日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

マスクは国別に性能差があるのか?

2009-04-30 18:31:27 | アラカルト
「豚インフルエンザ」の世界的拡大が、止まらない。
WHOは、「感染状況」を示すフェーズ4を今朝5に引き上げた。
日本では、戦々恐々で水際での侵入防止対策に終われている。
しかし、メキシコについで多くの感染者を出しているアメリカは、少し事情が違うようだ。
今日の産経新聞のWEBサイトに、ニューヨークにはふだんどおりの活気 マスク姿もまれ という記事が、掲載されている。

この記事を読んで気になったのが、「国によって、マスクは性能差があるのだろうか?」ということだ。
日本で市販されている不織布製のマスクの多くは、「ウィルス、花粉を90%以上カット」がウリだ。
そのため(?)全国の花粉症の皆さんは、マスクを使用し花粉の侵入を防いでいる。
他にも、風邪や季節性インフルエンザ予防を目的に、当たり前のようにマスクをしている。
ところが「花粉症」というアレルギーが、一般的ではない(?)海外では、日本人が当たり前にしている「マスク姿」を一種異様な光景だと感じるといわれている。
逆にいえば、それだけマスクが身近に無いというともいえる。

そして、今回の「豚インフルエンザの世界的大流行」だ。
GWと重なったため、海外、特に北米へ旅行に行く人たちはマスクを大量に買い込み、出発空港でもマスクをして、万全の体制を整えての出国姿となっている。
ところが、海外からの旅行者となると、マスク姿の人たちを余り見ないような気がする。
今回紹介した産経新聞の記事にも、
「米疾病対策センター(CDC)やニューヨーク市保健当局も、会見で「マスクの効用はほとんどない」と公言している。 
とある。
日本の厚生省の対応とは、大分違うのだ。

もしかしたら、この違いは「マスクの性能の違いなのでは?」という気がしたのだ。
見た目どれほど違うのかはわからないのだが、全世界に大流行する可能性がある病気に対しての対応が、これほど違うことに「何故?」と思ってしまうのだ。
「日本人とアメリカ人との感覚の違い」と言ってしまえばそれまでだが、違いがあるとすれば「マスクの性能(と信頼度)」という気がするのだ。

市場をデザイン-マーケターの仕事?-

2009-04-29 18:19:09 | アラカルト
最近、思うことがある。
それが「市場をデザインするコトが、マーケターの仕事なのでは?」ということだ。

「市場をデザインする」というと、「マーケティングとデザインは、結びつかないでしょう?」と言われそうだが、プロダクトデザインのような「デザイン」ではない。
どちらかといえば、グラフィックデザインのような「共感性を呼ぶ」という意味での「デザイン」というコトだ。
コトバを替えると「市場のグランドデザインを考える」というコトになるのかも知れない。

何故、突然こんなことを思ったのか?と言うと、「マーケティング」というコトバをイロイロなトコロで聞くのに、そのどれもに一種の違和感を感じるコトが多いからだ。
確かに、「マーケティング」は、ビジネスの基礎となるモノだし、その意識は企業だけではなく、社会起業と呼ばれるような事業団体や行政に携わる人たちにも必要なコトだ。
だが、そのように「マーケティング」を必要とする分野(と言うのだろうか?)が拡がれば、拡がる程「マーケティング」というコトバが、都合の良いコトバになっているのでは?と、感じるようになったのだ。

もちろん、行政に携わる人にも社会起業という形態の事業団体にも、「基礎知識」としての「マーケティング的思考」は必要だ。
その上で「市場=生活者のフィールド」をどれだけ考え、共感性を持てるデザインを提供するのか?
それは、誰にでも心地よさとチョッとした驚き・・・といったモノを考慮した提案であったりするのでは?
だからと言って、大げさな仕掛けをするのではない、とてもシンプルな心地よさ・・・そんな市場を創造する素を創るのが、もしかしたらマーケターなのでは?と、考え込んでしまったのだ。

もう一つは、最近感じることの一つに「押し付けがましさ」がある。
「痒いところに手が届く」というよりも、「痒くなくても掻いてくれる」という「創り手の独り善がり」的な感じを、イロイロなトコロで感じてしまうのである。
これは私独特の感じ方なのかも知れないのだが、受け手となった自分に「ある程度の裁量が無い」ような感じをもつことがあるのだ。

