日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ゴールデンラズベリー賞

2011-02-28 12:54:12 | ライフスタイル
米国映画最高の賞と言われる「アカデミー賞」授賞式の前に、米国映画最低の賞といわれる「ゴールデンラズベリー賞」の発表があった。

毎年、話題になる「ゴールデンラズベリー賞(通称:ラジー賞)」だが、今回は2つの映画がほぼ独占したようだ。
そのうちの一つが、「エアベンダー」。
実はこの映画を見ていない。
と言うか、テレビで流れたはずのCMすら覚えが無い。
受賞理由が「間違った3Dの使い方」というコトらしいのだが、映画そのものよりも「間違った3Dの使い方」の方が、気になってしまう。
もっとも、私の場合「3D酔い」の傾向があるため、見ること自体難しそうな気がする。

もう一つが「SATC2」。
元々はテレビドラマとしてヒットし、映画化されたモノだ。
その映画もヒットし、続編が作られ、その続編が見事!?ラジー賞を受賞したわけだ。

実はこの映画、日本公開当時、物凄い量の広告が打たれていた。
広告だけではなく、パブリシティーのような扱いで女性ファッション誌などで数多く取り上げられていた。
それも「アラフォー女性のカッコ良い生き方」的な内容だった。

日頃、雑誌チェックを欠かさない立場として記事を読んでみると、「ちょうちん記事でも凄い!」と関心するコトしきりだったのだが、素直な「SATCファン」はだいぶ感化されたようだった。
実際、某新聞社のWEB身の上相談では、「高学歴で高収入且つカッコ良い素敵な旦那様がいても、満たされない私・・・」という内容のモノがあった。
この方などは「SATC」を見て、「もっと刺激的でリッチなことがあるんじゃ・・・」と思われていたようが、現実にそんなコトをすれば、想像以上に厳しい生活と周囲からのバッシングがあるのだが・・・。

ただ、日本でこの「SATC」の人気が高い、と言うのも分らないわけでは無い。
と言うのも、現在の「アラフォー女性」のは、バブル全盛期の頃に社会に出た世代だからだ。だからこそ、劇中の生活ぶりがとても豊かで自由で刺激的な分、若い(=20代の)自分を投影し、その頃を懐かしみながら、主人公たちのライフスタイルに憧れているように思えたからだ。

そんな「刺激的で、リッチで自由な生活」を描いた映画が「最低映画」としてノミネートされ、作品賞は逃したものの主演女優などの部門で受賞したと言うのは、演技的なコトもあるにせよ、映画の中の彼女たちが魅力的ではなかった、と言うコトだろう。
公開時のメディアの取り上げ方などを考えると、そろそろバブルの頃を引きずったような感覚から、日本も脱却しないと・・・と言う気がしてくるのだ。


やっぱり、チョッと抵抗があるかも?-フェイスブック-

2011-02-27 12:52:46 | 徒然
実は、「フェイスブック」を始めた。
その理由は、イロイロな意味で「新しい出会い」を求めてだ。
「出会い」と言っても、いわゆる「ネットの出会い系」という意味では無いことは、十分ご理解いただけると思う。
どちらかと言うと、現状の「閉塞感を打ち破りたい!」という気持ちが強かったからだ。

しかし・・・登録してみると・・・。
抵抗感がチョッとでてきてしまった。
実名登録を含めた登録上の理由では無い。
「あなたのお友達を探しましょう」という、急かされる感が苦手なのだ。
「閉塞感を打ち破りたい!」という、気持ちと裏腹に「どんどん人のネットワークを広げましょう!」と急かされると、「チョッと待って!」という気持ちになってしまう。

リアルな状態で出会う人とは、比較的スムーズに打ち解けることができるのだが、ネット上だと「相手に失礼にならないか?」とか「友達の友達=私と面識が無い(場合がほとんど)」というのが、抵抗感の理由なのだ。
「そんなコト無いよ!」と、気軽に言ってくださる方もいらっしゃると思うし、「そのくらいの感覚でなくては、ソーシャルネットワークなんて使いこなせないよ」と、言われるのは理解している。
でも、そこが私にとって、とても高いハードルなのだ。

「人の顔を見て」というのが、やはりコミュニケーションの基本なんだな・・・と、個人的には実感している。
なぜなら、私の抵抗感を私なりに分析してみると、「相手の表情がわからない」、「相手が何を考えているのかわから無い」などの不安が大きいのだ。
もう一つは、「相手にされなかったどうしよう」という不安感だろうか。
結局のところ、「お友達申請」に対する不安感と言うコトになるのだが、世間的には、私のようなタイプは少数だと思わないのだが、どうなのだろうか?

