日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

名古屋って、魅力がない街なのか・・・。

2016-08-30 21:04:28 | アラカルト

朝日新聞に、ちょっと面白い(?)記事が掲載されていた。
朝日新聞:「行きたくない街」は名古屋 市自ら調査、つらい結果に

元々は、「名古屋の魅力」が趣旨の調査だったようだが、思惑とは全く違う結果が出てしまい、調査をした名古屋市側が大慌て・・・という状況になってしまったようだ。

私のように、進学や就職のために名古屋で生活をしている、という人間にとって名古屋は住みやすい街か?と聞かれれば、比較的住みやすい街だと思っている。
というのも、名古屋そのものは比較的コンパクトな都市ということもあり、公共交通機関を使えば主だったところへは30分程度で十分行くコトができる。
愛知県=トヨタ自動車という「製造の街」というイメージが強いようだが、実は農業や畜産、漁業も大きな産業となっているため、「地産地消」の農産品が比較的安い。
実家のある米子市よりも、安い場合もある。
家賃などは、東京23区以外の都市と似たり寄ったりでは?という気がする。
何より、東京と大阪の中間点にあるため、どちらに行くにも便利だ。
京都などは、日帰りで十分楽しめるし、最近の海外からの観光客の中には、名古屋を拠点に京都や奈良、白川郷、伊勢志摩などへ日帰り観光をする、というツアーもあるようだ。
暮らしやすさという点では、比較的住みやすいのでは?というのが、私見なのだ。

むしろ問題なのは、「名古屋」という都市イメージだろう。
タレントのタモリさんをはじめ、多くの方から「大都市の田舎=名古屋」というイメージ発信が、長い間されてきており、それが定着した感がある。
そして「大都市の田舎」というイメージそのものは、大きく外れてはいない、というのもまた実感をしている。

名古屋出身の作家・清水義範さんの小説「蕎麦ときしめん」は、名古屋人の本音?のようなモノを十分感じさせてくれる。
小説の中で語られるのは「名古屋人独特の排他性」だ。
言い換えれば、心の中では「信長・秀吉・家康を輩出した(正確には、名古屋ではなく岡崎あたりになるはずなのだが)」という、プライドを持ちつつ、東京や大阪には羨望のようなモノを持っている。
最近残念に感じていることは、海外からの大物アーティストの「名古屋飛ばし」が、当たり前になってきている、という点かもしれない。
ここ10年くらいで海外からの大物アーティストのコンサートが、福岡ではあっても名古屋ではない、という場合が多くなってきている、という事実は、名古屋人にとっては受け入れがたい現実かもしれない。

「暮らす」という点においては、比較的暮らしやすいのだが「セールスポイントが見当たらない」というのは、情報を発信しづらい。そう考えると、名古屋という街は「これ!」という魅力を持たない、平均的な日本の都市、ということかもしれない。


挑戦的なEーテレ

2016-08-27 19:58:28 | アラカルト

8月末の週末は、「24時間テレビ」というのが恒例となっているようだ。
放送開始から40年経ち、番組内容もマンネリ化してきている、と言われているようだが、それでも多くの視聴率もそれなりにあるようだ。
何といっても、メイン会場に集まる募金者の姿に、感動とまでは言わないにしても何かしら心動かされる方も、いらっしゃるだろう。

その一方で「感動の押し売り」ということを言われるようになって、久しい気がする。
実際のところ、30年以上この番組を見ていないし、興味そのものがわかないのでなんとも言えないのだが、番組を見なくなった理由の一つを上げるとすれば「美化している」感が、あったからのような気がする。
特にドラマなどは、「美化しすぎ」て感動以前に、白けてしまうこともあった。

その「24時間テレビ」のキャッチフレーズは、「愛は地球を救う」だ。
しかしこのキャッチフレーズに真っ向から、反論する放送局がある。
NHKのE-テレだ。
今月エントリした内容でも取り上げていた「100分で名著・カント『永遠平和のために』」を解説した、萱野稔人さんは、テキストの中で「”愛が地球を救う”といった『ラブ・アンド・ピース』的な理想論ではない」と、言い切っている。
カントの「永遠平和のために」という、難解なて哲学の説明のためとはいえ、「愛が地球を救う」という言葉を用いたのには、少し驚きだった。
なぜなら、この言葉を聞いた人の多くが「24時間テレビ」を思い浮かべるだろう、と感じたからだ。

