日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

マイナースポーツだからこそ、ビジネス化が必要

2008-01-31 22:12:45 | ビジネス
昨夜は、サッカーにハンドボールとスポーツが注目される一夜だった。
サッカーの岡田ジャパンは地上波での中継があったが、北京オリンピック出場をかけた男子ハンドボールは残念ながら地上波で見られなかった。

ハンドボールが注目された理由は、既にご存知の方が多いと思うのだが、選手としては他の理由で注目されたかったのではないだろうか?
男子ハンドボールで一躍注目を浴びたのは、エース・宮崎大輔選手。
「テニスの王子」ならぬ「ハンドボールの王子」と呼ばれる程、女性のハートを鷲掴みした。
ただこのような注目のされ方は一過性の場合が多く、日本ハンドボール協会としては今回のコトをキッカケに、人気を定着させる必要があるだろう。

タイミングよく先週発売された経済雑誌・「東洋経済」で「スポーツビジネス完全解明」という特集が組まれていた。
スポーツと言うと、野球VSサッカーと言う比較がされやすい。
だが日本のスポーツには、プロVSアマチュアと言う構図もある。
アマチュアスポーツの場合は、企業の福利厚生という目的で創設され、企業の広報宣伝や社員の発揚と言う役をになってきた。
それが経済状況の変化で、次々と廃部や再開の見込みのない休部となっている。
日本のスポーツの低迷の一つには、この企業スポーツの低迷があると言われて久しい。
ハンドボールなどもその一つだろう。

また、ある地域では競技人口が多いのに全国的には競技者が少ないと言うスポーツもある。
女子ホッケーなどは、愛知県・一宮~岐阜・関市にかけ人気があるのに、他地域では超がつくほどマイナーなスポーツになっている。
理由として考えられるのは、強豪校・強豪スポーツクラブの有無だ。
これのような状況では、地上波でのテレビ中継はしにくい。
テレビ中継があっても、ローカル局だけに限られてしまう。
そのため、番組スポンサーもスポーツ支援スポンサーも付かないのである。

ところがここにきて、状況が変わりつつある。
それはJリーグだけではなく、人気のあるスポーツ番組などの放送そのものが、スカパーなどの「ペイテレビ」へと移りつつあるという事実だ。
言い換えるならば、「視聴者が番組を買う」と言う時代へと移りつつあるのである。
だからこそ、アマチュアスポーツはより積極的に、「ビジネス化」を考えなくては生き残れない時代だともいえるのだ。
スポンサーは、テレビCMを流す企業ではない。
スポーツに魅力を感じている、スポーツファンなのだから。
そのスポーツファンに向け、魅力を伝え・ファンになってもらうための「ビジネス化」を真剣に考える時代がきているのではないだろうか。





「ふるさと納税」よりも「排出税」-地域格差解消の提案-

2008-01-29 21:51:38 | トレンド
今や「エコロジー事業・エコロジー産業」ということばは、耳にたこができるほど聞いてきたことばの一つだろう。
と言うものの、実際産業界では「エコロジー」だとか「環境保護」の両立と言うのがなかなか難しい状況にある。
自動車業界などは、「電気自動車」や「水素エンジン」などの開発に余念がないようだが、日本中に走っているクルマ総てが「エコ・カー」になるまでには、相当の時間がかかるだろう。

昨年あたりから、時折耳にすることばに「排出権ビジネス」がある。
CO2などの排出量を、一つの権利として売買すると言うモノだ。
CO2などの排出量が多ければ、少ないところから買い取ると言うようなイメージだ。
もちろん、技術提供などによって排出量削減の対象となる「権利」でもある。

そこで考えたのだが、昨年話題になった「ふるさと納税」ではなく、「排出権税」のほうが分かり易いのではないか?と思ったのだ。
都市部のCO2などの環境負担分を、自然豊かな地方に税金として振り当てると言うことだ。
それを植林事業や農業、特に無農薬農法や伝統野菜などの栽培をしている地域、水産業などの振興策として「地方交付税」としてではなく、「日本全体の排出量削減振興金」とすると言うイメージだ。
他にも、バイオエネルギーの研究施設を都市部ではなく地方に誘致させるなど、これまでの「化石エネルギー」主体のエネルギー政策から、エコロジーエネルギーへの転換施設の振興を地方に持っていくのだ。