それでも、何とか「フェイスブックを使いこなそう!」と、抵抗感と闘う自分が今いる。


ニーズを見つける

2011-02-26 16:52:49 | マーケティング
だいぶ前にエントリした「4番組同時録画」について、コメントを頂いている。
コメントを下さった方々は、「2番組同時録画でも、たりない!」と言うコトだった。

実は、このコメントを頂いた時「随分、テレビ好きな方なのだろうな・・・」と、思っていた。
多分私よりも随分テレビ好きな方々だとは思うのだが、それでも「4番組同時録画」と言う機能に「待っていました!」と言うコトにやや驚いたのだった。
それだけではなく、もしかしたらコメントを下さった方々のような方は、潜在的には案外あるのかも?と言う気もしている。
と言うのも、コメントを下さった方々が指摘されていた「深夜の番組を録画する」と言うのは、私の中で考えつかないことだったからだ。
その理由は、私に「深夜番組を見る」と言う生活スタイルが無いだけではなく、それほど興味を注ぐ番組が無かったからだ。
特に、アニメなどまったく見ない私としては、深夜にアニメ番組があると言うコトすら知らなかった。

もう一つは「録画しておけば、CMを飛ばして見ることができる」と言うコメントだ。
2週間ほど前、「CM飛ばし機能付きレコーダー発売中止」と言う記事が、新聞各社のWEBサイトに掲載されていた。
発売中止の理由が「民放局への配慮」とあったが、「民放局への配慮」と言っても、テレビCMそのものを流さない限り「新製品の紹介」にはならない。
その意味で「CM飛ばし機能」そのものが、メーカーにとって痛し痒しだったのでは?と言う気がしていたのだった。

しかし現実は、「CMがあっても無くても関係が無い」ということだったのでは?と言う気がしている。
その意味で「CM飛ばし機能」は便利かも知れないが、それほど重要ではなかったのでは?
事実、コメントを下さった方は「(録画をしておけば)CMを飛ばして見れるので、ストレスを感じない」と言う。

確かに、メーカー側としては「民放局への配慮」だろうし、CMそのものを録画してもらえるのだから、民放局のスポンサー各社にもメリットがある。
でもそれは「見られることが無いCMを流している」だけのことのようだ。

DVDなどの録画ツールが増え、映像そのものが高品質となり、「自分の好きなときに、見たかった番組を存分に見る」コトが当たり前となった今、「ストレスの無いテレビの視聴スタイル」があるようだ。
コメントを下さった方々の内容を拝読しながら、そんな「生活スタイル・テレビの視聴スタイル」の変化が、「4番組同時録画」というのは、(やや行き過ぎた感がありながらも)「様々なニーズに対応する」という意味においては、必要な機能なのかもしれない。

コトバのジェンダーフリー?

2011-02-25 21:11:58 | ライフスタイル
随分前から、若い女性たちの言葉使いが変わりはじめた印象があった。
いわゆる「男言葉を女性が使う」と言うコトだ。
それが最近では、もっと乱暴な言葉を若い女性たちが使いはじめているように感じていた。
今日、所要があり夕方の地下鉄に乗ったら、そんな場面に出会った。

ホームで電車が来るのを待っていた時のこと。
後ろから、相当乱暴な言葉使いをする声が聞こえてきた。
若い男性の割には声が高く、若い女性だとすれば相当低い、そんな印象の声だった。
しかし話の内容から、若い女性たちのようだ。
何気ないフリをして、後ろを見ると10代後半と思われる若い女性2人だった。
そのうちの一人の女性が、とても乱暴な言葉使いをしていたのだった。

