日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「勉強不足が見にしみた・・・」一年でした

2009-12-31 20:28:24 | 徒然
午前中、イロイロな事を片付けホッとおやつを食べたら、急激に眠たくなり・・・。
お昼寝(というより、「夕方寝」)をしてしまった。
ところが・・・変な夢で起こされてしまった。

その「変な夢」とは・・・。
「学生」と呼ばれなくなって20数年経つというのに、試験で赤点を取った夢だったのだ。
それも、学生時代、比較的得意分野だったはずの科目で赤点を取り、親から叱られるという・・・何とも情けない夢。

「昼寝で夢を見る」と言うコトも、変な話と言う気がするのだが、見た夢が・・・学生時代でもあるまいし、試験で赤点取って親から叱られるというのは・・・「ハァァ~」と言うため息と共に、起きてしまった。
それも、余りにもリアルな感覚を持って。

その後、反省と言うわけではないのだが、イロイロ思い返してみると「不勉強の一年だった」と言うコトを言っているのでは?と言う思いに達したのだ。
確かに、不勉強の一年だったと思う。
しかし、私の不勉強さと言うのは、今に始まったことではない。
学生時代から、ズッと続くコトで、そのたびに「反省」はするのである。
「反省はする」のだが、実行に移して、継続すると言うコトができない・・・なんとも情けないコトの繰り返しなのだ。

おそらく、それが今年一年特に顕著だったのでは?と、改めて反省しきりだ。
「来年は、もう少し勉強をしなさい!」というコトなのでは・・・と思い、反省の年越しとなりそうだ。

今年も一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
拙ブログを始めた頃に比べると、毎日多くの方が来てくださっているコトに驚き、感謝の日々でした。
コメントを下さった方だけではなく、アクセスしてくださった方々皆さんにとって、良い年となりますことを・・・。

大寒波が日本列島を包み込んでいます。
どうか、お正月お出掛けされる方は怪我無く、ゆっくり過ごされる方もお風邪など召しませぬようお過ごしください。


モノを買う意味

2009-12-30 20:49:15 | ビジネス
昨夜、テレビのニュースバラエティー番組を見ていたら、「的を得ているな~」というコトバにであった。
テレビに出演されていたのは、「こどもニュース」でもお馴染みに池上彰さん。
池上さんのニュース解説は、わかりやすいことでも有名だが、それだけではなく平易で的確な表現もまた、魅力だと改めて感じさせられたのだった。

特に「買い物は、企業への投票行動」というコトバには、「ハッ」とさせられた。
マーケティングと言う仕事をしていると「トレンド」を創り、新しい市場創造と言うコトに気がいってしまう時がある。
場合によっては「何となく社会の雰囲気を作る」というコトも、あるのは事実だろう。
「時代(=流行)に遅れてしまいますよ~」という、一種の焦燥感を煽ることもある。
子供の「だって、(クラスの)みんなが持っているんだもん」という「口説き文句」は、まさにコレだ。
それは商品に限ったことではなく、「消費心理」を作り出すというコトも含まれている。

これらはあくまでも、「企業側から見た」事であって、「生活者側から見ている」というわけではない。
まして「買い物をする=投票活動」などとは、考えてもいなかった。
そして、企業側は「どんな選挙活動をしているのだろうか?」とも思ってしまったのだ。
少なくとも今は「投票活動の促進」というトコロで、立ち止まってしまっているような着がする。
それも「価格=安さ」だけが、促進策となってしまっているのではないだろうか?

「企業への投票活動」という点で言えば、ここ数年話題になってきている「フェア・トレード」などは、「買い物で、社会活動を促進」という、明確なメッセージがある。
そのことに共感した人たちが、積極的に「フェア・トレード商品」を価格では無い(=安さではない)理由で、買っている。

もう一つ思ったことは、「投資もある種の投票活動なのでは?」ということだった。
もちろん「(その企業に)投資すれば、儲かる」という理由も、投資のプロと呼ばれる人たちの中にはあると思う。
ただ、投資家と呼ばれるほどではない株主さんたちの中には「この企業を応援したい」という気持ちでいる方もいらっしゃるのではないだろうか?

