日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

おやつ2題

2008-02-28 18:03:38 | トレンド
近所のドラッグストアーに寄ったら、目新しいお菓子があった。
一つは伊勢に本社がある、マスヤの「おにぎりの種」。
もう一つはネスレの「キットカット」の「塩キットカット(赤穂の塩)」だ。

マスヤという製菓会社は、この東海圏では比較的ポピュラーな企業で、いわゆる「米菓子」にこだわった商品を作っている。
同じ三重県の製菓会社で有名なのは、ベビースターラーメンでおなじみの「おやつカンパニー」だ。
そしてこの2社は、「柿の種」に似たお菓子を作っている。
ご存知の通り「柿の種」は、新潟の有名な唐辛子の効いたあられ菓子にピーナッツが入った、お酒のあてになるお菓子だ。
今では「チョコレートがけヴァージョン」も登場してきている。
その二番煎じという感じがしないわけではないのだが、「柿の種」ほど硬くはなく、サクサクとした歯ごたえがあり、なかなか美味しい。
その意味では「柿の種」の亜流ではなく、新種と考えたほうが良いだろう。
このようあられ菓子+ピーナッツという、お菓子でもありお酒のあてにもあうお菓子というのは、これから新しいお菓子のカテゴリーを作っていくのかもしれない。
というより「柿の種」の歴史から考えれば、遅すぎるのかもしれない。

キットカットの「塩キットカット(赤穂の塩)」は、袋に入ったホームサイズと呼ばれる大きさのモノで、期間・数量限定の商品になっている。
この「塩キットカット(赤穂の塩)」発売の前には、同じ「塩キットカット」が発売されている。
こちらは、レギラーの箱入りで「塩ホワイトチョコレート(フランス・ロレーヌ岩塩)」だ。
しばらく前から流行している「塩スイーツ」の一つだ。

「キットカット」は、今回の「塩シリーズ」のほかにも「きなこ味」やシーズンごとに素材イチゴが変わる「ストロベリー」など、その時々に注目されている食材やテーマなどを上手に使って、話題を作り作り続けている。
その意味では、マーケティング(=生活者の嗜好)などが、シッカリしていると考えられそうだ。

たかがお菓子、されどお菓子・・・。
そんな事をこの2つのお菓子は、考えさせてくれている。


出版業界も再編成?-少年サンデーと少年マガジン-

2008-02-27 22:26:21 | ビジネス
新聞各紙のWEBサイトに、マガジンとサンデー、共同で漫画発行へ 創刊50周年という記事が掲載されている。
「いよいよ出版業界も再編成か?」という感じがしてしまうのだが、本当のトコロはどこにあるのだろう。

少年漫画は、かつて「少年ジャンプ」が一人勝ちという状態にあった。
といっても、今から2〇年近く前の話だ。
この頃は、一般週刊誌の販売部数の1週間分の総計をあわせても「少年ジャンプ」の1週間の販売部数には追いつけないほどの状態だった、と記憶している。
月曜日の夕方電車に乗ると、学生だけではなく仕事帰りのサラリーマンまで「少年ジャンプ」を見ていた、という一種異様な光景が普通に見られた時代でもあった。
その後、「少年マガジン」や「少年サンデー」などでも連載ヒット作品が掲載されたり、アニメ化やドラマ化されることで、「少年ジャンプ」一人勝ちという状況ではなくなった。
実際、ここ数年のヒットドラマなどは漫画を原作としたモノが、ヒットをし、漫画の人気も再び上がるだけではなく、それまで漫画を読んでいなかった層が新に単行本などを購入したりし、人気に拍車がかかるという現象が普通に起きている。

しかし、単にアニメ化やドラマ化で漫画の読者層が広がっている、というわけではないようだ。
それが「少子化」の問題である。
児童向けマンガ雑誌などは、販売部数が伸び悩んでいるといわれてから久しい。
他にも少女漫画雑誌などは、休刊(実質的廃刊)に追い込まれている雑誌もある。
そんな中で、ガンバッているのが少年漫画雑誌(サラリーマン向けも含む)だといっても良いのかもしれない。
実は私も、ビックコミックスピリッツなどの漫画雑誌の愛読者だったのだ。
最近は、ややマンネリ化というか以前のような面白さを感じられず、随分とゴブサタをしてしまっているのだが・・・。