今回の「ガソリン税」問題で、思っていた事なのだが、今の日本は地方のモノ・コトを都市部に集中させ、大きく発展してきたのではなく「搾取」して都市が巨大化してきたのではないだろうか?と言うことだ。
「搾取」と言うことばそのものはあまりよい表現ではないが、膨大なお金を投入して造られつづけた「道」は、「都会と田舎を結ぶ道」ではなく「田舎から都会に行くだけの道」だったのではないだろうか?
その結果、地方の高齢化は進み、産業そのものが疲弊することになってしまったのではないだろうか?と思ったのだ。
地方から「ひと・モノ・金」を、奪い去ってしまったのが、自己益と言うエゴで造られた「道」だとすれば、その「道」を「田舎へと行く道」へと変える必要があるのではないだろうか?

都市部で、CO2削減のための植林事業などは、望めない。
「バイオエネルギー」施設なども、都市部で造るより地方のほうが作りやすいのではないだろうか?
なぜなら、地方には「企業誘致」に失敗した「工業団地」が数多く存在し、「工業団地」整備のために投入された税金が、地方財政を圧迫しているからだ。

「道を造る」のなら、「田舎から都会に行く道」ではなく「都会から田舎へ行く道」でなくては、地方はますます疲弊するだろう。
そのための政策が、求められているのではないだろうか?

大阪府知事選と衆議院選挙-政治・経済よりも選挙が大事-

2008-01-28 21:03:27 | 徒然
昨日行われた大阪府知事選は、弁護士でタレント(一部報道では「タレントで弁護士」のようだが)の橋下徹さんに決まった。
格闘技などで言うところの、「秒殺」的圧勝だったようだ。
橋下さんが自民党推薦候補だった事もあり、官房長官は「大阪府民の良識」だと認識しているようだ。
果たしてそうなのだろうか?

私は大阪府民ではないので、今回の大阪府知事選でどんな選挙戦が繰り広げられたのかは分からない。
だが、橋下さんが自民党推薦候補ではなかったら、官房長官は、このような発言はしなかった、と思うのは私だけではないだろう。
その背景にあるのは、この春なのか夏以降なのかわからないが、いずれ行われるであろう衆議院選挙のことを考えてのことのようだ。
東京や大阪などの首長選挙の結果が、衆議院や参議院の選挙に影響を及ぼすと言うことが、これまで度々言われてきた。
そして、今回の大阪府知事選の結果をうけて次回の衆議院選挙が、自民党に有利になるという、メディアなどが言っていることからも、官房長官の腹の内というモノを感じ取ることができる。
これもまた、違うような気がするのだ。
大阪府民の考えていることはあくまでも、大阪府政のことであって国政の事ではない。
それを何故、国政に反映すると言う発想になるのだろうか?

もう一つ選挙がらみの話題がある。
それは、岐阜1区の自民党公認候補についてだ。
前回の「郵政選挙」で、刺客として送られた佐藤議員と野田議員の2人が次回の衆議院選挙でどちらを自民党公認候補とするのか?で、大分揉めていた。
結局「選挙に勝てるから」という理由で、3世議員の野田さんに決まりそうなのだが、「岐阜に嫁ぐ気持ち」で選挙にたった佐藤さんの気持ちは複雑だろう。
何よりも、佐藤さんを応援してきた岐阜の自民党党員からすれば、「党本部は何を考えているのだ!」という気持ちがあるようだ。

このような政党のバタバタや選挙結果のコメントを聞く限り、今の政治家は「選挙には熱心でも、政治には興味も感心もない」まして、経済政策などは30数年前からの「土建屋(=公共事業)経済」しか発想がない、と言うコトが良く分かるような気がするのだ。
だから、「経済も二流(以下)」になってしまうのではないだろうか?