「市場=マーケット」は、企業側・情報発信者側が勝手に作り出すのではない。
やはり受け手」となる、生活者がいなくては市場は創ることが出来ない。
だが、闇雲に作れば混乱を招くだけだろう。
そして複雑になればなるほど、生活者を煙に巻き、作り手側にとって都合の良い市場が出来上がってしまうのでは?
そんな危惧を生活者に与えないための、グランドデザインを創るのが、もしかしたらマーケターの仕事なのでは?
そんなことをこのGWの始まりに、考えている。

冷静になること

2009-04-28 12:16:19 | 徒然
メキシコ発の「豚インフルエンザ」が、フェーズ4に引き上げたとWHOが発表した。
その結果、検疫の強化などがされるようになるだけではなく、渡航の規制などがあるようだ。
世界的拡大を防ぐためには、必要な策だと思う。

しかし、この「豚インフルエンザ」の発生で、出鼻をくじかれたのは旅行関係者だろう。
今年のGWは、昨年に比べカレンダーとおりでも長く、企業によっては12連休と言うトコロもあるようだ。
昨年の夏に高騰した、「燃料サーチャージ」も驚くほど安くなり、円高傾向もありこのGWに海外へ旅行する予定をし、既に申し込みをしていた人も多かっただろうが、このような状況では、メキシコだけではなくアメリカや欧州、オーストラリア向け旅行も場合によっては見合わせるコトになるかも知れない。
ただ、国内に限って言えばまだ疑いのある人も出ていないので、国内旅行などはまだ大丈夫なのかも知れない。

しかし、昨日のニュースなどを見ていても、しつこいくらいに「豚肉は大丈夫ですか?」と専門家に聞くキャスターの姿を見ていると、「必要以上に不安を煽っているのでは?」という気がした。
それに、ついこの間まで日本全国にいる「花粉症患者」さんたちはマスクを常用し、花粉を持ち込まないために、手洗いやうがいは習慣づけられている。
海外からの旅行者が、一種異様に見えるらしい「日本人のマスク姿」というのも、今の日本人には当たり前の光景となっている。
まして、日本製の一般的な不織布のマスクは高機能マスクでもある。
ウィルスや花粉の進入を99%近くをカットしてしまうのだ。
ごく当たり前の、インフルエンザ予防対策をしていれば、まず日本国内で蔓延すると言うことは、余り考えられないよな気がするのだ。

日々状況が変わる中、慌てる必要は無い。
とにかく、今は冷静になることが大切だと思う。

今度は「地デジカ」ですか・・・

2009-04-27 22:12:00 | 徒然
先週末の「SMAP・草騒動」が週明けには、収まってしまった。
マスコミの大騒ぎと言っても、この程度のコトなのだ。
それよりも、今日驚いたのは「地デジキャラ」発表があったことだ(紹介記事は朝日新聞)。

イロイロなところで、今回の事件で「相当額の損害賠償が要求される」といわれているが、まるでこの事件にあわせたかのように、地デジは新キャラが登場したと言うコトになる。
このようなキャラクターを決め、実際の着ぐるみを作るとなるとそれ相当の時間が必要になる。
それが、この時点で発表されたと言うことは、半年以上前からこのような「新キャラ」製作の準備がされてきたと言うことだろう。
と言うコトは、早晩「草地デジ大使」は降板予定だったと言うコトになる。

他にも、この事件発覚直後にCM中止を発表したトヨタ自動車(CMは「トヨタ・レンタリース」)だが、トヨタのCMそのものも大分長い間使われきたモノ。
そろそろ、作り替えをする時期にきていたのではないだろうか?
確かに、洗剤のCMや新しいCM予定があった企業などは、今回の事件で相当の損害を被ったと言うことになると思う。

事件発覚直後、鳩山総務大臣は怒り心頭のご様子だったが、その実担当部門の官僚は「もうすぐ降板予定ですから・・・」と思っていたのではないだろうか?
それとも、新キャラ「地デジカ」と草さんを登場させるCM製作を考えていたと言うことだろうか?
どんな絡みのあるCMとなる予定だったのか、逆に興味が湧く。
何処となく、バタバタとした印象が否めない反面、現在草さんが出演していたテレビCMの見直しが水面下で進んでいたような気がするのだ。