「デフレでモノが売れない」と嘆いてばかりでは、ますます閉塞していってしまうだろう。
「買いモノ=企業への投票行動」と考えれば、どれだけ「選挙運動」となる戦略を立て、公約となる社会へのメッセージを伝える努力をしているのだろうか?
来年は、そんな視点も含めたマーケティングのあり方と言うコトも、大切に考えていきたい。





テレビCMだって、貴重な文化

2009-12-29 19:39:06 | アラカルト
Yahooのトピックスに、「テレビCMのビデオ9,000本見つかる」という記事がピックアップされていた。
元となっているのは、讀賣新聞の「出前一丁♪」も…CMテープ9000本発見と言う記事だ。
1999年に自己破産した広告代理店に保存してあった、CMビデオテープが関係者が買い取り、大阪市に寄贈したものと言うコトのようだ。

私の場合、仕事兼趣味として「テレビCMを見る」というモノがある。
多くの人にとっては「邪魔者扱い」されがちな、テレビCMだが、よくよく見ていると「時代を反映している」と感じさせるモノも多くある。
何も「モノを売るだけ」のモノではない。
と言うのも、受け手となる生活者の共感が無くては、テレビCMの最終目的である「モノを売る・企業をPRする」というコトができないからだ。
もちろん、生活者の意識は日々変化しているし、求めるコトも変化している。
それを、いち早く汲み取りCMと言うカタチで具現化するコトも、大切な部分なのだ。
自分の仕事とは関係が無い!と思っていても、意外とアイディアの素となるコトもある。
その意味で、テレビCMは「社会を映す鏡」だと思っている。

先日、資生堂のテレビCMがDVD発売をされ、話題になった。
このCM集を見ると、時代時代で求められる(または理想の)美の変化が良く分る。
「CMソング」にしても、その時々の音が感じられる。
もちろん、CMと共に一種の懐かしさを感じるのは、私がこれらのCMと一緒に過ごしてきたからだ。

トコロが、今日の讀賣新聞の記事を読むと悲しいかな、倉庫で眠っていたという。
多くの人にとって「取るに足らないもの」と言うコトを、現しているなのだと思う。
でも、繰り返し言うのだが「テレビCMは、時代を映す鏡の一つ」だと思うのだ。
特に関西で作られたテレビCMは、とてもユニークでユーモラスな内容が多い。
ユーモラスなだけではなく、そこにはチョッとしたシニカルな要素と自虐的な批判が含まれている時も多い。

映像的にもメッセージ的にも、「綺麗な表現」が多い東京と「ユニークでユーモラス+チョッとシニカル」な大阪と言う文化の違いを見るという点でも、貴重な文化財として扱って欲しい・・・と、思っている。


「グリーンツーリズム」が地方を活性化させる?

2009-12-28 07:50:45 | ビジネス
今日が「仕事納め」と言う方も、多いのではないだろうか?
もしかしたら、先週末を「自主的仕事納め」にして、既にお正月休みと言う方もいらっしゃるかも知れない。
お正月休みに海外に行かれる方もいらっしゃるだろうし、国内でのんびり過ごされる方も多いだろう。

これまで、連休とかお盆やお正月休みのような長期の休みで過ごす場所と言えば、相当(スケジュールに)無理をした過ごし方をしてきたのではないだろうか?
そこで注目したいのが「グリーンツーリズム」なのだ。
その「グリーンツーリズム」についての記事が、毎日新聞のWEBサイトに掲載されていた。

グリーンツーリズム大賞2009:元気な日本、地域から 基調鼎(てい)談

この「グリーンツーリズム大賞」そのモノが、毎日新聞主催なので他紙で取り上げられていないのは、仕方ないことなのだが、もっと積極的に「グリーンツーリズム」を楽しむと同時に地方の活性化のヒントが隠されているように感じた鼎談記事だった。