そして今回の共同編集は、2誌の持っているメガ級のヒット漫画を再編集し「探偵漫画」誌というカタチで、発刊するという事のようだ。
それも創刊50周年という「企画編集」での、記念発刊だ。
だが、これをキッカケに様々な「企画編集漫画誌」が、誕生する可能性はある。
今でも100万部近くの部数を発売できる雑誌は、漫画雑誌しかないのだ。
出版社にとっては大切な主力売上分野であり、ジャパン・カルチャー(旧来の日本文化と区別するためにあえて、このことばを使います)の一翼をになっているのだから。





ズレた感覚は、どこから生まれるのか?-官僚思考と庶民感情-

2008-02-25 21:34:18 | アラカルト
今日の毎日新聞のWEBサイトのトップニュースを見て驚いた。
「米の作りすぎは、もったいない!」に農家反発のポスターだ。

東北農政局が作った減反政策のポスターという事のようなのだが、それにしてもお米を作っている農家のみなさんの心情をまったく考えていないキャッチコピーだ。
確かにインパクトのあるキャッチコピーだが、「お米の作り過ぎ」というほどお米が作られているのだろうか?
確かに「古米・古々米」と呼ばれる古いお米はある(ようだ)が、日本の自給率の中で100%となっているのは、お米と牛乳くらいだといわれている。
野菜やその他穀物の多くが、輸入に頼っているというのが現状だ。

「お米の作付面積を減らして、輸入に頼っている穀物や野菜などへの転換を推し進めたい」というのは、分からないわけではない。
だからといって「お米作りはもったいない」という印象を与えるコピーというのは、余りにもセンスというか、発想が貧相としか言い様が無い。

他にも、先日開催された岩手の「蘇民祭り」のポスター騒動なども、「・・・」のような感じを受けた。
個人的には、「何を無粋なことを」という感じがしたのだ。
その後行われた「蘇民祭り」は、住民の上手な対処によって神事が行われたようだが、それにしても・・・四角四面な発想は、土着的祭事や神事を台無しにしてしまうようだ。

このセンスというか、発想・思考はどこから生まれてくるのだろう?
あくまでも想像でしかないのだが、(高層)ビルの一室で、パソコンに並ぶ数字ばかりを見ながら、時折、地上を見下ろしながら仕事をしているからなのでは?と、思ってしまう。
お米だけではなく、穀物や野菜を作るということは、時間も労力も必要だ。
体力が必要で、傍から見れば地道で、文字通り泥臭い作業の積み重ねで、やっと実りの収穫となる。
パソコンの数字だけでは、分からないコトがたくさんあるのだ。

パソコンで数字を見つめるのではなく、日本全国各地に行って「今の日本の農業」を見ることから始める必要があるのではないだろうか?
一部の利権者のための発想では、国民の利益には結びつかないのだが・・・。


冬の北風、春の太陽

2008-02-24 23:36:04 | 徒然
今日のお天気は、各地で様々な被害を出したようだ。
ここ名古屋は「冬の北風、春の太陽」というお天気。
風の無い陽射しのもとでは春を感じさせるほど暖かいのだが、吹く北風はビュ~ビュ~と強く凍えそうだった。

先月末から、今週末まで週末になるとお天気のご機嫌が悪い。
先週は、母の三回忌のため実家に帰省していたのだが、その時は「今シーズン最大級の大雪」にみまわれた。
お寺に行く道は吹雪状態で前が見えず、有料道路脇に設置してある温度計は昼間でも-0℃だった。
こんな事は、初めての経験だった。
そして、週が明けた火曜日は3月中旬のようなお天気。
身体のほうがついていけない。
風邪を引いてしまう人が多くても、当然だろう。
私の周囲には、花粉症と風邪で鼻をぐずらせている人が何人もいる。

このようなお天気=地球温暖化だとは言ってしまうのは、チョッと乱暴のような気がするのだが、最近思っていることに「農業=環境事業」と言うコトがある。
農業だけではなく、第一次産業と呼ばれる産業そのものが「環境事業産業」なのではないか?という気がするのだ。
福田さんは、今年の洞爺湖サミットで「環境産業立国・日本」ということをアピールしたいようだが、ならば第2次・3次産業の環境対策だけではなく、第一次産業の発展による環境産業という視点にも注目する必要があるのではないか?