そして、E-テレの攻勢はまだまだ続く。
番組フィナーレの時間に、「笑いは地球を救う」というバラエティ番組を放送するからだ。
E-テレ:バリバラ「笑いは地球を救う 検証!障害者✖感動」の方程式
バラエティと言っても、「バリバラ」という番組そのものは、いたって真面目に作られた番組だ。
過去何度も視聴したコトがあるのだが、専門家と一緒に障害者自身が自分の言葉で様々なコトを話したり、行動をしたりする番組だ。
「障害者」と言っても、身体的障害者だけではないことも特徴的なのだが、そこには「お涙ちょうだい」という「感動」は無い。
むしろ、そのようなモノを避けている。
だからこそ、今回のような番組をつくるコトになったのだと思うのだが、対戦する(?)相手は、いわゆる「お化け番組」。
一方「バリバラ」そのものは、ほぼ毎週放送されてはいるが、話題になるようなことがほとんどない「地味」な番組だ。

以前から思っていたコトなのだが、NHKの中でもE-テレそのものは、NHK幹部の意思が全く反映されず、制作側の意気込みを感じる番組が多いような気がする。
だからこそ、このような「挑戦的」な番組が、できるのかもしれない。


ソニア・リキエルとココ・シャネル

2016-08-26 19:56:19 | 徒然

フランスのファッションデザイナー、ソニア・リキエルが亡くなった。
長い間、パーキンソン病を患っていらっしゃったようだ。
そのためだろうか?ここ何年もコレクションを発表した、というニュースを聞かなかったような気がする。
それでも、彼女の残したモノは大きいと感じている。

メディアでは「ニットの女王」と表現されるコトの多い、ソニア・リキエルだが個人的には「ノアール(=黒)のデザイナー」という印象を持っている。
彼女の創りだすファッションは、着心地が良く体にフィットするデザインが多かった。
それは、メディアが伝える通り「ニット」素材を巧みに使っていたからだ。
「ニット」という素材を活かすために、カッティングなどの技術は高いモノが求められたはずだ。

個人的に「ノアール(=黒)のデザイナー」という印象を持っているのは、彼女が一番活躍をしていた頃、圧倒的に「黒」を基調としたデザインが多かったからだ。
「黒」一色のデザインではなく、「黒」という色を引き立たせるために様々な色を使っていたように思うからだ。
ベースとなるのはあくまでも「黒」。
その「黒」を引き立たせるための色使いをし、女性らしさを表現するために「ニット」という素材を使っていたように感じていたからだ。

おそらく、私と同世代~バブル期を20代で経験した女性であれば、ソニア・リキエルの「SR」のロゴの入ったバッグや財布などを何かしら持っていた方は、多いだろう。
もちろん、ニットのワンピースなどのドレスを持っていた方も、多いはずだ。
その視点で考えれば、アズディン・アライアが創りだした「ボディー・コンシャス(略して「ボディコン」)」のような「女性を強調する」デザインではなく、対照的なデザインだったかもしれない。
そのデザインが一番イキイキとするのが、「黒(=ノアール)」だったように思っている。

考えてみれば、女性のファッションデザインで最初に「ニット素材」を使ったのは、ココ・シャネルだった。
シャネルが使った素材は、ニットの中でも「ジャージ」と呼ばれる伸縮性のある素材だった。
それまで、スポーツ衣料素材として使われていた「ジャージ」を、働く女性たちが心地よく動けるように、という考えでシャネルは「ジャージ」を使ったと、言われている。

それだけではなく、シャネルもまた好んで使った色の一つが「ノアール(=黒)」だった。
在りし日のシャネルの写真を見るとわかるのだが、黒のシャネルスーツに身を包んだ写真が数多くある。
そう考えると、ソニア・リキエルはシャネルの系譜を継いだデザイナーだったのかもしれない。


ドコモが保険を販売するメリットはあるのか?

