今年も残すところ数時間。
毎年、この時期に「1年を振り返る」という特集が、新聞やテレビなどで特集される。
そして「振り返る」と、毎年様々なことがあった1年であった、と感じる。
その中で、年末に行われた選挙の結果が、来年を大きく左右するように思っている。
選挙では「アベノミクスを力強く推進し、経済を立て直す」と、安倍さんは各所で話をしていた。
テレビを見ない私であっても、インターネットの動画広告で勝手に流され、嫌でも見る羽目になった。
「CM鑑賞が趣味」という私であっても、見るのが嫌になる選挙CMだった。
もっとも「選挙CM」そのものは、どの政党のCMであっても見るのが嫌になる要素が高いのだが、メディア的な公平性が微塵も感じられないほどの「統制」をかけられていたような印象があり、なんとなく安倍政権の本質を知らされたように感じた
そして、来年はその選挙で公約した「アベノミクスを推し進める1年」ということになる。
言い換えれば、これまでの「アベノミクス検証年」でもある。
「推し進める」というのであれば、当然「Plan→Do→Check」というステップが必要になる。
そのうえで「Action」があるはずなのだ。
ただ残念なことに「アベノミクス」だけではなく、安倍さんの打ち出した政策の多くは「言いっぱなし」というか、ご自身の興味のあることにはひたすら邁進し、強行してでも実現をさせる!!という部分があるものの、肝心の「アベノミクス」は、やや(というか、ずいぶんというか・・・)見当はずれな政策となってしまっている。
それが、「円高(訂正「円安」)だろう。
当初安倍さんは、「円高(訂正「円安」)なれば、日本の基幹産業である自動車などの輸出産業が、大幅に伸び経済が回復する」と、考えてきた節がある。
しかし現実は、その基幹産業である自動車メーカーは、世界各地で「現地法人」を設立し、現地生産を行っている。
「円高で輸出産業が伸び、経済が回復する」というのは、「日本国内に基幹産業のメーカーが国内生産をし、その下請け企業も、生産増となる」という、昭和の頃の話であって、今とは全く状況が違う。
その社会的変化を理解せずに、起きた「円高(訂正「円安」)」は国内に残っている中小・零細企業を苦しめる結果となってしまった。
「アベノミクス」が「経済の回復」ということを、掲げるのであればこの「円高(訂正「円安」)」で苦しむ中小・零細企業が、どうやって業績回復ができるのか?というテコ入れ策が重要になってくるはずだ。
そのような「テコ入れ策」は、今のところ全く見られないが来年こそ、この「テコ入れ策」ができないと、「アベノミクス失敗」という、レッテルが貼られることになる。
そのような意味も考えると、「アベノミクスで、力強く経済の回復」という公約そのものの、検証年になるのが来年だと思う。
今年もお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様、良いお年をお迎えください。
年明け早々、間違いのご指摘をいただきました。
ありがとうございます。
このように「ボ~とした」ところが多い、管理人ですが今年もよろしくお願いいたします。