ところで、話は違うのだが「豚インフルエンザ」に対して、ニュース番組のキャスターと呼ばれる人が、専門家の方に「加熱をして食べれば、安全です」ということを、しつこく確認をしている。
こう言っては失礼だが、元々豚肉は生食をしてはいけない食肉で、「必ず加熱調理をする」と言うのは当然の調理法なのだ。
余りにもしつこく確認するニュースキャスターの姿を見ると、「常識として豚肉は加熱調理をしなくては食べられない食肉」というコトを「知らない」と言っているように思えるのだが・・・・。

水分摂取争奪が始まった?-1日1L習慣キャンペーン-

2009-04-27 12:09:46 | ライフスタイル
ほぼ毎日朝の時間は、FMラジオを聞いて過ごす。
テレビCMとは違いラジオCMは映像がない分、「受け手に対してどのように伝えるのか?」と言うコトに工夫がある。
その意味で、テレビCMとは違う面白さがある。

先日、いつものようにFMラジオを聞いていたら「1日1L習慣キャンペーン」と言うCMが流れた。
「(成人が)1日のうち、水から摂取する必要のある量は1Lです」というコトバから始まるCMは、それほど気を引くような内容ではないのだが、そのあとに続く「ミネラルウォーターで摂りましょう」というコトバに、「エ?」と引っかかってしまったのだ。

「別にミネラルウォーターで、摂らなくてもいいんじゃない?」というのが、私の感想だったからだ。
「液体から水分を摂取する」というのでれば、別にお茶でも珈琲でも構わないのでは?と、思ったのだ。
確かに、カフェインや糖分があるといってもそれはあくまでも嗜好の問題であって、何もそんなコトに対してまでキャンペーンをする必要があるのか?と、感じたからだ。
しかし、今回のキャンペーンのプレスリリースを読んで、何となく理解が出来た。

ここ数年、ペットボトル飲料は商品としては「百花繚乱」状態だ。
かつてはペットボトル飲料の中心は、コーラやスポーツドリンクなどが中心だった。
当然のことながら、このような飲料水の中心購入者は若者だ。
ところが、緑茶が市場参入をし始めた頃から、その購入者層は一躍広がった。
それが、数年前から始まった「健康茶ブーム」で、購入目的が「手軽に飲める」というユーザーだけではなく「健康志向」ユーザーも取り込むことに成功した。
緑茶より前に、市場参入をしていた(と思う)ミネラルウォーターの市場も、かつては「水を買うなんて・・・」というイメージだったのが、「コントレックス」が、「ダイエットに効果的」と言われるようになってから、それまでの「ミネラルウォーターは水割りに使う」と言うような限定的だった市場を、一気に市場を拡大させることになった。
今では、家庭の冷蔵庫に「ミネラルウォーター」と「お茶」、「コーラ(などのソフトドリンク)」が、並んでストックされているのではないだろうか?

その中で、お茶やコーラなどのソフトドリンクは、リニューアルと言う方法で顧客の掘り起こしができるのだが、ミネラルウォーターはそのようなコトが出来ない。
そのためこのようなキャンペーンを打つことで、他のペットボトル飲料市場からミネラルウォーター市場を守るだけではなく、拡大をするというコトなのだろう。
それも、これからこのようなペット飲料水の売上が伸びるこの時期に実施するコトで、ミネラルウォーター愛飲者の定着を図る目的があるのだろう。

まるで「(人の)水分摂取量争奪戦」が、始まったような気がするのは私だけだろうか?


名古屋市長選と街歩き

2009-04-26 21:41:57 | Weblog
今日、名古屋市長選が行われた。
比較的早い時間帯に、選挙に出かけたついでにチョッと街歩きを楽しんできた。

投票所である小学校に行く度に思うことは、小学生が徒歩で通学しているのに、大人がクルマで乗り付けてくること。
高齢者との同伴なら理解ができるのだが、まだまだ30代と思しきカップルがクルマで乗り付けられると、元々駐車場が無い場所だけに迷惑なのだ。
確かに、名古屋はクルマ優先社会ではあるけれど、大人が歩いて10分程度の距離くらい歩いて欲しい。
クルマという便利なモノに頼ってばかりいると、本来見えるはずのモノ・コトを見落としてしまっている可能性が多いハズなのだ。
実際クルマに乗っている人がどれだけ、つつじやなんじゃもんじゃの木、ハナミズキなどが、街を彩っているのか気がついているのだろうか?
「効率」とか「合理性」ばかりを追い求めていると、大人が一番必要としている「心の栄養」を忘れてしまうように思うのだ。

