日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

イオン対ユニクロ

2012-02-29 19:42:52 | ビジネス
明日から3月。
今月中旬頃から、アパレルを扱うお店などをのぞくとすっかり「春物」が中心となり、売り場が明るく感じられるようになってきた。
そんな中、チョッと気になるものを見つけた。
それが今日のタイトル。

この春からユニクロが、女性向けに「ローラアシュレイ」のプリントTシャツを、発売している。
ここ数年女性の間で、人気のある花柄のプリント。
もっとも最近人気の花柄プリントと言えば「キャスキッドソン」だが、それよりも20年近く前から若い女性の間で人気の高い花柄と言えば「ローラアシュレイ」だろう。
「キャス・キッドソン」ほど可愛らしくはなく、どちらかと言えば大人の花柄と言う印象が強いのが「ローラアシュレイ」。
中心となる商品も、クッションやベッドカバーのようなホームファブリックもあれば、アパレルもある。

実はこの「ローラアシュレイ」の日本での事業展開をしているのは、小売のイオングループの「ローラアシュレイジャパン」だと言うことは、余り知られていないかも知れない。
イオングループの中には、オーガニック素材のスキンケアの「ボディーショップ」もある。
意外な気がする方もいらっしゃるかも知れないが、イオングループの中には、大手スーパーマーケットとは似つかないような、ラグリュアリーで社会的意思を持った海外の企業を取り込んでいる。

そのイオンのグループ内の企業「ローラアシュレイ」の柄を、ユニクロが出していることにチョッと違和感と言うか不思議な感じがあったのだ。
もちろん「ローラアシュレイ」の名前で、イオンとはまったく関係の無い企業が商品を展開しているケースはある。
だがその場合は、「ローラアシュレイ」のショップが扱っていないアイティムに、限られている。
そして、ライセンス契約を結んでの商品となっている。

だが、今回のユニクロの場合はどうなのだろう?
既に「ローラアシュレイ」として、アパレルを扱っていると言う点を考えれば、やや疑問と言うか「・・・・???」と言う気がするのだ。
別に、イオングループ内の「ローラアシュレイジャパン」とライセンス契約をせずに、本国イギリスの「ローラアシュレイ」と契約すればOK と言うことになるのだろうか?
法律的なことは分からないのでその点が不明なのだが、どこと無く違和感がある。

だからと言って今回ユニクロが発売している、「ローラアシュレイ」のプリントTシャツが悪いと言っているわけではない。
ただ、ライセンス契約と言う点でどうなのだろう?と、疑問に思ったのだ。




海外が感じる、日本の「カワイイ」?

2012-02-28 20:42:15 | アラカルト
最近イロイロな場所で聞く歌がある。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」の「つけまつける」と言う歌。
youtubeでPVが公開されているので、そちらで確認をしていただきたいのだが、印象としては、「ひとりパフューム」と言う感じの「テクノ系ソング」だ。
「歌がうまい」とか、「メッセージ性がある」と言った類の音楽ではない。
ただ、聞いてみると「なるほどな~」と思うところが無いわけではない。

ここ数年ほど、若い女性の間では「つけまつげ」がブームになっている。
ブームと言うよりも、今や若い女性にとっては「メイクの必須アイティム」と言って、過言ではないと思う。
昨年お盆で帰省した時利用した高速バスで乗り合わせた若い女性は、3時間近くつけまつげと格闘していた。
ちなみに大阪→米子間は3時間半で到着する。
それほど、目をパッチリと見せ、かわいい自分が作れる「魔法のアイティム」なのだ。
そして、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」と言う歌はこのことをテーマにしている。
どうやら、この歌はきゃりーぱみゅぱみゅさんがプロデュースした「つけまつげ」の販促も兼ねているようだ。

この歌のPVが公開されているyoutubeのコメントを見ると、日本国内での反応は比較的醒めている。
ところが英語コメントは、「カワイイ」と言う内容のが多いことに気がつく。
youtubeでのPV配信なので、世界中の人たちが見ることができると言う点を考えても、日本と海外との反応の差にチョッと驚いている。
それだけではなく、どうやらもともと日本を市場以外を市場として考え、戦略的に作られているようなのだ。
それを裏付けるように、デビュー以来世界配信を積極的に行い、デビュー曲はiTunesのヨーロッパのチャートで1位を獲得している。

これが「JAPAN COOL」だと思われてもチョッと困るような気がするのだが、どうやらアニメ以外の日本の「カワイイ」スタンダードは、彼女のような女の子なのかも知れない。



チャイニーズルールか?