気配り・目配り・こころ配り-ビジネスの基本・究極のサービス-

2008-01-27 18:34:00 | ビジネス
先日、買い物に出かけたときのことだ。
用事を済ませ「さてお昼ご飯」と思い、時計を見たら1時近く。
この時間なら、OL・サラリーマンのみなさんのランチタイムは、終わっているだろうと思い、某洋酒メーカー関連のパブハウスのランチに行くことにした。
ここのお店は、穴子の天丼(お味噌汁と漬物付)が600円(税込み)でいただけるので、時折利用するお店だ。

ここ数日の寒さで、ダウンコート(メンズ用)などをたっぷりと着込み、普段使っているトートバッグは、雑誌などがギュウギュウ詰状態で行ったのだ。
既にランチタイムも後半戦と言うこともあり、店内はガラガラ。
テーブル席には、食べ終わった食器などが片付けられず残っている状態だった。
お店の方に案内された席は、カウンター席の端で、近くには水の入ったピッチャーなどが置いてある。
着ているコートを脱いで、トーとバッグを置くような場所はない。
場所がないどころか、ピッチャーに入っている水を取りにくる人の邪魔になるような状態だ。
そこで「こちらの席ですか?」と、確認すると・・・「ハイ、そちらでお願いします」。
私が思ったことは、拙ブログを読んでくださる方ならご想像できるだろう。
「オイ、オイ、この場所は私の着ているコートを脱いで、荷物が置ける場所ですか?!」と言うことだ。
「荷物が多いので、違う場所は?」と言いかけたときには、既に「ご注文は」と、聞かれていた。
注文はしたのだが、私はまだ席につかず「場所を替えて欲しい」という態度を保ちつづけていたのだが、サッサと案内をしたお店の人は注文を厨房に伝えるためにいなくなってしまった。
仕方なく、食器が片付いていないテーブル席に荷物とコートを置くコトにしたのだ。
ラッシュのランチタイム前半戦が終わり、一区切りとコトもあったのかもしれないのだが、テーブル席の食器の片付けにくるお店の人もいない。

お店の人からすれば、勝手に席を替えられることは余り良い気持ちのものではないだろう。
だが、席を案内する時にその人の服装や状況を見てから案内することが、大切なのではないだろうか?
確かに、テーブル席には食事をした後の食器が残っていた。
だが、大きなダウンコートを着、パンパンに荷物が入ったトートバッグを持っている客を案内する場所は、片付いているカウンター席ではないはずだ。
まして、水の入ったピッチャーが置いてある直ぐ脇の席に案内すると言うのは、違うのではないだろうか?

「気配り・目配り・こころ配り」は、サービス業だけではなくビジネスの基本だと思うのだが、なかなか難しいコトでもある。
なぜなら「気配り・目配り・こころ配り」とは、「相手(お客様・生活者)を観・考え・想像する」という、実に「五感と頭を総動員する」コトだからだ。
場合によっては、瞬時にして判断しなくては意味がない。
だからこそ、「気配り・目配り・こころ配り」は、ビジネスの基本であり、究極のサービスなのだ。



塩スイーツは、今年も流行るか?

2008-01-26 22:17:46 | トレンド
昨年ヒットしたスイーツに、「塩」があった。
昨年の猛暑の影響もあり、手軽に塩分やミネラルが取れる「塩飴」などが話題となった。
他にも「塩キャラメル」や「塩アイスクリーム」など、「甘いのに少ししょっぱい」という、微妙な「塩梅」というか「味のバランス」で、病み付きになった方もいらっしゃるのではないだろうか?
私も昨夏、一度だけ「塩アイスクリーム」を食べた。
このときの感想は、「微妙・・・」だった。
不味いわけではない、美味しいといわれれば美味しさもある。
初めてミントチョコを食べた時のような印象だった。

そしてこの春向け商品として、ミニストップでは「塩キャラメルソフト」を発売した。
ミニストップのソフトクリームは、コンビニスイーツの中でもファンが多い。
その理由はソフトクリームの質の良さもあるのだが、季節ごとに発売される季節限定フレーバーソフトも人気の一つとなっている。
実は、私もその一人なのだ。
近所にミニストップがあると言うこともあるのだが、新製品が発売されるとつい買ってしまうのだ。
そして、この寒い日に思わず買ってしまった。

味については、イロイロな意見があると思うが、あくまでも個人的な感想を述べさせてもらうと「バタースコッチ・キャンディー」という感じだった。
昨年話題になったような「塩飴」や「塩アイスクリーム」などに比べると、塩味そのものが強いわけではない。
その意味で「塩キャラメルソフト」というより、「バタースコッチソフト」という感じだ。