特に、鼎談の一人が「Mr.円」とも言われる榊原さんがいたコトに驚いた。
これまで榊原さんと言えば、経済番組くらいでしか見ることが無かったように思うのだが、このような「グリーンツーリズム」の鼎談に出席されると言うコトに、ある種の違和感と共に、「ビジネスとしてのグリーンツーリズム」という視点があるのか?と、思ったのだ。

内容は、これまで拙ブログでも過去何度か指摘してきたコトに近いものがあり、個人的には「意を得たり」と言うトコロなのだが、榊原さんのような人がこのような発言をし始めたと言うコトは、時代が変わり始め、都市部の閉塞感を打ち破るための「グリーンツーリズム」があり、地方の活性化ということなのかも知れない・・・と、感じたのだ。

「グリーンツーリズム」と言っても、最近中高年に人気のトレッキングや登山ではない。
自分の足で、自然豊かなトコロへ出かけ、自然の中からイロイロなモノ・コトを頂くという「半ば目的の無い、散歩の延長」のようなコトで十分なのだと思う。
クルマを降りて(使わず)、自分の足で自然を楽しむと言う古くて新しいライフスタイルは、様々な経済活性化のソースがあるかもしれない。

チョッと元気になる、静かなCM

2009-12-26 22:21:29 | CMウォッチ
来週の月曜日で、仕事納めと言う方も多いのではないだろうか?
来週には、「新年」を迎える。

今年は、明るい話題よりも暗い話題の方が多かったように思う。
この傾向は、何も今年に限った事ではないが、年々「暗い話題」が多くなってきた様なきがするのは、私だけだろうか?

そんな中で、素敵なメッセージを発信しているCMがある。
でもそのCMは、これまでのような「元気なテレビCM」ではない。
むしろ、今疲れ果てた日々を過ごしている人たちへ、さり気ないメッセージだ。
何気なくご覧になっている方も、多いのではないだろうか?
それが、サントリーの「ボス・シルキーブラック」(音声が出るので注意してください)だ。

サントリーの「ボス」という缶コーヒーには、イロイロな種類があり、その種類に合わせたテレビCMを製作している。
人気のあるCMとしては、レインボーマウンテンの「宇宙人・ジョーンズ」だろう。
つい先日までは「クリスマス・ヴァージョン」で、(クリスマス)ケーキを売るサンタに扮していた。
このCMのシリーズは、とてもコミカルでチョッとシニカルな内容だ。

それに比べると、「シルキーブラック」のCMは、出演者の豪華さに比べるとズッと静かで、大人向けのCMだ。
今回のCMでは、おもちゃを売る営業マンがおもちゃ屋の主人から「こんな物、(今時)売れるものか!」といわれ、おもちゃと共に突っ返されるところから始まる。
今のような経済状況の中で、同じ様な辛い経験をされてきている営業マンは多いのでは?
その意味で、共感性を呼ぶ内容だろう。
そして最後に「君が生きるといいね」というメッセージが、さり気なく差し込まれるのだ。

「『君が生きる場所』は、きっとあるはずだよ」と言うだけではなく、「見つける勇気」を一緒に与えているように気がするのだ。
このオーケストラメンバー全員は、どこか一癖二癖ありそうなのに、不器用でどこか寂しげで人恋しそうだ。
だから、自分が生きる場所を求めて集まったメンバーなのかも?と、思わせる。

今は辛いことが多いけれど、人それぞれがイキイキとする場所は必ずある!と、静かに伝えるCMは、今疲れている大人へのメッセージかも知れない。
そんな気がするCMだ。


クリスマス限定CM

2009-12-24 23:27:34 | CMウォッチ
今日、何気なくテレビを見ていたらソフトバンク・SMAP×クリスマスヴァージョンCMを見た(限定配信の様なので25日以降見られなくなる可能性があります)。