私自身は、「女性は女言葉、男性は男言葉」を使う・使わないと言うコトは気にしていないつもりだ。
若い女性が「僕」と自分のことを呼ぶことに、違和感が無いわけでは無いが、それもその人の表現だと思っている。
逆に、男性がオネエ言葉で話していても、その人のキャラクターだと思うようにしている。

だが今回気になったのは、乱暴な言葉使いと声のトーンだ。
女性の声と言うのは、「黄色い歓声」とか「キャピキャピしている」と言う表現があるように、男性に比べると高い。
それが若い時には「可愛らしさ」になる。
一方男性は、変声期を過ぎると「野太い声」となり、「男らしさ」や「逞しさ」を感じさせるようになる。
昨今の「草食男子」であっても、声そのものは女性に比べるとずいぶん低いはずだ。

ところが、若い女性が「男言葉」を使うようになってから、女性の声も少し低くなってきたような気がしている。
「言葉使いと声」が結びついているとは思わないが、低い声の若い女性が多くなりはじめているような印象があるのだ。

「そんな些細なこと」と思われるかも知れないのだが、それが社会の変化のような気がしている。
と言うのも、女性が自分を主張する場面で「可愛らしさ」ではなく、「自分」をアピールする必要があると感じていれば、自ずと落ち着いたやや低めの声となると思うのだ。
とすれば、今の若い女性たちは「自分」を積極的にアピール(と言うか「主張」)をしているようになっているのでは?

と同時に「乱暴な言葉」と言うのは、ジェンダーフリーと言うよりも「未発達」という感じがしている。
思考的な未発達さだけではなく、彼女たちを取り巻く社会の未発達・未熟さと言う印象なのだ。
「自分たちで完結した世界に閉じこもっている」そんな印象だ。

「自己完結した世界の中で、自分を主張している」のが、今の若者たちなのか・・・そんなコトを感じた地下鉄のホームだった。

手芸男子?

2011-02-24 20:45:27 | ライフスタイル
NHKの長寿番組と言えば、何を思い出されるだろうか?
多くの方は、「きょうの料理」を挙げられると思う。
その「きょうの料理」に男性アシスタント(後藤アナウンサー)が登場して、10年以上になるように思う。
そして、「きょうの料理」と同じ位の長寿番組「婦人百科」にも、男性アシスタントが登場している。
と言っても男性アシスタントが登場するようになってから、「婦人百科」と言うタイトルから「おしゃれ百科」になり、昨年からは「おしゃれにハンドメイド」と「きれいのレシピ」と言う2本だてになっている。

そのうちの「きれいのレシピ」は、美容や健康と言ったテーマでも男性の専門家が登場するコトも当たり前のようになってきている。
が、最近驚くのは「おしゃれにハンドメイド」と言う、手芸の講師として男性が登場するコトが多くなってきているのだ。
例えば、「ニットの貴公子」と呼ばれる広瀬光治さんやビーズデザイナーの加山忠則さんなどがいらっしゃる。
広瀬さんや加山さんの作品が好きかどうかは別にして、いわゆる「女性のモノ」と思われている分野に男性が積極的に進出している、と言うのは現実だ。

それでも、広瀬さんや加山さんの作品は、相当大掛かりと言うかとても手間が掛っている。
「男の手芸」と言うよりも、芸術作品に近い印象がある。
「男性ファッションデザイナーが、女性のファッションをデザインする」と言ったほうが、わかりやすいだろうか?
それが、今月発売のテキストを見ていたら「手芸男子」と言う感じの方が、登場していたのだ。
掲載されている作品も、「いかにも男子!」と言う感じ。
まるで「プラモデルを組み立てる」感覚で、手芸を楽しんでいると言う感じなのだ。

女性が、男性の趣味と言われる分野に進出(いわゆる「鉄子さん」や「カメラ女子」など)して久しい。
今度は、男性が女性の趣味の分野に進出してきているようなのだ。
決して「草食男子だから」と言うのではなく、「面白そうだから、やってみたら結構ハマッタ!」と言う感じと言う点も、今と言う気がする。
趣味の世界では、既に性差など関係なくなってきているのだ。

もしかしたら、今年は「手芸男子」がトレンドになるかも?知れない。


まだまだ難しい、フラッシュマーケティング?