最近、コンビニでは冬にはおでんと中華まんに力を入れてきた。
しかし、コンスタントに人気のある商品となると、おにぎりやサンドイッチ、お弁当などだった。
ただ、おにぎりやサンドイッチ、サラダなどの「オフィス・ランチ」商品も一定の人気があり、コンビニの主力商品となっているが、それにも単価的な限界がある。
それに「+1」商品によって、売上を伸ばすと言う戦略と言うこともあるのだろう、暫く前からデザート商品の開発に熱心だ。

今回の「塩キャラメルソフト」が、オフィス・ランチの「+1」商品になるわけではないが、スイート特化すると言う意味では、先駆者的だともいえそうだ。







内向きどころか身内向き政策に、世界は耳を傾けるのか?-ダボス会議と福田総理-

2008-01-25 20:53:35 | 徒然
日本の株価の下落が何とか収まったようなのだが、コレは日本の経済政策によるものではなく、アメリカの金利値下げや消費税の還元などによるモノらしい。
下がりすぎた株価の揺り戻し、と言う感じだ。

そんな中、福田さんは「ダボス会議」出席に向け出発した。
その福田さんが、ダボス会議で何を話すのかは分からないのだが、果たしてダボス会議で話す福田さんのことばにどれだけの人が耳を傾けるのだろうか?
と言うのも、福田さんが総理大臣という「日本の顔」になって以来、世界に向けて発したことばが思い出せないからだ。
世界どころか、国政ですら常に他人事のような発言ばかりが目立っていた。
今回の株価の急落でも、「緊急を要するようには思えない」という内容のコトを話している。
昨年暮れ、「UFOはいると思う」と熱く語った町村さんも、現在の財務大臣である額賀さんも、「経済のプロじゃないから・・・」的な発言だ。
その割には、「道路を作る」という話になるととても熱心になる。
道路を作るためには、そのお金(=税金)が必要なはずだし、税収を増やすためには金融政策は重要なはずだと思うのだが。

問題になっている「ガソリン税(暫定税率分)」の論議にしても、民主党の考えには「選挙向け」という声がある。
確かに長い間、暫定税率分のガソリン税値下げを言ってきた業界関係者からすれば、「何故、今なのか?」と思うに違いない。

「ガソリン税で、道路を作る」といっても、どれだけ生活者に還元されるのかは、多いに疑問だ。
「公益」という名の「自己益」だということは、一連の社会保険庁の不正事件などで生活者の多くは既に知ってしまったのだ。
だが、政治や行政に関わる人たちはそれを理解していない。

福田さんの政策を「内向き」だと評する人は多い。
民主党の「ガソリン税(暫定税率分)を下げる」という、話にしても同じだ。
今の政治や行政政策は、「内向き」どころか「身内向き」のように思えてならない。
これで、本当に世界は日本の発言に耳を傾けてくれるのだろうか?

再生紙偽装で考えたこと

2008-01-23 21:34:21 | ビジネス
先週発覚した、「再生紙偽装」事件。
最初は日本製紙1社だったのが、どうやら「製紙業界ぐるみ」だったような勢いだ。
ところで、この事件が起きた当初「そんなに、騒ぐ事だろうか?」という気がしていた。
というのも「再生紙使用」ということそのものが、「時代の雰囲気に合わせて」と言う程度の意識で、企業が利用しているように常々感じていたからだ。
やはりその疑問は的中したようで、18日付けの毎日新聞には再生紙偽装:「環境重視」に製紙技術は追いつかずと言う記事が、掲載されていた。

しかしここにきて、意外な展開を見せ始めている。
それが同じ毎日新聞に今日掲載されている、再生紙偽装:国にグリーン購入法の見直し要望 市民5団体だ。
日本の製紙原材料の多くは、海外からの輸入木材に頼っている。
その木材が、海外の森林を破壊している、と言う指摘もされている。
このような記事を読むたびに感じるコトなのだが、日本の森林事業はドンドン先細りになっている。
その森林事業の政策している国や特殊法人は、森林管理と言う名のもとで「スーパー林道」を次々と作り、赤字団体となって財政圧迫の元凶とも言われている。
問題なのは、森林管理とは名ばかりで次々と作られる「スーパー林道」はあっても、肝心の森林管理となる間伐材の使用促進などに使われていないコトだ。
日本の森林管理のずさんさが、海外の森林破壊を促しているとしたら、単なる政策の失敗では済まないはずだ。

「再生紙」を使うコトは、環境にプラスとなることではある。
だが、その前に海外の資源を使うのではなく、国内の資源を有効に使うための政策が必要なのではないだろうか?
「再生紙を使う」という考えや行動は、「環境問題」に対してコトだが、まず現在の日本国内の製紙業の実態を知り、「上質紙である必要性」と言うコトを、使う側として考える必要があるのではないだろうか?