2016-08-25 19:25:11 | ビジネス

日経新聞のWEBサイトに、NTTドコモが保険相談を始める、という記事が掲載されていた。
日経新聞:NTTドコモ、店舗で保険相談 9月1日から

ご存じの方も多いと思うのだが、かつて保険の販売と言えば「訪問販売」が主流だった。
それも、企業へセールスレディと呼ばれる女性販売員が、出向いて従業員に商品を勧める、という販売が主流だった。
そのため、販売担当者が変わるたびに、あらたな商品を勧められるまま契約をしてしまい、月額保険料が数万円という場合もあった。

そのような販売方法に一石を投じたのが、店舗を構えた「保険相談」というカタチでの、保険の販売だ。
このような形態での販売ができるようになった背景には、複数の保険会社の商品を扱うことができるようになったためだ。
実際「保険相談」を行っている店舗に行くと、複数の保険会社のパンフレットがおいてあり、相談員が保険商品を説明しながら、必要な保険を勧めてくれる。

もちろん、今でも訪問販売のような形態で保険を扱っている企業も、少なくはない。
そのような保険会社は「ライフコンサルティング」という、名前の販売担当者を顧客につけ、顧客のライフステージに合わせた保険商品を勧める一方で、加入している保険の変更をするなど、きめ細かなサービスを提供している。
場合によっては、保険商品を使った「資産運用」の提案までしているケースもあるようだ。

そのような保険事業にドコモが、参入するというのが今回の記事なのだが、「畑違い」と言うだけではなく参入する趣旨がイマイチわからないのだ。
記事によると、「これまで展開しているヘルスケア関連事業の商品やサービスと連携するため」ということのようなのだが、この「ヘルスケア関連事業」と「保険」が、結びつかないのだ。

確かに「保険」は、「万が一の時のため」に役立つサービスだ。
ただ「ヘルスケア関連事業」というのは、その「万が一のリスクを減らす」ための事業だ。
そのうえで「万が一のために、備えましょう」ということなのだろうが、自動車保険や火災保険のような損保は別にして、生保の契約をする人の多くは「貯蓄性」ということを考えている部分が大きい。
その反面、特約部分が大きいために高齢になってからの死亡保険金額は、思ったほどではない、という内容が多い。
少なくとも10年くらい前までの生命保険は、そのような内容が多かった。

それだけではなく、保険を販売するには「資格」が必要なのだ。
そのための人材を確保してまで、ドコモが「保険相談」をする意味は、どこにあるのだろう?と、考えてしまうのだ。
確かに「ヘルスケア関連事業」の一つとして、「保険相談」という発想はわからない訳ではないのだが、その実「ヘルスケア関連事業」と「保険相談」とでは、利用者の目的が違うような気がするのだ。
果たしてドコモは、その利用者の違う目的をどのように「マッチング」させるのだろうか?


「箱もの」発想から、脱却できない政治家?

2016-08-24 20:04:13 | アラカルト

東京都知事になった小池さんが、ブラジルからオリンピック旗を携え帰国された。
帰国直後の記者会見で、記者さんから「2020年のオリンピック」について質問をされた小池さんは、「箱ものだけが残ったということになってはいけない」という趣旨の発言をされたようだ。
日経新聞・映像:五輪旗リオから東京に到着 小池都知事と

オリンピックのような大規模なイベントになると、確かに様々な「箱もの」が造られることになる。
その「箱もの」が、暮らしを豊かにすることも数多くあることは確かだが、「箱もの」を維持することができず、破たんしそうになっている自治体も少なくない。
特に、高度成長期~バブル期の頃に造られた「箱もの」の多くは、耐久年数が限界にきていたり、維持費に膨大な費用が掛かるため、放置されているものもある。
その視点で考えれば、小池さんの発言は「箱もの行政」の問題点を突いていると思う。

それでも「箱もの」にこだわる政治家さんは、いらっしゃる。
朝日新聞:「高速道路いらない人たち、政権あり得ぬ」自民・二階氏

この発言が出たのは、高速道路建設を求める都道府県知事などの会合での席なので、ある意味必要な発言だったのでは?と、理解している。
理解しているのだが、「高速道路」そのものを造るコトが重要なことなのだろうか?と、考えるのだ。
なぜなら、このような「高速道路をはじめとするインフラ事業」の場合、「建設ありき」で話が進められてきたような気がするからだ。

「高速道路ができれば、人が集まり地域が活性化する」というのは、昭和の頃、盛んに言われてきたコトだ。
しかし現実はどうだったのだろう?
地方と都市部を結ぶ交通インフラの充実は、地方の過疎化を進めてしまっている、という部分もあるのではないだろうか?
造るコトが大切なのではなく、どのように使うのか?ということが、重要なのではないだろうか?