2012-02-27 20:14:29 | ビジネス
一部新聞社のWEBサイトに、「商標をめぐり、中国企業にエルメスが敗訴」と言う内容の記事が掲載されている。
この見出しを見たとき、「エルメスが敗訴?」とビックリした。
しかし、この記事を読むと「エルメスが敗訴」と言うよりも、中国の国内企業贔屓によるものだと言うことが分かる。
おそらく、エルメスほどの有名企業ではない日本の企業も、同様に痛い思いをした経験があるのでは?と、想像した。

ただ記事を読むと、中国国内ではこのようなルールが通るかも知れないが、これが国際社会の中ではどうなのだろう?と、思ってしまう。
少なくとも、エルメス自体はフランスの馬具メーカーとして世界中に知られ、今では馬具だけではなく、と言うよりも、馬具よりもバッグやスカーフなどのファッション企業として、人気が高いブランドでもある。
そのため、多くの人にとってはエルメスの「馬のロゴ」を見るだけで、エルメスだと分かるはずだ。
いくら今回は、中国国内のコトだとしても、本当にそれが通用するのだろうか?

北京オリンピックが開催される前、中国での様々なモノマネについて話題になったことがあった。
ミッキーマウスに似せた(と言っても、似せたと言うには程遠い代物だったが)キャラクターが主役の遊園地などは、その最たるものだった。
確かその遊園地は、国営だったと記憶している。
最近では、発売される前の「i-Phone5」が登場したり、正規のアップルストアの近くにアップルストアもどきがあったり・・・と、この手の話題に事欠かない中国だ。

中国政府が、国内企業の成長のために保護的な判断をするのは、ある程度仕方の無いことなのかも知れない。
しかしそれは、「商標」や「著作」などとは別の話だ。
どうもその点について、中国は大らかというか問題意識が低いような気がする。
そしてそのような保護的政策(?)は、決して中国企業が成長するためには、プラスにならないと言うことが理解されていないように感じる。

これまで中国は「世界の工場」と言う部分で、成長をしてきた。
しかし人件費などの高騰で多くの企業は、中国から他のアジアの国々へ移り始めているときく。
とすれば、中国は「世界の工場」としてではない、新たな産業を作る必要があるはずだ。
言い換えれば、国際競争の中で打ち勝つ産業育成が求められている、というコトになる。
そこには、当然今回エルメスが敗訴した「商標」なども、重要なものになっていく。
自国の企業はOKだが、他所の国では×と言うのでは、とても国際市場の中で生き抜くことができない。
既に「チャイニーズ・ルール」は、中国国内でも通用しなくなり始めている、と言う認識が必要なのでは?

官僚思考

2012-02-25 21:21:17 | アラカルト
先日ある雑誌を読んでいたら、元経済産業省のキャリア官僚でありながら、日本の官僚制度などの批判を書かれていた「日本中枢の崩壊」などの著作がある古賀茂明さんと鎌田實さんの対談が掲載されていた。
対談内容よりも、「え!」と思ったコトがある。
それは、古賀さんの「官僚は、論理的に正しいことが理解できない」と言う言葉だった。
この古賀さんの発言には、対談相手である鎌田さんも驚かれたようで、その意味を確認されている。

古賀さんの説明によると、「いわゆるキャリア官僚は、子どもの頃から受験勉強に邁進し、官僚になるためにも受験勉強中心の勉強をしてきた。受験勉強と言うのは、過去問題を繰り返し解くこと。だから何か問題が起きると、過去の事例を探して、対応することしかできない」と言う。
この説明を読んだとき、変に納得できた気がした。
そして、今日本が抱えている様々な問題に対処できないコトも、なんとなく分かるような気がしたのだった。