これまで、クリスマス向けのテレビCMと言えば「クリスマスケーキ」とか「チキン」が定番だった。
バブルの頃話題になったCMといえば、JR東海の「クリスマス・エキスプレス」だろう。
クリスマス感を出しながら、新幹線利用を訴える内容のテレビCMは、それまでビジネスとか旅行と言った目的で使うモノと思われていた新幹線と言う乗り物を、「人に会うためのモノ」という新しい提案が、若年層に受けた。
当時としては画期的な内容のテレビCMだったし、テレビCMに影響された若者たちの姿が新幹線ホームや駅のあちらこちらで見られた。

ところが今回のソフトバンクの「SMAP×クリスマス」のテレビCMは、そのような提案があるわけではない。
淡々と、クリスマス風景の中でSMAPが、「世界に一つだけの花」を歌っているだけのテレビCMだ。
だが逆に、「モノを売る」とか何かの訴求効果を狙っていない分、どこか「ハッ」とさせられるし、どこかで心暖かくなるような感じを受ける。

もちろん楽曲の良さということもあると思うのだが、「クリスマスの時くらい、モノを売るとか、訴求効果を狙わないコト」で、人の心に何か暖かさと言うかホッと休まるモノを効果的に伝えられているような気がしたのだ。

同じ様な効果を狙っているテレビCMが、「アフラック」のクリスマスCMだろう。
このCMは先月から流れているのだが、今日に限っては「子供にも大人にもクリスマスプレゼントを」という内容とともに「メリークリスマス」というシンプルなメッセージだけが、流されていた。

おそらく、ソフトバンクの「SMAP×クリスマス」CMや「アフラック・クリスマス24日限定ヴァージョン」CMは、制作費から考えると余り効率が良いモノではないだろう。
制作費の割に、放送回数も限定されるからだ。
しかしあえて、そのようなテレビCMを流すコトで起きる効果は、直接的な売上ではなく「企業の優しさ」のようなモノとなって、伝わると言う効果を考えているのではないだろうか?

これから先、このようなテレビCMが経営環境が厳しい現在、次々と放送されるとは思えない。
ただこの「売らないCM」、「訴求効果を考えないCM」は、違うメッセージとなって企業に好印象を与える可能性はあるのではないだろうか?

今だから「審美眼」を磨こう

2009-12-23 22:13:06 | ライフスタイル
厳しい経済状況が続いている。
「ボーナスが出ただけマシ」というコトバも、あながちウソではない。
これだけ厳しい経済状況になってしまうと「買い物をしたい気分」も、大きく減退してしまうのも仕方ないことだろう。

このところ元気な企業として取り上げられるのは、いわゆる「ファストファッション」の「ユニクロ」だとか先日話題になった「アバクロ」や、「マクドナルド」だろう。
デフレ価格の象徴と言われる「牛丼」業界だが、決して「元気」という感じではなく、むしろ「消耗戦」のような感じになってきている。
それは、大手スーパーも同じだろうし、大手スーパーの「消耗戦」に巻き込まれた「地元中小スーパー」も、その「消耗戦」に参戦せざる得ない状況になっている。

だが「何でも安ければ良い」のだろうか?
むしろ今のような時だからこそ、「様々な審美眼を磨く」必要があるのではないだろうか?
「審美眼」の中でも、「生活を豊かにするエッセンス」となるモノの「見る目を磨く」コトが大切だと思うのだ。

例えば「ファッション」は、単に衣類ではない。
「ファストファッション」も悪いわけではないが、その「ファストファッション」がお手本としているはずの「トレンドを作り出しているモノ」も知ることで「自分なりのファッションセンス」が磨かれると思うのだ。

私がパンフレットやカタログと言った仕事を始めた頃、ある方から「ファッション誌ならVOUGEなどを見なさい。普通の会社員が買えるような価格でもないし、着て行く先も無いのだから、何も海外の有名ファッションブランド品を買う必要はないけど、それらを実際見る機会を自分で作りなさい。美術についても自分が興味のあるモノ、ないモノ問わず、見に行く努力をしなさい」と、言われたコトがあった。
と同時に「それらを『目で食べる』という感覚で、イロイロなモノ・コトを自分で吸収しなさい」とも言われた。