「箱もの」を造るのであれば、その「箱もの」を使って、どのような事業を行うのか?そのための維持費や運営費は、どのようにねん出するのか?
そこまで考えたうえで、どうするのか?という、議論がされても良いはずなのだ。
まして、これから人口が減少していく中、「箱ものを造らない(造れない)議員は、政権が取れない」という発想は、なんとも「高度成長期的」発想という気がするのだ。



 


イメージを変える大変さ

2016-08-23 19:58:28 | ビジネス

Yahoo!のトピックスに、老舗酒蔵の倒産というニュースが取り上げられていた。
Yahoo!トピックス:業歴126年、銘酒「国の寿」酒蔵の目野酒造(株)が倒産へ

最近、酒店だけではなく大手スーパーなどの酒売り場に行くと、少しずつではあるが「日本酒」の売り場が広がっているように感じる。
と言っても、昔ながらの一升瓶が並んでいるのではない。
日本酒を入れる瓶などが、おしゃれなデザインの物や軽量化されてパッケージの物が、売り場を広げているのだ。
特におしゃれなデザインの瓶の日本酒などは、若い女性なども手に取っている風景を見るコトも多い。

その一方で、Yahoo!のトピックスで取り上げられたような、老舗酒蔵が倒産に追い込まれる場合も少なくない。
東日本大震災の時は、東北の酒蔵が生産をあきらめ、自主的倒産をしたケースもあったと、記憶している。
そもそも日本の酒蔵は、大手酒造メーカーのような大規模なところはほとんどない、と言ってよいと思う。
その代わり、地方ならではの小さな酒蔵が多数あり、その地域に根付いた日本酒をつくっている。

ただ、戦後~高度成長期にかけ、日本酒そのもののイメージが悪くなった時期がある。
今でも「日本酒は悪酔いする」という、イメージを持っている方も少なくないのでは?
どのお酒でも、沢山飲めば悪酔いすると思うのだが、日本酒の場合上述した通り戦後~高度成長期にかけ、質の悪い安価な日本酒が出回っていた時期があった。
その時のイメージの悪さが、今でも「日本酒=悪酔い」というイメージを引き継いでしまっているように感じるのだ。
もちろん、昼間からカップ酒を飲んで酔っ払っているやさぐれたオジサンの姿を見て、日本酒のイメージを悪く持っている方もいらっしゃるとは思う。

その一方、海外では日本食ブームに伴い、日本酒もブームになりつつある。
しかし、繊細な味わいのある日本酒を海外で楽しんでもらうためには、温度管理などがとても難しいと言われており、海外では「高級酒」として扱われるコトもあるようだ。
日本とはずいぶん違うイメージで、海外では「日本酒」をとらえているようだ。

そのようなこともあってだろう、最近では若手酒造家さんたちが、新たな「飲み方」の提案を積極的にしている。
先日もFMを聞いていたら、そのような活動をされている酒蔵さんが紹介されていた。
何でも日本酒を冷酒で楽しむ時には、ワイングラスでいただくほうが、美味しいらしい。
確かに、ワイングラスで日本酒を頂くとなれば、カップ酒のような飲み方はできない。
美味しい食事と一緒に、時間をかけながらゆったりと日本酒を飲む・・・そんなイメージがわいてくるからだ。

老舗酒蔵の倒産というのは、とても残念な気がする。
その酒蔵が育てた麹も、一緒に無くなってしまう可能性があるからだ。
その麹だけでも残し、新たな日本酒づくりを若手酒造家たちが、新しいイメージの日本酒を提案してほしいと願っている。


「信賞必罰人事」で、シャープは復活するのか?

2016-08-22 20:03:48 | ビジネス

経営不振に陥っていたシャープが、台湾の鴻海に買収されたことは、ご存じの通りだ。
その後のニュースとして、朝日新聞のWEBサイトに、社員に向けお達しがあったという記事(有料会員のみ全文購読可)
朝日新聞:シャープ新社長「信賞必罰の人事を徹底」社員にお達し

個人的に、この「信賞必罰」という言葉に、余り良い印象を持っていないためか?シャープは本当に復活するのか?と、疑問に思ってしまったのだ。
確かに、良い行いをしたコトに対しては「賞」し、悪い行いをしたときには「罰」を与える、ということは、悪いコトではない。
疑問に思ったのは、その「賞・罰」を決めるのは、誰なのか?ということなのだ。