ご存知のとおり今の日本の社会は、過去に経験したことが無いような問題が山積している。
しかし官僚だけではなく、日本全体が未だに「高度成長期」をベースとした発想が根強く残っている。
「高度成長」するために必要な、ピラミッド型の人口構成ではないことは統計的に見てもハッキリと分かっていながら、なんとなく思考だけは「高度成長期の雰囲気」を引きずっているような感じがある。
おそらく古賀さんが指摘された「理論的に正しいことが理解できない」と言うのは、このようなコトをさしているのだと思う。
それは政治についても、同じなのではないだろうか?
だからこそ、大阪市長の橋下さんが言うことが、とても新鮮に感じられるのでは?

官僚として必要な資質の一つが「過去問に強いこと」だとすると、「温故知新」と言う言葉のとおり、古い事柄から新しい発想を組み立てれば良いのだと思う。
ただ残念なことに、今の日本は「温故」までで終わった思考なのかも知れない。
「頭が良い=受験勉強に強い」と言う時代ではないはずなのに、未だにこの時期になると、有名国公立大学への高校別進学者数を発表する一般週刊誌などが複数ある。
毎年のように、批判もされるのだがそれでも掲載され続けると言うことは、やはりそのような記事を希望する人が多いということだろう。
とすれば、やはり今の日本は「過去問に強い官僚思考」の社会なのかも知れない。


ブームをつくりだすのは・・・

2012-02-24 19:18:52 | ビジネス
年明けから、あるヨーグルトが品切れ状態になっている。
近所のスーパーにもドラッグストアーにも、「申し訳ございません」の張り紙が貼ってある。
そして「お一人様2個限りにさせていただいております」と言う、案内文も添えてある。
製造メーカーのHPを見ると、品薄状態二あるコトについての詫び文と、それまで人気だった違うヨーグルトを減産してまで、生産体制を整えている旨のコトが書いてあった。

そして今度は、トマトらしい。
「らしい」と書いたのは、実は近所のスーパーでは普通にトマトを売っているし、お客さんが殺到している、と言う光景を見たことが無いからだ。
ただディスカウント酒店などでは、販売制限を設けているところもあるようで、トマトが品切れというよりも、トマトジュースが品薄状態にあるようだ。

この二つの商品に共通している「品切れ・品薄状態」となった原因は、メディアの力だ。
ヨーグルトはテレビ番組で「インフルエンザにきく(何がどうきくのかは知らない)」と紹介され、トマトジュースは新聞で「メタボ対策に効果あり」という記事が掲載されたためだ。
もっとも、トマトジュースの場合は「マウスレベルの試験結果」と言うレベルで、決して人での臨床結果ではない、と言う点が重要なポイントになる。
しかしこの「重要ポイント」の部分だけがすっぽり抜け落ち、拡大解釈をされ、一部では「ダイエット効果がある」と言う話に発展しているともきく。
最近ではトマトジュースの過剰飲食による、塩分の過剰摂取を指摘するお医者様もいらっしゃるようだ。
確かに塩分が含まれているタイプのものが主流で、このタイプのジュースを過剰に飲めば「メタボ対策」どころか、「高血圧」などの生活習慣病を招く危険性のほうが高い。

このようなメディアがつくった、ある特定の食品ブームと言うモノは過去に何度もあった。
特にお昼のワイドショーなどで、「○○は××に効果的!」と放送されると、その日の夕方には取り上げられた食品が、あっという間にスーパーの店頭から消え去る、と言うことがしばしばあった。
それが時には「やらせ」として問題となり、番組そのものが打ち切られると言うこともあった。
にもかかわらず、同じようなブームは何度も繰り返される。

そこ二あるのは、「健康になりたい」と言う気持ちの強さからだろう。
似たような心理が、過剰なほどの「放射能に対する反応」かも知れない。
ブームがつくられる背景には「医学博士」とか「有名大学の実験結果」と言う、肩書きが影響している。
それも、メディアに頻繁に登場している「親近感のある著名人」となれば、その影響はより強くなる。
そのように考えると、「ブームをつくりだしている」のは、その情報に対する信頼度と言うよりも、発言者の親しみ度や肩書きのようだ。
だからこそ、受け手となる生活者は冷静さやメディアを読み解く力が大切だと思うし、発言者は丁寧で決め付けない表現が必要なのだと思う。