投票所である小学校まで、のんびり歩いていると「あれ!」と思うことにいくつかあった。
近所のおいしいと評判だったお寿司屋さんが、閉店していた。
店主であるご主人と奥様のお2人で切り盛りをしていたお寿司屋さんで、中日ドラゴンズの選手も時々来られるというお店だった。
閉店したお店のシャッターには、閉店の挨拶文が張ってあり、読んでみると「老いには勝てず・・・」とあった。
「(こんな身近なところにも)後継者問題があったのだ・・・」と、考えてしまった。

以前は、「あれ!こんなところにこんなお店が出来ている!!」という感じで、新しいお店を見つける楽しみがあったのだが、今日イロイロなわき道を歩いてみると「あれ!このお店も閉店している・・・」というトコロばかり。
「何となく、街の活気がなくなってしまている」と言う感覚ではなく、実感をしてしまった。

そして、「放置自転車の保管駐輪場」の脇を通ったとき、これまでと違う風景を見た。
これまで幾度となく、通ってきた「保管駐輪場」だが、いつも目にするのは駐輪場に収まりきらないほどの自転車の数だった。
それが、今日はこれまでの1/3程度しかなかったのだ。
駐輪場の整理をし、長期保管自転車を処分した直後だったのか?それとも、この不景気で保管案内を見て受け取りに来る人が多いのか?(入り口にある案内板に、そのような内容が記載(第6条第2項)されていた)。
ただ、これまでとは比べモノにならないほどの少ない台数だったことを考えると、おそらく受け取りに来る人が増えているのではないだろうか?
こんなトコロにも、今の経済状況というモノを感じてしまった。

経済新聞で、経済の動向を知ることは重要なコトだ。
だが、実際街中を歩いて見ると、情報だけではない実感としての経済や社会状況を感じることができる。
そんな街歩きが出来た1日だ。

ところで・・・名古屋市長選に当選した河村氏は、この状況をどれだけ知って市政に取り組むのだろう?


SMAP草報道に見る、マスコミの姿

2009-04-26 07:41:20 | アラカルト
昨夜、テレビ朝日系「スマステ」を見ていたら、番組冒頭、司会の香取慎吾さんが先日の「草剛・公然わいせつ罪での逮捕」についての謝罪をしていた。
原稿が無いのだろう、所々言葉を詰まらせ、涙を浮かべそうになりながら、「スミマセンでした」と、謝罪をしていた。
個人的には、「何も香取君が、謝罪する必要は無いんじゃない?」という気がしたのだが、「メンバーで一番仲がよい」というコトや「スマステの準レギラー」というコトを考えてのことだったのだろう。

それにしても、今回の事件ではマスコミのイロイロな姿を見せてもらった。
事件が起きた直後の、過剰とも思える大騒ぎ。
確かに、人気アイドルグループのメンバーであり、公共性の高いCMなどへの出演も多く、そのタレントイメージが「清潔でいい人」であっただけに、衝撃的だったとは思う。
ただ、「それにしても・・・」と言う気がするほどの、騒ぎだったように思う。

一部では事件直後から「容疑者」扱いをされていたのに、釈放後は「さん」付けになったと言う指摘もあるようだが、それは当然だろう。
なぜなら、現行犯逮捕なのだから。
これは警察の問題と言うことになるのだが、「公然わいせつ」というほどの事件だったのか?と言うコトや、「家宅捜査」までする必要があったのか?と言うコトだと思う。
夜桜見物の宴会で、お酒を飲み、裸同然で大騒ぎをした一般人が、この春どれだけいたことだろう?と考えると、「人気タレント」という「社会的影響力」と言うコトだとすれば、このような「警察のあり方」を指摘すべきだったのでは?
そして、ニュースの重大性を考えれば、当日裁判が行われていた「小室哲也・詐欺事件裁判」の方が、事件としては悪質で、(マスコミがよく言う)「社会的裏切り行為」だろう。
本来なら、このニュースがトップで報道されるべき内容だったはずだ。