「信賞必罰」を決めるのは、おそらく企業における「上司」と言われる人たちだろう。
平社員であれば、課長職や課長職に準じるような役職者だろうし、課長職であればそのうえの部長職や部長職に準じる役職者、ということになるだろう。
そうなると、人の気持ちや行動として考えられるのは、「気に入られる」ということのような気がするのだ。
今時、そのような人事評価をしている企業など無い!と、言う方もいらっしゃるとは思うのだが「人が人を評価する」という場合、単なる数字だけで判断するわけではないはずだ。
そうなると、悪い情報を上げにくく・都合のよい情報ばかりを伝えやすい社内環境に陥るのでは?という、懸念をするのだ。

その一例が、三菱自動車における一連の「不正事件」だ。
当事者側は、余り意識していなかったかもしれないが、都合の悪い情報は上司には報告しない、とか、時代とはそぐわない前例主義が社内ルールとなっていたりしたコトで、企業全体が「不正隠ぺい工作」をしていた、という状況に陥っていた。
さらに悪いことに、そのような状況に陥っていているコトに、気づかなかった。
その結果は、日産の傘下に収まり経営陣の一新となってしまった。
おそらく、名門「三菱自動車」の復活はないだろう。

そう考えると「信賞必罰」よりも先に大切なコトが、あるような気がするのだ。
一つは当たり前の事ではあるが「(悪いことも含め)報・連・相」の徹底だろう。
問題を社内全体(少なくとも横断的関係部署)での、情報の共有。
肩書や役職にとらわれない、柔軟な意見交換ができる社内環境づくり・・・など、企業で働く人たちが、のびのびと自由に意見や考えを持ち寄り、部門だけの短期的利益を求めるのではなく、長期的利益を社会に与え続けられるような、評価をしていく方法づくりだと思う。

鴻海の現会長さんは、一代で企業を大きくした経営者だ。
ワンマン経営をする、ということも聞いている。
そのような経営者には「信賞必罰」的人事をする傾向がある、とも言われている。
しかしシャープという企業は、すでに成熟した企業だ。
だからこそ、ワンマン経営的発想の「信賞必罰」人事だけでは、社員の気持ちや生活者の気持ちをつかむことは難しいような気がするのだ・・・。


リオオリンピックが、教えてくれたコト

2016-08-19 20:45:25 | 徒然

リオオリンピックも、いよいよ終盤になってきた。
開幕前、これほど日本選手が活躍する大会になると、想像されていた方はどれほどいらっしゃるのだろう?
普段は、テレビ中継などされることのない種目での選手の活躍も目立ち、日本を多いにわかせてくれている。
逆転に次ぐ逆転劇が、様々な種目でみられたことも、今大会だった。
逆転劇が多かったことを「精神力が強くなった」と、一言で片づけるわけにはいかないほどの試合が多くあり、テレビ観戦をしている側としては、ハラハラ・ドキドキ、感動の嵐・・・ということも、多かったのではないだろうか?

そんな選手たちからは「自分の力を出し切る!」という言葉を、何度も聞いた気がする。
「どんな時にもあきらめず、自分の持てる力を全て発揮する」そんな言葉を聞いて、頼もしいと感じた方は多かっただろうし、この言葉を聞いて「メダルの色よりも、試合の内容をシッカリ見なくては」という気持ちになられた方も、いらっしゃったのではないだろうか?

オリンピックというと、見ている側としては「メダルの獲得数」ばかりを、注目してしまう傾向がある。
確かに「メダルの数」は、気になるしテレビのハイライト番組やニュースでも「今日の日本選手団のメダル獲得数」などは、決まって取り上げられる。
しかし、今回の日本選手たちの活躍は「メダルの獲得やメダルの色よりも、選手たちが持てる力を発揮できた」という点が、気になった方も多いと思う。
それは上述した通り、選手たち自身が「持てる力を全て発揮する。自分の力を出し切る!」という言葉を、堂々と言えるようになってきたからだろう。

考えてみれば、オリンピックに出場する選手たちというのは、各国のトップアスリートたちばかりだ。
当然、トップアスリートたちは常日頃ハードな練習を積み重ね、実績を積んできている。
その練習そのものも、トップアスリートだからこそできるモノだろう。
その視点でオリンピックを見ると「国威発揚」などという言葉は、オリンピックには似合わないような気がしてくる。
それがおそらく成熟したスポーツ文化を持つ国の、オリンピック観戦という気がするのだ。

4年後、東京でのオリンピックは「国威発揚」のような雰囲気ではなく、「トップアスリートたちの祭典」となれば良いな~と思うのだ。
そのためにも、様々なスポーツの選手強化の投資をしてほしい、と思っている。
それだけではなく「東京オリンピック」での「おもてなし」は、国籍を超えたすべてのトップアスリートたちへの応援と称賛なのでは?という気がしている。