その方は、おそらく「自分で買えなくても、本物をキチンと知りなさい。モノの本質を見る力を身に付けなさい」というコトを、話していたのだと思う。
それを実感できるようになったのは、しばらく経ってからだった。

最近思うコトは、「安ければ、安いほど良い」というコトばかりが取り上げられ、逆に「適正価格」というコトが忘れ去られているような気がするのだ。
キチンとした手仕事には、大量生産品とは違うモノがある。
ところがその「手仕事」を、「大量生産品」と同じように見てはいないだろうか?
「今は、大量生産品でも良いけど、いつかは本物を手に入れる」という感覚がなくなりつつあるように感じるのだ。

その背景にあるのは「とりあえず・・・」と言う感覚で、モノを見て・買うコトが当たり前になった生活者がいて、その生活者が作ってきた市場があるように思うのだ。

だからこそ、今審美眼を磨くコトが大切なのでは?と、思うのである。


冷えているのは消費だけなのか?

2009-12-22 12:54:25 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに、博報堂の調査として「節約志向強まる」と言う内容の記事が掲載されていた。

単なる「いらないモノは買わない」という節約志向と言うよりも、「必要最低限のモノを安く買う」という感じだろうか?
決して「シンプルな生活志向」という意思がある感じではなく、「気分的に買いたいモノはあるが、買う余裕が無い」感があるように思うのだ。

もちろんその背景にあるのは、様々な社会不安要素なのだと思う。
将来的経済不安もあるだろうし、何よりも目の前にある不安が大きい。
かつてのように「終身雇用」と言うコトは考えられず、企業も簡単に「リストラ」という名前の、雇用削減をする。
国に預けたはずの年金も、大きく揺らいでいる。
実際、リストラなどで「お金を使いたくても、使えない」という状況にある人たちが、増えていると言うコトもあると思う。

政府の「景気対策」に期待をするといっても、過去何度も使われてきた即効性のある「景気対策」=ハコモノ系公共事業も、国の財政そのものが「無い袖を振らざる得ない」状況にあり、「無い袖を無理やり振る」というコトになれば、それは国の借金が増えるばかりで、決して将来的プラスとは思えない。

一つ疑問に思うコトは、リーマンショック以前、盛んに言われた「史上最高益」を上げたはずの企業利益が、リーマンショックやこの円高で総て無くなってしまったのだろうか?
「内部留保」も総て、吐き出してしまったのだろうか?と言うコトだ。

そんなコトを考えていたら、今日の毎日新聞のWEBサイトに、トヨタが、系列メーカーへ3年以内に部品価格の3割減要請をしている、という記事が掲載されている。
いくら系列メーカーと言っても、その系列メーカーの下には下請けや孫請けがある。
下請けや孫請けは、3割以上の削減が要請される可能性だってある。
下請けや孫請けの多くは中小・零細企業で、今以上の努力を求められても無理だと言うことだってあるはずだ。
むしろ、今必要な事はトヨタのような企業が、部品などの価格維持に努める必要があるのではないだろうか?
トヨタ内での利益が確保できても、社会全体が「モノを買う気分」が起きなくては、意味がないと思うのだ。

そしてこのような記事を読むことで、「あのトヨタも厳しいんだ・・・」と社会全体が縮み込むコトもあるように思うのだ。
政治に期待する部分が無いわけではないが、それよりも、もう少し経済界が社会全体が元気になるような動きを見せて欲しいのだ。
そのような動きが無ければ、消費が冷えているだけではなく、社会全体が冷え、縮むばかりのように思えるのだが・・・。



老舗が地域を活性化する?

