日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

入院生活から見えてきたこと

2024-10-17 20:13:18 | Weblog

実に2か月以上ぶりの更新となってしまった。
実は、8月に左足首骨折と右肩ヒビという、怪我をしてしまったため、更新ができずにいたのだ。
最初の1か月は「急性期病院」と呼ばれる、緊急手術や高度医療をする為の病院に入院。
後の1か月は、「リハビリ病院」と呼ばれる、日常生活に戻るためのリハビリを目的とした入院だった。

これまで怪我による入院とは縁が無かったので、あくまでもイメージとしてとらえていた「整形外科病棟」は、比較的年齢も若くスポーツや交通事故によるものがほとんどだと思いこんでいた。
しかし現実は、7~8割は高齢者で、入院の理由も「家庭内・高齢者施設内での転倒」がほとんどだった。
若年者の怪我による入院であれば、怪我をした時にパニックになるようなことはあっても、体そのものは元気で「怪我を治す」ということに対して前向きなのでは?と、想像できる。

しかし、高齢者となると認知機能の衰えから、入院しているということが十分に理解できず、一晩中大騒ぎをされる方も少なくない。
それだけではなく、ナースコールも頻繁する為、看護師さんの手が回らない、ということが起きてくる。
ナースコールそのものも、昼間よりも夜間が多い為、看護師さんの疲労は半端ないのでは?と、想像できるほどだった。
それは病院だけではなく、「高齢者施設」でも同じだろう。
というのも、「高齢者施設」から急性期病院に入院された患者さんの多くは、退院先の受けれは怪我をした高齢者施設だからだ。

急性期病院からリハビリ病院に転院すると、そこには急性期病院とは違う現実を知ることになる。
私のように、「怪我をして日常生活に戻るためのリハビリ」という、整形外科関係の入院患者は圧倒的に少ないのだ。
多くは内科の高齢者で、病気がある程度よくなったが、入院期間が長かったため筋力が低下の回復、脳卒中などの治療後の運動機能を回復させるための「リハビリ」という目的になってくる。

このような場合、「リハビリに対する動機付け」そのモノが難しくなる傾向があるようだ。
何故なら、病院に入院をしていれば上げ膳・据え膳で食事が提供され、トイレなども車いすで看護師さんが連れて行ってくれ、介助までしてくれる。
トイレに行けなくても、「看護管理」の為、看護師さんは嫌な顔一つせず、下の世話をしてくれる。
このような状況に陥ると、リハビリに対する動機付けが難しく、「自宅に帰られるように、リハビリをしましょう」と、作業療法士さんたちが積極的に声をかけても「今日は体が動かない。動きたくない」と、理由をつけリハビリを避けるようになる。
とはいえ、リハビリ病院もいつまでも入院できるわけではなく、最長90日という入院期間が決まっている(私のような怪我の場合は、60日)。

「リハビリ」に対する動機付けそのものは、患者本人の問題ではあるのだが、医療費などのことを考えると、決して軽くみられる問題ではない。
特に、皆保険制度の日本では社会保障費の中の医療負担の増大は、このような背景があるのでは?という気がしたのだ。
制度としてはよくできた皆保険制度だと実感できるのだが、どこかモヤとした気持ちもあるのだ。
今年に入り、盛んに「Well Being(よりよく生きる)」という言葉が聞かれるにようなってきたが、言葉だけが先行し内容が伴っていないような気がしている。
内容が伴っていない、というよりも現場の状況を知らない、といった方が良いのかもしれない。
そして医療サービスの充実を図るのであれば、経営的視点ではなく真のホスピタリティーという視点で考える必要があるのでは?と、感じた2か月間の入院生活だった。



視点を変える、違った市場が見えてくる?