北風に猛スピードで流されていく灰色の雲と、青空のコントラストを眺めながらそんな事を考えた休日だった。



中国製餃子事件で変わったこと

2008-02-23 22:33:59 | アラカルト
今日久しぶりに、大手スーパーめぐりをしてきた。
久しぶりといっても、実家に帰っていた1週間ほどのご無沙汰だったのだが、やはり冷凍食品売場の様子が変わってきていた。

大手スーパーめぐりといっても、ダイエーとイオン系列のスーパーの2店舗なのだが、そのどちらもが「PB(プライベートブランド)」と呼ばれる、オリジナル商品を販売している。
今回の中国製の農薬混入餃子他の商品は、生協ブランドの商品が中心だった。
その意味で、生協ブランド=プライベートブランドだったとも言える。
本当は、JTからのOEM商品だったのだ。
そんな事もあるのだろうか?今回の事件を受けPB商品に力を入れてきていた大手スーパーが、生活生活者からの安心・信頼を得るために様々な工夫を店頭でするようになってきているのだ。
 
その一例が、PB食品の製造工場の表示だ。
特に餃子などの加工冷凍食品については、その表示が大きくされている。
海外生産などは無い。
総て国内にある、加工工場での生産だ。
その表示があるだけでも、生活者の反応は素早い。
もちろん、PB商品の価格がメーカー商品(ゼネラルブランド商品)に比べ、お値打ちという事もある。
でも、それだけではないはずだ。

今回の事件が発覚した直後、スーパーで買い物をする若いカップルがチルド食品売場で「冷凍モノは怖いけど、チルドなら大丈夫だよね」という会話をしながら、買い物をしていた。
それだけ、今回の事件に対して様々生活者層に対して与えた影響は、大きかったのだ。

もう一つ、今回の事件の被害者は問題の餃子を購入し、健康被害を受けた人たちだけではなく、何も知らずに販売をした生協やJTフーズなども含まれるはずなのだが、生協やJTフーズに対してとても厳しい見方をされている。
それは、販売者や輸入元としての責任があるからだろう。
事件が起きた時には被害者であったのだが、その後の対応の遅れが、問題となっているのだ。
「(食品を扱う企業・団体として)やるべきことを、キチンとやる」という、問題意識のなさが、問われているのだ。

生協で扱っている食品の多くは、指定工場などで独自に作られているモノではなく、ゼネラルブランド商品のパッケージ変えで行われているOEM商品だという事は、一部では既に知られていたことだった。
だが、「生協」という団体が生まれ・活動理念としてきたコトが、「生協ブランド」=安心・安全というイメージを作りあげていたのだ。
そのための努力は、生協組合員そのものが作りあげてきたモノでもある。
だからこそ、今回の事件で生協が失ったモノは余りにも大きい。

大手スーパーでのPB商品の表示には、生活者への信頼を得るためのささやかな方法のように思えるが、その効果は思いのほか大きいのだ。





地方の地盤沈下-道路で経済が変わるのか-

2008-02-21 20:40:05 | ビジネス
法事のために、実家のある鳥取県(米子市)に帰っていた。
駅前の寂しさは、年々酷くなるばかり。
経済の地盤沈下は、とどまることを知らないように思えた。

今年に入ってから「道路特定財源」=暫定税率が、政争の具だけではなく地方を巻き込んでの問題となってきている。
その背景にあるのは、「道路特定財源」が地方の道路建設には必要で、道路建設が地方経済の活性化に繋がるからだと考えられているからだ。

