が、最初から決まっていたようだ。
事実、「脱原発」や「脱原発に類似する問題」は次々と否決されたようだ。
日本の株主総会と言うのは、丹念に練られたシナリオがあり、そのシナリオ通りに進行し、シナリオ通りに可決されなくてはいけない、という印象がある。
そもそも、株主の多くは企業の事業内容にどれだけ興味・関心を持っているのか?と、感じることが過去にもあった。
数年前に話題となった「デイトレーダー」や「短期的に株価を吊り上げる」とコトを目的としたようなファンドが「もの言う株主」として登場した頃だ。
彼らの多くは、「いかに安い株を高値で売り逃げるのか?」というコトばかりが、興味の対象で、事業内容や企業の社会的責任能力などには、興味も関心もなかった。
そのような「もの言う株主」が去った後、再び「企業側が考えたシナリオ通りにコトを運ぶ」という株主総会のやり方が復活したような印象があったのが、今年の株主総会だった。
しかし、最近では「株主責任」というコトも言われはじめてきた。
だからこそ、株主として投資した企業の事業内容や収益の上げ方などにも注意を払い、自分が投資している企業は、社会から良い企業と認められているのだろうか?その努力を続けているのだろうか?というコトを、株主総会という場で問う必要があったはずなのだ。
その意味では、今年の株主総会というのは、多くの日本企業にとって大きく変わらなくてはならない株主総会だったはずだ。
それなのに・・・残念な気がする。
確かに、東京電力をはじめとする電力各社の大口株主というのは、保険会社など「機関投資家」だ。
例えば、保険会社にとって安定的な配当を得ることは、保険契約者の利益に繋がる。
しかし、その保険契約者のリスクを高める事業を投資先の企業がしているとしたら・・・と考えると、大口株主と呼ばれる企業や団体なども、その企業や団体に属する人たちのリスクを考え、発言する必要があるのではないだろうか?
それが、株主としての責任のような気がする。