コンビニの出店先に変化

2016-08-17 19:48:40 | ビジネス

今日、実家のある米子から帰ってきた。
今回は、帰省するときは高速バスを利用。
名古屋へ帰る時には、在来線と新幹線を利用した。

その途中、コンビニの出店先が変わり始めたのか?と、感じることが度々とあった。
その一つは、オフィスビルへの出店が目立つ、ということ。
既に実感されている方も多いと思うのだが、都市部のオフィスビルの1Fにはコンビニが入居している場合が多い。
10年ほど前は、オフィスビルの近くに出店、という場合が多かったような気がするのだが、今はオフィスビルにコンビニが入居しているのは、当たり前になりつつある。

そして今回、ちょっと驚いたのが駅中のキオスクが、コンビニに変わっていたことだ。
実家のある米子では、10年以上前にJR西日本系のコンビニ店が米子駅のお土産売店の一角に入居していたのだが、2,3年前にセブンイレブンに変わった。
そのJR西日本系コンビニとは別に、昔から駅構内にあったキオスクが無くなり、観光案内の掲示が展示されていた。
確かに、人の流れとしてはこれまでキオスクのあった場所よりも、バスターミナルに違いコンビニ店のほうが、医療薬は多いはずだが、それでもキオスクならではのお土産などもあり、それなりの集客はあったような印象があった。

それだけではなく、在来線から新幹線に乗り換える岡山駅構内のキオスクは、2,3年前にセブンイレブンになっていた。
一昨年だったか?近鉄名古屋駅の近鉄系コンビニ店が、ファミリーマートに変わっていて驚いたことがあったが、JR西日本でも同様のことが起きているようだ。
そして、新神戸駅に停車した時、昨年まで営業をしていたように思う新幹線ホームにあるキオスクのシャッターが閉まっていた。
お盆休みでにぎわう新幹線ホームに、ひっそりとシャッターを下ろしたままのキオスク。
近いうちに、セブンイレブンかファミリーマートに変わるのだろうか?と、思いながら車窓から眺めていた。

このような傾向は、JR各社に共通したコトなのだろうか?
名古屋駅に限って言うなら、キオスクはある程度健在のような気がす
実際のところ、駅ホームのキオスクというのは実に便利なお店だという気がする。
コンビニほど取り扱う商品は多くないが、道中で欲しくなるようなチョッとした物なら、気軽に買うことができる。
コンビニほど取り扱う商品が多くないが、ローカル商品が充実している、というのがキオスクの魅力でもあると思う。

路面店だけではなく、駅中にも進出をし始めたコンビニ。
これから先は、どんなところへ出店をするのだろうか?


イチロー選手、おめでとうございます。そしてリオで活躍選手たちにエール

2016-08-08 20:34:02 | スポーツ

先週末に開幕した、リオデジャネイロオリンピック。
時差の関係で、寝不足の方もいらっしゃるかもしれない。
そして、昼間は高校野球。
真夏の昼間、炎天下で野球をするのも観戦をするのも「命がけ」という気がするほどの、暑さの中での試合が続く。

そのスポーツにページに、新たな記録が刻まれた。
イチロー選手のメジャー通算3000本安打。
今日お昼ごろ、外出した先では「号外」が配られていたようだ。

今、そのイチロー選手と2016年リオデジャネイロオリンピック、パラリンピックに出場するアスリートたちが、登場するトヨタのCMが流れている。
トヨタ:WHAT WOWS YOU この世界のすべての心にWOWSをつくろう。 (音声が出ますので、注意をしてください)

イチロー選手のメッセージに、「他のひとより、という考え方は自分には無いんです」という、言葉がある。
おそらく「ライバル」となるのは、イチロー選手自身なのでしょう。
だからこそ、このような偉業を達成することができたのでしょうし、オリンピック、パラリンピックに出場する選手たちも、同じような気持なのだという気がする。

イチロー選手、おめでとうございます。
そして、自分自身と戦っているすべての人に、エールを!

お知らせ:明日から少し早いお盆休みに入ります。今年は親戚の初盆がいくつかあり、例年よりもバタバタとしたお盆休みになりそうです。何より、今週・来週は猛暑(というか炎暑)の予報。熱中症などに気をつけて、お盆休みをお楽しみください。