だが、本当にそうなのだろうか?
そんな疑問が、ふつふつと湧いてきたのだ。
というのも、米子市には、中国自動車道から続く米子道という高速道路が整備されている。
大阪~米子までの所要時間は、3時間余りだ。
確かに、米子インター側にはシャープの工場が誘致されたりもしているのだが、まち全体の活気には結びついていないように感じるのだ。

交通の利便性は、経済基盤の一つではあるのだがそれが総てではない。
それがまるで「道があれば、地方は活性化できる」ような、論議がされているように思えるのだ。
もちろん「道は経済活性化のツールの一つでしかない」という、考えをお持ちの首長さん達もいるだろう。
それが、これまでの様々な場所での論議の中では、聞こえてきていないような気がするのだ。

これまでの拙ブログでは「道を作るのなら、都市部から地方へ行く道でなくては意味が無い」と言ってきているのは、実家に帰ったときによく聞く「東京(に象徴される都市部)にモノを売らなくては、地方経済は成り立たない」的な発想だけでは、地方経済は都市部に吸収されるだけで、疲弊してしまうと考えるからだ。
何も日本全国がミニ東京化する必要は無いし、東京(=都市部)に無いモノ・コトを地方は大切に育てていく事で、特化し地方へ都市部のモノを呼び寄せることができるのではないだろうか?と、考えるのもそのためだ。
それは、最近流行りの「団塊世代の田舎暮し」というような提案ではなく、もっと地域全体
が大きくなっていくための「地方独自色」というか、一つの独立した経済政策というような発想が必要なのではないか?という事なのだ。

尊大で荒唐無稽な話だとは思うのだが、そのくらいの発想力が必要なのではないのかという事なのだ。
「道を作る」ということは、経済政策として過去には有効な方法だったのかもしれない。
しかしながら、それは継続的な地方経済の基盤となっているといえないと思うのだ。







女性の意識変化の現れ-主婦の友休刊-

2008-02-14 19:27:34 | ライフスタイル
昨日、「主婦の友」の休刊がテレビなどのニュースで報道された。
「主婦の友」以外の主婦向け月刊誌は既に休刊・廃刊に追い込まれている。
最後の主婦向け月刊誌だった、といっても良いかもしれない。 

主婦向け月刊誌といって思い出すのは、新春号につく付録の「家計簿」だ。
母が健在だった頃、普段は主婦向け月刊誌などを買わない母が、毎年のように買っていた。
といっても家計簿をつけるのは、1月くらいまででそれから後は「・・・」だった。
この新春号は、1年のうちで一番売上が高いということもあり、各雑誌とも力が入っていたように思う。

このような主婦向け月刊誌が、次々と休刊・廃刊されていった背景には「専業主婦」が減ったということもあるように思う。
「専業主婦が減った」というより、「主婦のライフスタイルの変化」というほうが良いのかもしれない。
3〇年ほど前の平均的主婦像というのは、「家庭で家事をシッカリし、子供のおやつを手作りし、夕方になれば近くの商店街や生鮮スーパーなどで夕飯の買い物、もちろん出来合いのお惣菜には頼らない、手作りメニューが食卓に並ぶ」という、まるでお年を召した国会議員の方々が「平均的」だと今でも思い込んでいそうな、主婦像だ。
拙ブログにこられる方の多くは、このような主婦生活を知っている方はまずいらっしゃらないだろう。
パートに出ている、幼稚園などのママ友と一緒に時々ランチ、アートフラワーなど自分のお稽古事と子供のお稽古事に熱心な主婦など、主婦の生活そのものが「平均的」という括りができなくなっている。
何より、主婦そのものが「家庭も大事だけど、自分も大事」、「自分が輝いていないと、家庭も楽しくない」という、生活指向に変化している。
「主婦の友」の休刊の背景には、そのような女性の生活意識変化があるのだ。