2011-02-23 14:22:05 | ビジネス
新聞各社のWEBサイトなどのチェックやYahooのトップページに、時折フラッシュマーケティングのWEB広告が表示される。
そのたびに思うコトがある。
それは「日本では、まだまだ定着するのに時間がかかるだろうな・・・」と言うコト。

フラッシュマーケティングが一般的に知れ渡るようになったのは、皮肉にも「グルーポン、おせち事件」だろう。
ご存知の方も多いと思うのだが、「グルーポン」が販売した横浜にある人気店の25,000円のおせち料理を半額で販売したが、送られてきた内容は案内にあるモノとは雲泥の差があるモノだった。
そればかりか、一部傷んでいて食べられる状態のものではなかったという。
それに追い討ちをかけたのが、実際の料理に使われていた材料がまったく違うモノだった、と言う「偽装事件」にまで発覚したことだ。
実際に使われていた材料などを見る限りでは、半値の12,500円でも十分高いと思うのだが、ネット上で見られた「サンプル品」やネット上の商品説明では、事前に分るはずも無い。
その意味で、提供した側のお店は計画的な犯罪だったような印象がある。

ところで、このようなお店だけではなく「フラッシュマーケティング」をよく理解せずに、チケットを販売したためにトラブルが増えていると言う。
その顕著な例が、割引チケット枚数の見込み間違いだ。
出店を勧めるクーポンサイト側も、「フラッシュマーケティング」と言うモノをシッカリ説明をせず「広告代わりにやりませんか?」的な営業をしているようだ。
そのため、席数が20余りの小さなお店が300枚近いクーポンを発行し、お客様が殺到したため、対応しきれずにお店側がキャンセルをするような自体まで起きてしまっているようだ。
他にも、クーポンを持ったお客様が殺到したために、常連客の足が遠のいてしまったと言うコトもあるようだ。

「フラッシュマーケティング」そのものは、上手に使えば新規顧客を獲得するのに便利な方法だと言える。
だからと言って「広告の代わり」と言うのは、やや乱暴な気がするのだ。
「常連客の足が遠のいた」と言う例があるように、自分が考えている客層とは違う人たちが一見さんとしてやっては来るのだが、固定客とならずに終ってしまう、と言う場合だ。
最悪な場合は、常連客も逃してしまうと言う可能性がある。

一番問題となるのは、実際に対応出来ない数のクーポンを発行してしまうと言うコトだろう。
そのために、必要な見込み数などについてもフラッシュマーケティングを仕掛ける側は、シビアな数字を提案する必要がある。
今問題となっているのは、この「シビアな数字=広告として効果があり、新規顧客獲得ができる数字」よりも、営業的(?)数字で多く見込みすぎている、と言うコトだろう。

このような状況を見ると、「フラッシュマーケティング」と言う新しい、販促方法に飛びついたのは良いが、その内容やメリット・デメリットを十分理解しないまま、サービスを提供しているような気がしてならない。
その意味で、まだまだ日本では「フラッシュマーケティング」が定着するためには、時間がかかるように感じている。

原油高騰は、分っていたコトなのでは?

2011-02-22 20:10:08 | アラカルト
今日の新聞各紙には、「原油高騰」と言う文字が並んでいる。
これらの記事を読んで、「前から分っていたんじゃ???」と言う気がするのは、私だけでは無いと思う。
と言うのも、チュニジアから始まった長期独裁政権に対する民衆の不満は、北アフリカ~中東に飛び火すると言うことは、ある程度予想がついていたからだ。
事実、チュニジアの後にはエジプトで反政府デモが起き、その直後からは北アフリカ~中東全体へと拡がってきつつある。

当然、これらの地域が不安定な状態となれば「原油高騰」となるのは、目に見えていたはずだ。
石油産出国というだけではなく、世界各国へ石油を運ぶルート上にこれらの国があるのだから。

そこで気になったことがある。
それはメディアが騒ぐのと同じように、日本の生活者は騒ぐのだろうか?と言う点だ。
何よりも、石油などを使う企業そのものが、それほど騒ぐのだろうか?
あくまでも個人的想像なのだが、企業の多くは「折込済み」なのでは?
そして、この機会に自動車産業界などは、一気に「EV車」の開発を進めるのでは無いだろうか?