放射能ヒステリック

2012-02-23 17:07:35 | 徒然
先日讀賣新聞に、環境省が全面広告を掲載した。
内容は、遅々として進まない被災地の瓦礫処理に関する理解と協力を求めるもの。
昨日の環境省の発表によると、瓦礫処理は僅か5%程度しか進んでいないようだ。

この瓦礫処理については、自治体が受け入れを表明しても住民からの苦情で進まない、と言う事情がある。
「住民からの苦情」と言うのは、「瓦礫が(東京電力福島第一原子力発電所事故による)放射能に汚染されているコトへの懸念」だ。

今回讀賣新聞に掲載された「震災瓦礫」と言うのは、宮城・岩手の被災地の瓦礫を対象としている。
そして、詳細な放射能の分析データも掲載されていた。
多くの人がこの広告を見たとは思わないが(理由は、広告掲載が讀賣新聞だけのようだからだ)、それでも環境省が訴え、理解を求めようとする姿勢は十分評価できると思うし、そもそも「絆」だとか「災害復興のための協力」と言いながら、生活基盤を造るための瓦礫の受け入れを拒否するのは、どこかおかしな話と言う気がする。

そもそも今回の震災で発生した「震災瓦礫」=「放射能汚染瓦礫」と、決め付けてしまうのは、いかがなものか?
もちろんその背景にある「東京電力福島第一原子力発電所事故」による、放射能の拡散+汚染に対する、住民不安と言うことは十分理解できるのだが、ココまでくると「不安」と言うよりも「放射能ヒステリック」と言う気がしてくる。

拙ブログでも何度か指摘しているのだが、「放射能ヒステリック」の要因となっているのは、「将来がんになるのでは?」と言う不安からだろう。
とすれば、「東京電力福島第一原子力発電所事故」以前から、「日本人の死因第一位が、がん」であったこと、「男性の2人に1人・女性の3人に1人が、がんに罹患する」と言う事実をどのように考えるのだろうか?
言い換えれば、「フクシマ」以前から日本は「がん大国」なのだ。

もっともこのような表現をすると、「問題にすべきは、子どもたちへの影響」と言うことになると思うのだが、既にデータ上「心配ない」となっているにもかかわらず、「放射能が怖い」と言うのは、「放射能について知らなさ過ぎる」というコトなのでは?
事実、この広告が掲載された直後、青森の自衛隊が沖縄の自衛隊へと輸送した「沖縄の子どもたちへの雪遊び用の雪」が、「放射能疎開」をしてきた人たちの苦情によって、破棄されたという記事が、小さく新聞に掲載されていた。
そのおかげで18年続いていた沖縄の子どもたちへの雪のプレゼントは、中止となってしまった。
当然のことながら、青森の雪には問題となるセシュウムなどの放射能は、含まれていなかった。

日本地図を思い浮かべていただければ分かるとおり、青森県は福島県よりも相当離れた北に位置する県。
尚且つ、日本上空には「偏西風」と言うジェット気流が流れており、青森に降らせる雪はシベリアからの寒気によるもの。
テレビの天気予報を見ていれば誰でもわかりそうなことだと思うし、当然「フクシマ」の影響などあるはずも無いと言うことは、中学校の理科や社会の知識で十分理解できるはずなのだ。
何より、私たち人間自体ある程度の放射能を放出している、と言う事実を知らなくてはならない。
余り「放射能0」を求めすぎることは、生物としての自分の存在をも否定することでもあるのだ。

「フクシマ」以降、日本各地で見れる「放射能ヒステリック」を見るたびに、冷静さと「放射能(放射線)についての科学的知識」を得る大切さを感じる。

高速道路のインターチェンジとまち

2012-02-22 20:49:15 | アラカルト
大雪に見舞われた山陰から、帰ってきた。
それにしても今回の大雪は、17年ぶりだったようだ。
大山は観測以来の3mを超えたと、ニュースになっていた(私は知らなかったのだが、どうやら全国の天気予報でも取り上げられたようだ)。