だが、創刊以来一貫してスタイルを守っている「主婦向け雑誌」がある。
それが、「暮しの手帖」だ。
さすがに表紙は、大分変わったのだが「生活者の視点に立つ」という創刊当時の理念は、変わってはいない。
「暮しの手帖」と「主婦の友」の大きな違いはどこにあったのだろう、と考えると、男性読者を取り込むというコトのような気がする。
もう一つは、時代が「暮しの手帖」を求め始めたということだ。

現在の4世紀になってから「暮しの手帖」の中心であった、「商品テスト」はなくなってしまったが、創刊当時からある「美しい生活の提案」は、随所に見られる。
その「美しい生活の提案」が、スローライフ的な提案のようになってきている。
それにしても、現在発売されている「暮しの手帖」に取り上げられている「雑誌と広告」とは、なんとも皮肉な事か・・・。

ここでお知らせです。
明日から暫く、帰省のため更新できません。
来週末から再開予定です。
今後ともよろしくお願いします。


コンビニで健康管理の時代?

2008-02-12 19:47:44 | トレンド
近所にあるサークルKサンクスに、大きな横幕が張り出してある。
「新しいキャンペーンだ・・・」と思って見ていると、なかなか興味深いキャンペーンだ。
その名も「THINK BODY 脱メタボ燃焼キャンペーン」
all Aboutとのジョイント・キャンペーンという事のようなのだが、これまでのコンビニ商品ラインナップから、健康志向の商品ラインとなっている。
キャンペーンサイトを見てみると、単なるキャンペーンなだけではなく、エクセサイズや健康管理を目的としたコンテンツもある。

これまで、コンビニお弁当というと「ハイカロリー」か「ガッツり系」というのが、定番だった。 
どちらかというと、男性が中心となるメニューのほうが多かったし、量も女性には多かったように思う。
そんな事もあり、コンビニ=メタボ促進的なイメージがあった(個人的偏見を含む)。
女性の場合、「お弁当+サラダ+デザート」というメニュー指向が強い。
サラダを足すのは、やはり健康(というよりダイエット)を意識しているからで、元々女性の場合「少量多品食」という傾向があった
女性のコンビニ・ランチメニューが、「おにぎり1ケ+サラダ(小)+デザート」になってしまうのはそのためだ。
総カロリーもある程度抑えられ、味のバラエティーに富んだお弁当というのが、本当は健康という面でも良いのかもしれない。
だが、コスト面を考えると現実的には無理だろうと考えていた。

コンビニ業界自体は、過当競争に突入したように言われている。
何よりも、コンビニ店そのものは家族経営の場合が多く、本部などからの営業支援や指導に頼るところが多いといわれている。
何よりも、コンビニの店頭に並ぶ商品に大差が無い。
そのため、「オリジナル」となる肉まんやから揚げ、おでんなどの暖かいメニューや、デザート、工場直送のお惣菜パンや菓子パンなどで差別化を図る必要があるのだ。
今回のキャンペーンは、それを一歩進めた内容だとも言えそうだ。

HPコンテンツに紹介されている、お弁当やお惣菜メニューというのはコンビニでの主力商品である。
考えてみれば、問題なのはコンビニメニューがメタボ促進メニューというわけではなく、上手にコンビニメニューを使えば、問題は無いのだ。
といっても女性としては、「少量多品食メニュー」お弁当が増えてくれれば嬉しいのだが・・・。




様変わりするヴァレンタインチョコ

2008-02-11 09:33:18 | トレンド
昨夜テレビを見ていたら、「ヴァレンタインのチョコレートを誰に上げるのか?」という、のをやっていた。
「告白チョコ」から「義理チョコ」、「私チョコ」と、チョコレートを贈る相手が変わりつつあることは知っていたのだが、10代の女の子たち(特に、小学生)の間では「女の子から女の子へ贈る『お友達チョコ』」が主流になっているらしい。
一部では「ヴァレンタインは、女の子から女の子へチョコレートを贈る日」だと、認識している女の子も、少なくないようだ。
それも、仲の良い女の子の家に集まって、みんなでチョコ作りをして、当日贈りあうらしい。
そういえば、ロッテのヴァレンタインCMは、女性同士で贈りあっているCMだ。