ところで・・・最近スーパーやドラッグストアーで一般的になった「牛乳パック再生トイレットペーパー 100%」というのは、本当なのでしょうか?
そして、パソコンの普及によって「ペーパーレス時代がくる」といわれて久しいように思うのだが、今こそ「ペーパーレス」を実行する時なのではないだろうか。


化石エネルギー脱却を阻むモノ

2008-01-22 18:24:39 | ビジネス
讀賣新聞のWEBサイトに、宮古島の「バイオエタノール・アイランド構想」断念と言う記事が掲載されていた。
原油の高騰が止まらない今、各国で注目されているのが「バイオ・エタノール」だ。
ブラジルなどでは、この「バイオ・エタノール」で動くクルマを積極的に、販売する動きが既に出ている。
それに対応するように、日本の自動車各社もこれまでのガソリン車だけではなくバイオエタノール対応車や、電気自動車などの開発に熱心だ。

先ごろデトロイトで開催されたモーターショーなどでは、日本企業の多くは燃費効率の高いクルマではなく、電気自動車などの「次世代型エコ車」を発表し、三菱自動車は2010年には市販する事を目指している。
2年ほど後には、電気自動車が一般道を走るのだ。
自動車業界では既に、「脱化石エネルギー」が始まっているのだ。

ところが、石油業界そのものは新しいエネルギーに対して、敵対心(と言うのだろうか?)を持っている様だ。
宮古島を含め、沖縄の主な産業は「観光事業」だ。
その観光事業を守り、発展させるためにも「環境」には敏感なはずだ。
そしてもう一つの産業となる「サトウキビ」の栽培を守るためにも、この「バイオ・エタノール事業」は、有効な事業構想だったのではないだろうか。
もちろん、地域活性化(=補助金経済からの脱却)と雇用の拡大と言うメリットもあったはずだ。
それを業界のエゴで、潰してしまったのだ。

考えてみれば、日本の高い技術力や研究開発力などを持ってすれば、古米などを利用した「バイオ・エタノール」などを作ることは、難しいことではないように思うのだ。
これから先、農業とエネルギー産業が結びつくと言うことだって、十分考えられることだ。
事実、原油の高騰と一緒に高騰している穀物市場は、この「バイオ・エタノール」への期待による投資目的だからだ。
日本の石油元売各社自身が、もっと積極的に「バイオ・エタノール」研究を支援することで、遠い石油産出国から輸入するのではなく、国内である一定の安定的エネルギーを確保するコトが出来るのではないだろうか?
「エネルギー=化石エネルギー」と言う、固定観念を捨てなければ今のようエネルギーコストに振り回され、社会不安を与えるだけのように思えるのだ。

「社会的不安を取り除く」と言うこともまた、企業の社会的責任だと思うのだが、企業や業界全体が積極的に問題意識を持ち、考えなくては、業界そのものが先細りしていくように思うのだ。



日本売りが止まらない

2008-01-21 22:25:07 | 徒然
いわゆる「日本売り」が、止まらない。
福田さんをはじめとした、自民党の偉い人たちは「自分たちの経済政策は、間違っていない」と、胸を張っているようだが「福田内閣の経済政策って????」という感じなのは、私だけだろうか?
そもそも、先の国会で「経済政策」が取り上げられた、と言う印象は殆どない。
唯一と言ってよいのが「今後、10年間はガソリン税の暫定税率分を維持し、道路建設のために使い切る」という内容のモノだったように、思うのだが・・・違っているだろうか?