私が実家のある米子に帰省するとき利用するのが、高速バス。
名古屋からの直通便は夜行バスしかないので、昼間の帰省には大阪発の高速バスを利用することになる。
この高速バスが、実はとても便利なのだ。
大阪からなら3時間半で米子に到着し、料金はJRの2/3程度。
そのようなコトもあり、ここ10年ほどは高速バスばかりを利用している。
そして気がつくことがある。
それは、高速道路のインターチェンジ付近の風景の変化だ。

都市部に住んでいる人たちがイメージする「高速道路のインターチェンジ付近の風景」と言うのは、おそらく運送会社など物流関係の集配施設が数多く並んでいる、と言うモノではないだろうか?
実際、名古屋の東名のインターチェンジ付近には、運送会社や製造会社をはじめとする企業の集配センターなどが数多く建ち並んでいる。
いわば「物流センター地区」のような感じだ。

ところが、中国自動車道などで見かける風景の中には、インターチェンジ付近がまるで駅前化しているようなところがいくつかある。
ご存知の方も多いと思うが、中国自動車道というのは山間に造られた高速道路だ。
JRの在来線などの本数が減り、従来の交通システムだけを頼っていてはまち全体が寂れていくようなところが多い。
そんな中、インターチェンジの付近には大型ショッピングセンターが出来、ショッピングセンターが出来たことで新しい大型家電量販店や大型書店などができているところが、ぽつぽつとある。

以前大型ショッピングセンターの立地は、「都市郊外」だった。
それが、今では「都市中心地」へと移りつつある感があったのだ。
その雰囲気は、駅前のような賑やかさを車窓から感じさせる。
もちろん、そのような大型ショッピングセンターは、周囲の町村からの買い物客を集客させることになっている。
インターチェンジ近くにあるコトで、むしろ交通の便がよい立地条件となっているのだ。
となれば、大型ショッピングセンターの集客力にあやかろうと、様々な商業施設が周辺に集まってくる。
生活者の生活エリアが大きく変わってきているのだ。

実家のある米子を例に挙げると、いわゆるインターチェンジ近くにある郊外型のショッピングセンターには平日でも県外ナンバーの車も含め、数多くある。
ところが、駅前の商店街だけではなく市内の百貨店などは閑古鳥が鳴いているのに近い状態。
百貨店や商店街そのものの魅力が低下している、と言うこともあると思うのだが、その違い振りには、チョッと考えるモノがある。
まるで駅前が、インターチェンジに移ってきたような違いがあるからだ。

おそらく、全国的にこのような現象が起きているのでは?と考えると、生活者の行動変化とインターチェンジの関係が、大型ショッピングセンターの立地を変えさせた様にも見えてくる。
高齢化社会となり車を運転する人が減ってきた時、まちはどのような変わるのか?それを考える一つの材料にもなるような気がする。

お知らせ

2012-02-15 09:48:52 | Weblog
本日より、母の七回忌のために帰省します。
そのため、ブログのUP等ができません。
山陰と言う、日本でも有数の過疎地+高齢社会の中でいろいろなコトを見て・考える時間もあるかと思います。
それらの視点から、これまでと違う何を感じ考えられればと、思っています。
ブログ再開は来週22日(水曜日)予定。
それまで、お休みをさせていただきます。

春のファッションが動き始めた

2012-02-14 19:18:14 | トレンド
今日のお昼の百貨店のチョコレート売り場は、にぎやかだったのだろうか?
いわゆる「駆け込みチョコ買い」の女性もいただろうし、生の高級チョコレートを仕事帰りに渡すために、夕方百貨店の高級チョコレートを購入された女性も多いかも知れない。

そんなバレンタインが過ぎると、寒い中にも少しづつ春を感じることが多くなってくる。
最近では「立春」よりも、バレンタインが春を告げる行事となりつつあるのでは?と、感じるこの頃だ。
書店の店頭に並ぶ女性ファッション誌などを見てみると、本当に華やかな春を思わせる表紙が並んでいる。