その後、「謝罪記者会見」では「NHKと事務所との約束を破り、中継」をしたりしている(紹介記事は毎日新聞)。
事務所が謝罪記者会見をしたのが、夜の9時で丁度NHKのニュースの時間と重なったために、NHK側はトップで中継したかったのだろう。
だが、事務所との約束を破ってまで、この会見を生中継する必要があったのか?と言うコトがわからないのだ。
「天下のNHK」が、一人気タレントのこのような事件の謝罪記者会見を、ニュースのトップに生中継しよう!というコトに、一種の「情けなさ」を感じたのだ。
まるで「視聴率を稼ぎたい!」的、生中継のような気がするのだ。

謝罪記者会見でも、どこかチグハグな空気がテレビの画面から感じたのは、質問をする記者が「謝れば済むのか?」的な質問や、「どうして、泥酔するまでお酒を飲んだのか?」という、「そんな質問されても、答えようが無いでしょ?」的な質問に終始したからだろう。
そこには「スクープ狙い」というようなモノを、感じてしまうのだ。

「マスコミが大人になって」という気がしたのは、私だけだろうか?



地方のパン屋さんの世界観と地元を見始めた百貨店

2009-04-24 17:00:58 | ビジネス
今日、自宅から歩いていけるプチ百貨店に出かけた。
「プチ百貨店」と書いたのは、本格的な百貨店と言うほどの規模ではない小規模百貨店にチョッとしたショッピングモールが併設されているからだ。

この店舗では、時折地元のパン屋さんが出店することがある。
今日はたまたま、そんな地元のパン屋さんが出店し、即売会をしていた。
珍しいモノ好きな私は、早速覗いてみた。
即売されていたパンの種類はさほど多くは無かったのだが、その中で目を引いたパンがあった。
それが「天使のチョコリング」というパンだった。
大きさの割には、お値打ち感のある価格だったコトもあり、早速買ったのだが、その時小さな栞を入れてくれた。
自宅に帰り、栞を見てみると・・・「世界中の子どもたちの中には、5歳の誕生日を迎えられない子どもたちがいます」と大きく書いてある。
どうやら、「売上金の一部を寄付させていただきます」と言う、案内の栞のようだ。
地方の小さな(言っても、支店などがあるようだが)パン屋さんが、「世界の子どもたち」のコトを考えているのだ。

そしてその「プチ百貨店」の地下では、「八事野菜」を使ったドレッシングやポタージュなどが、常設コーナーとして売られていた。
同じコーナーでは、地元のお味噌やお醤油なども並べられていて、その光景は「地元の食材にもっと注目して!!」と、言っているようだった。
少し離れたところでは、「三州三河みりん」を催事販売していた。
ご存知の方もいらっしゃると思うのだが、「隠れた名品」として料理好きな人の間ではチョッとした「ブランド品」だ。

百貨店の「物産展」というと、北海道や九州が大人気だ。
今や百貨店の売上を大きく左右するほどの、重要催事となっているとも聞く。
そもそも「百貨店」というくらいだから、国内だけではなく海外の有名ブランド品も揃っている。
そんな中「地元に注目!」という、催事がこれほど集まったコトも珍しいのでは?と、思ってしまった。
そんなデパ地下を歩きながら、百貨店はもっと「地元に注目!」しても良いのではないだろうか?と、思ったのだ。
「地元の名品百貨」というコトだって、十分ありえるだろう。

地方のパン屋さんは「世界の子どもたち」のことを考え、百貨店が地元を考える・・・チョッと、考えさせられるデパ地下歩きとなった。





意外なトコロに影響が・・・-草剛逮捕-

2009-04-23 18:07:33 | マーケティング
昼間エントリをした、「酒は飲んでも、飲まれるな!」の続きです。

人は適度のストレスを発散させ、おいしくお酒を程ほどに頂く・・・と言う当たり前のコトが出来ていれば・・・と、今更思っても仕方のないコトだが、「仕方がないコト」で済まされないトコロがある。
それはCMキャラクターとして起用していた、企業だ。
今回は、企業だけではなく、その業界にまで影響を及ぼす可能性が大だ。
と言うのも「地デジ大使」という、キャンペーン・キャラクターとして起用されていたからだ(他にも「エコライバルになろう」という、公共広告機構のキャンペーンに出演していたが・・・)。