日本の中小・零細から大企業まで、日本の企業は高い技術を持っている。
それは職人芸的な部分も含め世界でも稀にみる、「匠」と呼ばれるに等しいほどの高度な感性と技の集結と発想力(「どうしたら、この問題が解決できるのか?」という、問題解決思想と言っても良いかもしれない)を持っている。
単純な機械操作で、「モノを作る」と言うのではない。
中国など、経済著しい国が真似できないトコロでもあるのだ。
その意味で、海外の投資家にとって日本の企業は魅力的だと思うのだが、それらの技術・発想力・技術力に対して国は何もしようとはしていない。
勘違いしてもらいたくないのだが、企業のやることに国=政治が口をはさむと言う意味ではない。
中小・零細企業の持っている高い技術力や、感性・発想力を、金融政策という面でサポートする必要があるのではないのか?と言うことを言っているのだ。

まして、週末話題になった「暫定税率を維持する事が、環境にもプラスになる」というのは、議論の擦り替えでしかない、と言うコトは日本人なら分かっているはずだ。
そして海外の投資家からすれば「何をバカな。高速道路を作って、クルマをドンドン走らせて、二酸化炭素をいっぱい排出させるために、現状維持(=暫定税率維持)と決めたんでしょ」と、思っているのではないだろうか?
「その場しのぎの、自分たちに都合の良い言い訳のような事ばかり言っている」と、思われても仕方ないと思うのだ。

「政治として、日本の将来ビジョンを話し、そのための具体的な政策を国内外に向け発信する」、と言う当たり前のコトが出来ていないコトが、今の内閣に関わっている人たちは理解しているのだろうか?
日本には、海外から見ればとても魅力的なモノ・コトを数多くもっているはずなのに、それを支援どころか、「国益資産」だとも気が付かない政府と政策と言うことが、「日本売り」にも繋がっているようにも思えるのだ。


大寒の日に思う冷え対策-男性も冷え性に注意-

2008-01-20 09:14:56 | ライフスタイル
大寒の今日は、センター試験の2日目。
昨日に引き続き、寒い1日になりそうだ。
「頭寒足熱」で、試験に臨んで欲しいものだ。

受験生たちは、シッカリ防寒対策をして受験会場に出かけたのではと思うのだが、さて社会人はどうなのだろう?と思ってしまう。
寒がりな私にとって、毎年「いかに、あたたかく一冬過ごすか?」というのは、テーマとなっている。
特に「冷え性なのでは?」と思う症状があらわれてからは、ババシャツは当然、ユニクロのヒートテックアイティムなども毎年購入する対象品となってしまった。
若い女性のローライズジーンズのチラ見せ状態のお腹を見ると、他人事ながら「お腹が冷えるのではないか?」と勝手に心配をしてしまう。

そんな私にとって、興味ある記事を毎日新聞のWEBサイトで見つけた。
冷え性:撃退のコツ 衣食住の一工夫と運動でだ。
この記事の中で興味を特に引いたのは、「下半身が冷えやすい」ということばだった。
と言うのも「寒い時のファッション」となると、どうしても上半身中心着込みで下半身は薄着になりがちだからだ。
特にOLで制服がある場合、制服のスカートにはタイツくらいしか防寒対策にしかならないからだ。
最近は制服の無い企業も増え、パンツスタイルで仕事をされる女性も多くなってきたとは思うのだが、それでも下半身は上半身に比べると薄着状態だ。
そこでカイロなどのお世話になるのだが、局部的にあたたかくなっても体全体があたたかくなるというわけではない。
そこが、冷え性女性のジレンマでもある。

冷え性は女性の病気かと思っていたら、男性にもあるらしい。
古い記事のだが、日経BPで実は男性にも多い「冷え性」をを見つけた。
この記事の中にある「パジャマの下には薄い肌着の重ね着」というのは、女性にも十分応用できるアイディアだろう。
個人的には、肌触りが良く吸水性と保温・保湿性が高く、洗濯もラクで静電気が起きないシルク・コットン素材の「パジャマ・イン・Tシャツ&レギンス」のようなモノがあると嬉しいのだが、そのような商品が見当たらないのは残念だ。

男性の場合、冷えを我慢していると女性とは違う深刻な問題を引き起こすようだ。
スポーツなどで、筋肉をつけ代謝を高める事も大切だが、その場合は「首・手首・足首」をシッカリ暖めると言う工夫も風邪を引かないためには必要らしい。

冬は寒くても仕方ないとは思いつつ、暖かい春が待ち遠しい。