元々ヴァレンタインそのものは、「チョコレートを贈る日では無い」というのは、周知のコトだと思うのだが、日本ではチョコレート業界(というより、製菓業界だろう)が仕掛けた「イベント=記念日」である。
確かに、仕掛けとしてはロマンチックなお話が背景にあり、そのロマンチックなお話にチョコレートというのは、とても合うように思う。
その意味で、クリスマスに続く洋モノイベントとしてすっかり定着し、季節行事となっているのだから、その仕掛けそのものは大成功だっただろう。
贈る相手が変わり、その意味も変化してもチョコレートそのものは売れているのだから。

10代の女の子たちの贈る相手がお友達なら、20代以上の女性は「私チョコ」が主流になるのかもしれない。
だからこそ、チョット値が張っても普段では食べられないような「高級チョコ」を買う、ということになるのだろう。
事実、ここ数年「義理チョコ」向けの安価なチョコレートは、年々売場が縮小されてきているように感じる反面、ゴディバを始めとする高級チョコの売場は拡大している。

もっと注目すべきは「ショコラティエ」と呼ばれる、チョコレート専門のお菓子職人の作るオリジナルチョコの人気が急激に高まっていることだ。
一部の百貨店では、フランスの有名ショコラティエを招いてヴァレンタイン限定商品を提供しているところも、多くなってきた。
もちろん、このようなチョコは1粒1000円くらい覚悟しなくては買うことができないのだが、「私チョコ」なら「普段頑張っている私にご褒美」という気持ちで、買うコトができるだろう。
それに、例え義理でチョコを上げても職場の男性の多くは「チョコより他のモノ(おかきやお酒など)」ということを、既に多くの女性は知ってしまっている。
だから「例え義理でも、あげる気にはならない」というのが、本音かもしれない。

14日、職場の女性が義理チョコを配布しなくても、息子さんがチョコを持って帰らなくても、「自分(息子さん)が、もてない」と思わないほうが良いようだ。
なぜなら、ヴァレンタインのチョコを上げる相手が、変わっているのだから。


有識者会議と官僚組織

2008-02-10 21:18:52 | 徒然
今日の毎日新聞WEBサイトに、福田首相:有識者会議を次々発足 「福田色」徐々に?という記事が掲載されている。
既に2つの有識者会議を立ち上げているようなのだが、この「有識者会議」って本当に必要なのだろうか?

前総理の安倍さんの時、この「有識者会議」について問題になったコトがあった。
会議内容が殆どないのに、常識では考えられないほどの経費がかかっていたのだ。
「無駄遣い内閣だった?安倍内閣」
福田さんと安倍さんが同じだとは思わないが、どうも最近偉い人が積極的に作る「有識者会議」というモノに、胡散臭さを感じ「結局、何をやったのか(国民が)成果もわからず終わってしまう『無駄遣い会議』なんじゃ・・・」と、疑ってしまうのだ。

ビジネス雑誌などでよく言われていることだが、「プロジェクトチーム」をやたらと立ち上げる時は、企業が巧くいっていない時だ。
会議ばかりに時間を割かれ、主だった成果も無いまま自然消滅的にウヤムヤになってしまうコトも多い。

福田さんは「官僚主導ではない、福田カラーを出したい」という思いなのかも知れないのだが、税金の無駄遣いだけはして欲しくない。
それでなくても、社会保険庁や特殊法人などの無駄遣い、道路特定財源といわれながら何故か道路公団職員のレクリエーション購入などに当てられてきたという、実績があるのだ。
「有識者会議」といっても、有識者のみなさんに払われるお金以上の費用として、省庁職員の経費として使われるのではないか?と、最初から疑うのは私だけではないだろう。

税収という収入を考え、「どうしても必要だ!」と生活者が思えるようなモノであれば、会議も必要だとは思うのだが、単なる官僚への牽制球的な目的だったり、福田さんの自己満足的なリーダーシップの表現であれば、考え直して欲しいと思うのだ。