それだけではなく、エネルギー関連のバイオ開発企業にとっては、このような機会は、ある意味「大きなチャンス」なのでは無いだろうか?
もちろん、「太陽光発電」などのパネルやシステムを販売する企業にとっては、一気に攻勢をかけたいくらいの気持ちでいるはずだ。
場合によっては、北アフリカ~中東の長期独裁政権の崩壊は、新しいエネルギーシステム開発のキッカケとなるのでは?
それも、「一般家庭向け」とか「企業向け」と言う単位のものではなく、ある地域全体のエネルギー供給システムを変えるくらいのコトになるのでは?と、感じている。

「原油の高騰」は、日本経済にとって打撃だと思う。
それから、発想を変え、新しいエネルギーシステム作りの第一歩とすれば、まったく違った視点が生まれるのでは?
それよりも、石油製品を作っている中国の方が経済的な打撃が強いような気がするのだが・・・。

原油の高騰だけではなく、今回の反政府デモの起こり方が中国政府にとって、とても頭の痛いカタチでの民衆の動きだからだ。
いくら、ネットのアクセス制限や検閲をしたところで、それは「イタチごっこ」でしかない。
中国政府があの手この手で、統制しようとしても水面下で動く民衆を抑えきれるモノでは無いだろう。
下手に抑えつければ、欧米諸国から「人権が軽んじられている国」として、糾弾されてしまう。
そんな国内外の情勢も考えながら、「世界の工場」として石油高騰とも戦わなくてはならないのだから。






高速道路のその先へ・・・

2011-02-21 20:23:15 | ビジネス
本日、実家のある米子から名古屋へ戻ってきました。
お休み中にも関わらず、アクセスしてくださる方々に感謝いたします。

さて、実家に帰る時利用するのが、高速バス。
その高速バスで楽しみとしていることが、休憩PAとなっている上月(こうづき)PAに置いてある、ネクスコ西日本のフリーペーパー。

「所詮フリーペーパーだろう」と、侮ってはいけない。
関西を起点とした高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのグルメ情報や、観光ポイントなどが掲載されているのは当然、高速道路以外のロードマップなどもあるため、高速道路を降りてからのルートや、最近話題となっている「道の駅」なども掲載されている。

このフリーペーパーを見ていて気がついたことがある。
それは、様々なサービスエリアの活性化と話題作りのために「地産地消グルメコンテスト」などを積極的に行っているようなのだ。
中には、地元農業高校が飼育している豚と地元の農家さんと契約しているサービスエリアのレストランまである。
ここまでくると、サービスエリア(やパーキングエリア)に行くと言うことが、高速道路を利用する目的となっていることが実感として分る。

そこで一つ気になったことが、サービスエリアやパーキングエリア経由の地域振興になっているのか?と言う点だ。
確かに地元農業高校で飼育された豚や契約農家さんの野菜を使って、サービスエリアグルメを提供するコトは、その地域を多くの人たち(=利用者たち)に知ってもらう良い機会だと思う。
問題なのは、その先だ。
サービスエリアやパーキングエリアで体験したコトから、一歩先へ進むのか?と言う点だ。
言い換えれば、高速道路を降りて気になった場所へクルマを走らせ、地方観光の誘導となっているのか?

おそらく、サービスエリアやパーキングエリアで美味しい地域グルメを堪能しただけで、高速道路を降りて、もっとその地域を知ろうとかもっと違う(美味しい)モノを探そう!と言う気は起きないのでは無いだろうか?
折角、様々なサービスエリアやパーキングエリアが地域活性化・地元の産業興しの起点としているにも関わらず、それだけで終ってしまっているような気がしているのだ。

フリーペーパーには、周辺地域の観光スポットなども取り上げているのだが、果たしてどこまで、効果があるのか?
「高速道路を降りたその先へ・・・」と言う、アプローチを地方自治体も考える必要があるのでは?
なぜなら、高速道路は「地元の生産物を都会に運ぶためだけのモノでは無い」からだ。

電子書籍、後は価格かな?

