今日の夕方ニュースチェックをしていたら「今年の新語・流行語大賞候補」という、ニュースがあった。
nippon.com:2022新語・流行語大賞候補30語:コロナと共存する時代「顔パンツ」「きつねダンス」「ヤクルト1000」
11月になったのだから、このような「今年の振り返り」が、話題になるのも当然かもしれない。
「こんな言葉が流行ったの?」と思うものもあるが、さすがに見出しに取り上げられた言葉は知っていた。
「きつねダンス」そのものは、見たことはないが…。
新語・流行語大賞候補が発表されるとなれば、「今年のヒット商品」も発表される頃でもある。
日経トレンディ:2022年ヒット商品ランキング
このヒット商品ランキングの中で、気になったものがあった。
それが「SHEIN」だ。
中国発の若年層向けのファッションECサイトのようだ。
検索をしてみると、日本で人気なだけではなく、一部では、米国ではAmazonを抜くほどの人気ECサイトとなっている、という記事まで見つける事ができる。
FRIDAY DIGITAL:米でアマゾンを抜きトップに…謎のECアパレル「シーイン」の正体
若い世代に人気のファッションECサイトなので、親世代以上の世代にはなじみがないかもしれない。
実は私も知らなかった。
そこでサイトに行ってみたのだが、これまでのH&Mよりも安価なファストファッションサイト、という印象だ。
ただ、中国国内を意識しているというよりも、海外、特に米国を市場の中心と考えているようで、起用しているモデルもアジア系は、多くはない。
ファッションの傾向も、ファストファッションであることには変わりないのだが、写真で見る限り安っぽさを感じてしまうのは、私が「オバサン」だからかもしれない。
そしてこの「SHEIN」が人気になった理由の一つが、SNSを活用した宣伝であった、ということも時代なような気がする。
SNSと言ってもTwitterなどではなく、TikTokやInstagramのように「商品を着ている姿を見せ・動く」という広告の仕方だ。
写真のような静止画よりも動画の方が、着用感はわかりやすいだろう。
動画に登場するモデルの顔だけ自分に挿げ替えたとしても、服全体のイメージは伝わりやすい。
もちろん、登場するのは「インフルエンサー」と呼ばれる、「SHEIN」の服を着た若い女性なので、受け手となる若年層の女性たちからすれば、親近感のようなものを持つだろうし、より商品が素敵に見える可能性は高い。
何より、価格帯がユニクロやGUよりも安価である、というのが魅力なのでは?という、気がしている。
若い時だからこそ、安価な服をシーズンごとに買い替えたい!という気持ちになるのはわかる。
そのように見れば、若年層の人気が高い、ということもわかるような気がする。
もう一つ感じることは、この「安価な服」はどうやって作られているのか?という、疑問だ。
「価格が安い」ということは、確かに魅力的ではあると思うのだが、「安い為の仕組み」があるはずだ。
そこに様々な問題を含んでいるとすれば、「ヒット商品、凄いな~。日本では何故無理なのだろう?」と安易に考えるのは、危険な気もするのだ。
オバサンという年齢になった私がECサイトを見た時「若い人たちが、ワンシーズン限りの安物買いをする日本経済って、大丈夫?ファッションセンスは、一朝一夕で身に着くものではないのだから、安っぽいファッションをありがたがる風潮は、日本のファッション産業にとってプラスなのだろうか?」などと、いろいろなことを考えてしまうのだ。
シーインですが、フライデーの記事執筆者の南さんの現地視察レポートを添付します。
参考まで、、、
https://minamimitsuhiro.info/archives/9132.html