昨日、「エコポイント制」で省エネ家電の買い替え促進策の発表があった(この政府主導の「エコポイント制」については、???と言うよりも効果があるとは思えないのだが)。
このニュースで、家電量販店などは「この夏のボーナス商戦」の中心に、「エコポイント制」を置いたキャンペーンを考えていたのではないだろうか。
一見ボーナス商戦と、「エコポイント制」は関係が無いように思えるが、この「エコポイント制」の目玉となる商品の一つが「地デジテレビへの買い替え」だからだ。
まして、「地デジへの買い替え」は民放だけではなく、NHKも加わっての「一大キャンペーン」なのだ。
モノの売れない(売りにくい)この時期とすれば、このチャンスを逃すコトは、ビジネスチャンスを潰すようなモノなのだ。
当然のコトとして、家電量販店などは「夏のボーナス商戦の中心」として、考えていたと思うのだ。
そんなトコロに水を差されたという感じの、今回の事件だろう。

家電量販店は、「地デジ切り替えキャンペーン」はそのまま継続することができるだろうし、何よりも既に実施が決まったコトなのだ。
この政府・地デジキャンペーンに頼ることなく、独自のアイディアで勝負をすれば、今回の事件の影響はさほど大きくは無いかも知れないのだ。

事件そのものは、それほど被害があったとは思えない。
むしろマスコミが、必要以上に騒いでいるようにしか思えないのだ。
「SMAP・草剛」というタレントが及ぼす影響のほうが、はるかに大きくその影響は多岐にわたると言うコトだと思う。
だからと言って、「様々な影響があるだから、その自覚を持って行動すべき」などと言う気はない。
なぜなら、タレントであっても「聖人君子」ではない。
実際、この春夜桜見物に酔いつぶれ、あられもない姿になり大騒ぎをした人は、全国にはたくさんいたはずだからだ。
時にはハメを外すこともある。
「上手なお酒の付き合い方」を知らなかっただけなのだ。
それに、既に彼は大きな代償を払っているはずだ。







酒は飲んでも、飲まれるな!ストレスは溜め込まずに、適度に発散

2009-04-23 11:51:58 | 徒然
お昼のニュースを見ていたら、「SMAP」の草剛が「公然わいせつで逮捕」。
逮捕そのものにも驚いたが、容疑名にもっと驚いた。
と言うのも、これまでのイメージと大きくかけ離れていたからだ。

しかし・・・彼なりに相当なストレスがあったのでは?と、思ってしまうのだ。
それは「SMAP」内でのストレスと言うことだけではなく、仕事でのストレスと言うことも含めてだ。
芸能界と言う特殊な業界だから、私たちが分からないようなストレスがあったのかも知れない。
とは言うものの、社会生活と言うのは様々なストレスがある。
むしろ「ストレスが無い社会」など、あるはずも無い。
「適度なストレス」は、努力や目標の原動力となるコトもある。

問題なのは、「過度なストレスを溜め込む」コトだろう。
「我慢強い」タイプの人などは、特に注意する点なのではないだろうか?
私のようなズボラで、自分に甘いタイプなどは「ゴメンネ~」とか、様々な言い訳を作って休んだり、出かけたりして気分を変えるコトができるのだが、そのようなタイプの人間ばかりではない。
「我慢強い人」こそ、内に溜め込みその容量を越えたとき、周囲が思ってもいなかったカタチで発散してしまうコトがある。
今回の事件の背景には、そんなコトも関係しているような気がする。

そもそも今の社会には「頑張れ至上主義」的なトコロがあり、「頑張りすぎる人」が多いような気がする。
適度に息抜きをして(心を)休むコトも、大切だ。

もう一つ、私が社会人になった頃、実家の父が「酒は飲んでも、飲まれるな!」と、口をすっぱくして言われたコトがあった。
「女の酔っ払いほど、みっともない姿は無い!」と合わせて言われた。
お酒は楽しいと感じる程度が、一番おいしいと思う。
ストレス発散目的で飲むお酒は、愚痴ばかりが多くなり、決して楽しいお酒だとは思えないのだ。
折角の「百薬の長」なのだから、その効果を存分に発揮できるような飲み方をしないと、損だと思うのだ。

人前で満面の笑みをたたえている人ほど「ストレス」があり、お酒に逃げてしまうのかも知れない。
仕事で感情を剥き出しにするコトは良いコトではないが、昼休みなどはカラオケボックスで、大声は出してストレス発散と言うのも良いかも知れない。
なぜなら、周囲を気にせずに大声を出せるからだ。

まぁ、とりあえず草剛は「地デジ大使」は解任ですな。