その中でもやはりVOGUEなどを見てみると、女性のトレンドが少し変わりつつあるコトを感じさせる内容が今シーズンは多いようだ。
特に、スカートなどは膝下が中心になりつつあるように感じる。
それだけではなく、全体がクラシックな雰囲気が多い。
クリスチャン・ディオールが「ニュールック」を登場させて頃のような、ウエストを絞ったふんわりとしたスカート。
ここ10年近くトレンドであった、ヒップハンガーやローライズのパンツスタイルが、めっきり減った印象を受ける。

個人的には、このような変化は歓迎したい。
と言うのも、日本人の体型にはヒップハンガー(いわゆる「腰ばき」)やローライズのファッションが、似合うとは言いがたいと感じていたからだ。
と同時に、「クラシックなスタイルの復活」と言うのは、生活観の変化とも受け止められる。
「昔懐かしい生活」と言うのではない。
「日々丁寧に暮す」と言うか「背筋の伸びた生活観」と言うか・・・。
表現が難しいのだが、「しなやかな自己を持った生き方」をファッションで表現している、そんな印象がある。
それは「働く女性のために」と言う思いで、ココシャネルがジャージ素材の動きやすいファッションを提案したような感じと言ったほうがよいかも知れない。

ここ10年近く、ファッション業界は「ユニクロ」に代表されるような「ファストファッション」ばかりが話題になってきた。
「ファストファッション」が悪いのではない。
「ファストファッションしかない」と言うのが、問題なのだ。
カジュアル志向が強まり、オフィスでも比較的服装の自由度が認められるようになってきた。
だからこそ、ファッションの勉強が必要だと思っていた。

有名ファッションブランドを持つことが、おしゃれなのではない。
有名ブランドのファッションから、自分にあったテイストを見つけ、自分らしくコーディネーションすることが、ファッションを楽しむおしゃれなコトなのだ。
そんなことを改めて教えてくれるトレンドが、この春見られるように感じている。



「パロディー」なのか、はたまた・・・

2012-02-12 21:28:27 | ビジネス
昨年秋ごろから話題になっていた、吉本興業の「面白い恋人」。
どうやら、本家(?)である「白い恋人」側が提訴するようだ。

この問題での争点となるのは、このネーミングが「パロディー」として認められるものなのか?と言う点だといわれている。
吉本側は、「吉本なりのお笑い」と言うことのようだが、ネタにされた側は納得いっていない。
「面白い恋人」をお土産として購入し、大阪土産として人にあげるとか、話題として購入する、と言うのであれば問題が無いのかも知れない。
だが反面「白い恋人」が作り上げてきた商品イメージを、大きく損なう可能性もある。

今回の問題で、思い出したことがある。
「マッドアマノさんのパロディー裁判」である。
随分と前になるので、ご存知の方は少ないかも知れない。
それは、マッドアマノさんのフォトコラージュによるパロディー。
雑誌か何かに定期掲載されていて、そのフォトコラージュの基となった写真家さんから、写真掲載の差し止めを求められた裁判だったと思う。
ただ、この裁判をキッカケにマッドアマノさんはメディアの表舞台から、いなくなってしまったような記憶がある(探してみたら、現在はネット上で活躍されているようだ。「マッドアマノのパロディータイムズ」)。

そのマッドアマノさんと比べると、今回の「面白い恋人」は芸が無いというか、安直過ぎるような気がするのだ。
そもそもパロディーと言うのは、パロディーの作り手も受け手にもそれなりのセンスと言うか、基ネタを生かしつつもまったく違うイメージの笑いを生み出し、感じるモノのような気がしている。

それが今回の「面白い恋人」は、「白い恋人」をパクッただけで終わってしまっているように思えてならない。
せっかく「お笑いの企業」であるなら、もっと捻りあるネーミングやパッケージであって欲しかった。
その意味でとても残念な気がするし、パロディーといってしまうには物足りなさを感じている。

裁判の行方も気になるが、ここは「お笑いの企業」としてしゃれっ気のある結末を期待したい。