2011-02-16 22:00:36 | ビジネス
久しぶりに、家電量販店に出かけた。
実は、携帯電話をそろそろ買い換えようか?と思い、見に出かけたのだった。
もちろん、スマートフォンも見たくて。

スマートフォンの先駆けとなったのは、ご存知のとおりi-Phoneだ。
そしてこの春向けの携帯電話の主流は、まさにタッチパネルで操作をするスマートフォン。
アンドロイドなど実際に触ってみると、「なるほど・・・」と思うコトが多かった。
これまで、携帯電話でネットに接続するということがほとんど無かった私だが、スマートフォンならネットに接続してみたい・・・と感じる部分が多かった。
と言うよりも、スマートフォンは携帯電話ではなくスマートフォンと言う新しい通信機器という気がしてきた。

そんな中、シャープの「ガラパゴス」があった。
もちろん、触ってみた。
私が触った「ガラパゴス」は、いわゆる「電子書籍専用」の物。
i-Padと大きく違うのは、拡大をしたとき、拡大サイズが1頁として表示されると言うことだ。
拡大されたサイズにあわせて、ダウンロードした本や雑誌のページ数が増えると言うことのようだ。
商品説明をしてくださった担当の方のお話では、年齢の高い読書好きな人に人気だと言う。
実際購入しているのかどうかは分らないが、比較的年齢の高い人たちが興味を持っているようだった。

そんな中「電子書籍」の値段の話が出て、ややビックリした。
と言うのも、「電子書籍版」と一般書籍の値段が大きく違わないと言う点だ。
書店で販売されている一般書籍が800円程度だとすると、電子書籍の場合600円程度になると言う。
もちろん、書籍個々で価格は違うのだが、大体そんな価格差のようだ。

この価格を聞いて、まだまだ高いと言う気がしたのだった。
と言うのも、私が電子書籍で購入するのであれば、このくらい(の価格)と思っていた価格と大きな開きがあったからだ。
まだまだ、一般書籍を電子書籍化するための費用が高い、と言うこともあると思う。
分らないわけでは無いのだが、やはり「BOOK OFF」価格に近くならないと、なかなか気軽に「電子書籍」を購入する気が起きないように感じたからだ。
少なくとも「音楽配信」くらいの価格にならなくては、なかなか「普及する」コトは、難しいような気がしている。

ここでお知らせです。
明日~来週月曜日まで、亡き母の法要のために帰省するためエントリが出来なくなります。
よろしくお願いします。

社会人だからこそ、学びたい

2011-02-14 20:34:12 | ライフスタイル
社会人になって、早30年を過ぎようとしている。
学生時代、あまり勉強をしてこなかった訳では無いのだが、社会人生活が長くなればなるほど、自分の不勉強さが身にしみる。

先日から、ズッと気になっていたFM番組企画があった。
それが、大学生を中心に募集されていた「未来授業」と言う企画だ。
会場が東京であったことや、放送を聞き逃してしまったコトなどもあり、残念な思いがしていたのだが、どうやらポッドキャスティングで聞けるようだ。
「未来授業」

そして、このような便利な社会だからこそ、考えてしまうことがある。
それは、チュニジアに始まった中近東で起こり始めている「長期政権打倒」の動きだ。
週末、エジプトのムバラク大統領が辞任に追い込まれた。
直後のエジプト、特にカイロ市民の行動は実に冷静なものだった。
これから先が大変だと思っているが、「さすが古代文明発祥の地の市民は、違う・・・」と感じた場面でもあった。
その背景にあるのは、「自分たちで新しい時代を創っていく」と言う気概のようなモノもあるし、それを後押ししたのは、インターネットと言う現代の情報ツールによるところも大きい。

考えてみれば、時代が大きく変わる時、その時代の最先端情報ツールが変革を起こす原動力となっている。
フランス革命では、「印刷技術」だと言われている。
ドイツの南北統一(=「ベルリンの壁崩壊」)は、「衛星放送」だった。
そして今回は、「インターネット」と「フェイスブック」だ。

と同時に、現在中近東で起き始めている「長期政権打倒」の動きは、GDP第2位となった中国経済に打撃を与えるかも知れない・・・と、感じている。
なぜなら、「世界の工場」と言われる中国で作られているモノの多くは、中近東で産出される石油と大きく関わっているからだ。

そんなこれから先の社会を考える上でも、この「未来授業」は参考になるのでは?と、思っている。
お時間のあるときに、聞いてみてください。