先週末から今週にかけて、大手企業を中心とした「株主総会集中」週間だった。
3月期決算の多くの企業が、この時期に株主総会を開催することになる。
以前のような「集中日」の代わりに、「集中週間」が今年傾向のようだ。
今年の新たな傾向がみられたのが、外資ファンド会社による議案と、日本企業の敵対的買収防衛策だ。
外資ファンドの提案といっても、その多くは配当の増配を求めるモノが多かったようようなのだが、それでも、議案は日本企業の多数派工作が功をそうしてか?ことごとく否決されてしまった。
そのときの日本の株主の多くは「長期的な企業発展を考えれば、増配よりも将来的投資を優先したい」という、コメントが幾つも聞かれた。
もしかしたら、このコメントが日本の株主の考えなのかも知れない。
それは、ある意味外資ファンドの多くが言っている「株主利益」とは、相反するモノなのかも知れない。
このような日本の株主たちの考えが、海外からの投資気分を控えさせるのではないか?という指摘もあるようなのだが、果たしてそうなのだろうか?
確かに、企業合併という名の「買収」が今では一般化してきた。
だが、二つあるいは幾つモノ企業が一つになるというのは、違う(企業)文化を一つにするということでもある。
違う文化を一つにすることで、企業内にイノベーションが起こり、それまでとは違う市場を創造できる可能性もある。
忘れてはならないのは、異質の文化がぶつかりあうことで起きる「摩擦」や「拒絶」があるということだ。
決して外資ファンドが言うような「買収」が、異質の文化をもった企業が一つになることで、「企業価値が上がる」とは限らないのだ。
AOLがワーナーを買収したとき、「小が大を飲み込んだ」と言われた。
そしてAOLは、一躍時代の寵児企業となり一気に「企業価値(=時価総額)」が上がったように言われた(と、記憶している)。
時が流れ、今ではAOLはワーナーグループの一企業になってしまっている。
「小が大を飲み込んだ」としても、その企業のアイデンティティや文化を大切にし、イノベーションを起こすことができるのであれば、「買収」もプラスとなる。
その視点を忘れたかのような、目先だけの「企業価値」であれば、それは市場にとっても株主にとっても、幸せなコトではない。
日本の株主が安易な買収策を拒否する姿勢を示したとすれば、良識のある外資ファンドからすれば、今後の投資対象として理解されるのではないだろうか?
3月期決算の多くの企業が、この時期に株主総会を開催することになる。
以前のような「集中日」の代わりに、「集中週間」が今年傾向のようだ。
今年の新たな傾向がみられたのが、外資ファンド会社による議案と、日本企業の敵対的買収防衛策だ。
外資ファンドの提案といっても、その多くは配当の増配を求めるモノが多かったようようなのだが、それでも、議案は日本企業の多数派工作が功をそうしてか?ことごとく否決されてしまった。
そのときの日本の株主の多くは「長期的な企業発展を考えれば、増配よりも将来的投資を優先したい」という、コメントが幾つも聞かれた。
もしかしたら、このコメントが日本の株主の考えなのかも知れない。
それは、ある意味外資ファンドの多くが言っている「株主利益」とは、相反するモノなのかも知れない。
このような日本の株主たちの考えが、海外からの投資気分を控えさせるのではないか?という指摘もあるようなのだが、果たしてそうなのだろうか?
確かに、企業合併という名の「買収」が今では一般化してきた。
だが、二つあるいは幾つモノ企業が一つになるというのは、違う(企業)文化を一つにするということでもある。
違う文化を一つにすることで、企業内にイノベーションが起こり、それまでとは違う市場を創造できる可能性もある。
忘れてはならないのは、異質の文化がぶつかりあうことで起きる「摩擦」や「拒絶」があるということだ。
決して外資ファンドが言うような「買収」が、異質の文化をもった企業が一つになることで、「企業価値が上がる」とは限らないのだ。
AOLがワーナーを買収したとき、「小が大を飲み込んだ」と言われた。
そしてAOLは、一躍時代の寵児企業となり一気に「企業価値(=時価総額)」が上がったように言われた(と、記憶している)。
時が流れ、今ではAOLはワーナーグループの一企業になってしまっている。
「小が大を飲み込んだ」としても、その企業のアイデンティティや文化を大切にし、イノベーションを起こすことができるのであれば、「買収」もプラスとなる。
その視点を忘れたかのような、目先だけの「企業価値」であれば、それは市場にとっても株主にとっても、幸せなコトではない。
日本の株主が安易な買収策を拒否する姿勢を示したとすれば、良識のある外資ファンドからすれば、今後の投資対象として理解されるのではないだろうか?