2009-12-20 10:10:35 | ビジネス
先日、知人から「八天堂」と言う、広島・三原市にあるクリームパンを頂いた。
東京土産が、広島・三原のパン屋さんのクリームパンと言うのが、チョッと「???」だったのだが、新幹線の品川駅で特設販売をしていて、「話題だから」というコトで、頂いたのだった。

肝心の「クリームパン」だが、薄皮のパン生地にカスタードクリームがたっぷり。
一般的な菓子パンの「クリームパン」という感じではない。
どちらかと言うと、以前流行した、薄皮のシュー皮にたっぷりのクリームと言うタイプのシュークリームに近いものがある。
だから栞には、「スィーツパン」というサブネームをつけて紹介しているのだろう。
「クリームパン」ではなく、「くりーむぱん」と表記している点でも、そのこだわりを感じる。
果たして「スィーツパン」という市場が、これをきっかけに生まれるのかは分らないが、ブームになる可能性はあるかも知れない・・・と思った。

ところで、このパンの栞を見たら「創業昭和八年」とある。
元々は、和菓子屋さんとして創業したようだが、その後和・洋菓子店へと変わる。
そして代替わりをし、現在は「スィーツパン」という、まったく新しい分野で事業展開をしている。
ただ、元々和菓子屋さんなので「薄皮饅頭」などとの共通があるといえば、あるかも知れない。

この「八天堂」さんのように、地方の企業があるキッカケで全国区になり、そのモノを求めて、都市部から人が訪れるようになるコトがある。
「人が人を呼び、周囲が活性化される」と言う現象を、最近イロイロな地域で見られる。
その多くが、農産物の直売店であったり、百貨店の物産展などに出店するコトがない老舗だったりする。
「その土地に行かなくては、手に入れられないモノ」というのが、人を引き寄せる力となっている。

これまで、地方行政が考えるコトは「高速道路や空港を作って、如何に都市部にモノを送るのか?」というコトだった。
それが逆にコスト高となったりして、思うような活性化対策にはなっていない。
何故か?
都市部では、地方から様々なモノが集まり、その中で競合していかなくてはならないからだ。
「おらが国のモノが一番」と思っても、全国には似たようなモノがある。
何よりも「モノ」だけを提供しても、その地方の空気間までは届かない。
そこが、「都市部にモノを送る限界」だと思うのだ。
であれば、都市部にモノを送るのではなく、都市部から人よ引き寄せる努力を考えるコトのほうが現実的なのではないだろうか?

この「八天堂」さんの「くりーむぱん」目当てで、三原市を訪れる人がどれだけいるのかは、まだ分らない。
ただ、「くりーむぱん」を買った人の中には「三原市って、どんなトコ?」と、興味を持つ人がいるだろう。
そして、そのような人が実際に三原市を訪れることで、三原市の良さが評価されれば、それが活性化の始まりとなるのではないだろうか?

「地方が、活性化するためには・・・」と考えると、まず「自分たちの持っているモノ・コト」を見直し、「その良さ・素敵さ」を都市目線で伝えるのではなく、自分たち目線で伝える事なのではないだろうか?

一枚の栞を見ながら、そんなコトを考えた週末だ。



サンタさんも準備万端

2009-12-19 13:49:31 | アラカルト
今朝は一段と冷え込み、外を見るとうっすらと雪が積もっていた。
考えてみれば、12月も下旬。
雪が降っても、凍えるような寒さでも不思議ではない。

そう思いながら、度々コメントを下さる大西宏さんのブログ「マーケティングエッセンス」を見ていると、九州電力さんのBBIQの洒落たクリスマスサイトを紹介されていた。
「Message form Santa」と言うサイトだ。
見ていると、心がほかほかと暖かくなる。

そして毎年話題になるのが、「NORAD Tracks Santa」
今年は、3Dで追跡できるようだ。
そしてある情報によると、サンタさんは今日までに、プレゼント用のおもちゃの99.23%は製作済みだそうだ。
後は、ラッピングをしたり、ソリに乗せたりという準備をこの24時間以内に完了させる予定だとか。

このサイトは、日本語のバージョンなのだが、お子さんと一緒にご覧になるのであれば、安田女子大学の「サンタさん追跡チーム」のサイトを利用するのも良いだろう。
こちらのサイトでは、サンタさんたちの日本到着予想時刻までUpされている。

今年は、何かと暗い話題ばかりが目立った1年だった。
だからこそ、クリスマスのこの時期だけは、大人も子供も一緒に暖かな気持ちになれるモノをいっぱい見たい・・・と思うのは私だけではないと思う。