2023-08-27 21:10:27 | Weblog

一昨日、中国から通達された「日本産水産物の輸入禁止」。
中国のこの対応については、以前から言われていたことなので、驚くほどのニュースではなかった。
もちろん、海産物を扱う当事者ではないので、「驚くほどのニュースではない」と言えるのであって、当事者とすれば大変なことだろうと、想像することはできる。
実際、政府でもこの中国側の措置に対して、話し合いの場を設けるなどの呼びかけをするなどしているようだが、日本の思惑通りにはならないだろう。

確かに、マグロの初セリなどでは中国から資金を提供されている卸会社が、高額で競り落とすなどが毎年の話題となっていた。
中国では、日本産マグロが人気である、ということを示す一例だろう。
実際JETROのサイトで、対中国の輸出について今回の件も含めてリリースが出ており、主な水産輸出品が分かる。
JETRO HP:中国、日本産水産物の輸入を全面停止 
     :香港政府、福島原発ALPS処理水放出に伴い10都県の水産物輸入禁止措置を発表

このJETROが発表したリリースによると、対中国への輸出が一番多いものが「ホタテ貝」、次いで(意外な印象だが)「なまこ(調製)」、そして「カツオ・マグロ」となっている。
「なまこ」に関しては「調製」となっていることから、干しなまこか調理・加熱された物かもしれない。
干したなまこを「海参」と言い、高級料理や薬膳の材料として使われることがあるようだ。
古月(会席中国料理店):「海参」ー海参の歴史 

確かに今回中国が水産物の輸入全面停止に至った理由が、東京電力福島第一原子力発電所事故の処理で溜まってしまった「処理水の海洋放出」だった。
そして「ホタテ貝」も「なまこ」も、東北近辺が一大産地だったと思う。
輸入品目の1位。2位が、処理水の放出の海域ということになれば、中国側は神経質になってしまうのかもしれない。

確かに、水産業者さんからすれば今回の輸出全面停止となれば、大打撃と言えるだろが、JETROの記事にあるように、中国への輸出で金額的に多いのは「ホタテ貝」で、次の「なまこ」は別にしても、カツオやマグロといった魚介類が中心だ。
イワシやサバ、サンマなどの「大衆魚」等が、大きな割合を占めているわけではない。
メディアの報道では、「日本の水産業に大打撃!」というようなニュアンスで受け止めてしまうのだが、限定された魚介類が中心である、と分かれば、対応そのものも変わってくるはずだ。

もちろん、昨今の世界的日本食ブームで、これまで「大衆魚」を言われていた魚介類を中国へ売りだそう!と、考えていたのだとすれば、それは大きな痛手だろう。
だからこそ、市場を国内に目を向ける必要があるのでは?
今回の「処理水の放出」によって、海が放射能に汚染されるという懸念はあるが、世界の原発によって排出されている「処理水」を考えれば、既に「世界中の天然魚介類は食べられない」ということになるかもしれない。
それほど、「原発の処理水」は既に海洋に放出されている、ということでもある。

「処理水」に対して嫌悪感を抱く方の考えを否定する気はないが、この機会に「産地ならではの美味しい食べ方。伝統食」のような情報を発信し、国内の水産物需要を高める、という政策を農林水産省が各地の漁協と協力しあって、情報発信をしてもよいのでは?
実際、時折SNSでは農協が発信した「料理」が話題になったりしている。
中国への輸出9割という地域では、不安が広がるのは分かる。
だからこそ、国内市場へ目を向けるチャンスなのでは?と、思うのだ。


状況変化に合わせることができない政府?

2021-03-12 21:19:17 | Weblog

東京都での「新型コロナウイルス」感染者数が、減少傾向にあるとはいえ100人台の時もあれば300人を超す時もある。
余りの感染者数の変化に、検査体制そのものに疑問を感じているのは、私だけだろうか?
何より、欧米に比べ医師や看護師の数は多く、重症者数が圧倒的に少ないにもかかわらず、日本では「医療崩壊」状態に近い状況になっている。
事実、「陽性者」が自宅待機中に亡くなる、ということも度々起きた。

その大きな要因の一つが、「感染症患者」を受け入れる病院の少なさが、随分前から指摘されていた。
一時期、病床数そのものが多い大学病院に「感染症患者を受け入れる体制にする」という話があったような記憶があるが、その後どうなったのか?
報道そのものが途絶えてしまった感があり、現在の状況は不明のままだ。

元々大学病院は、「病理研究」も兼ねているため「感染症患者」を受け入れるのに適していたのか?という、疑問もある。
なぜなら、大学病院には免疫力が低下した難病患者なども数多くいらっしゃるからだ。
免疫力が低下した難病患者が「新型コロナ」に感染した場合、それまで行ってきた治療に加え「新型コロナ」の治療を加えなくてはならない。
担当する医療者への肉体的・精神的負担も大きいが、元々免疫力が低下している患者自身にかかる身体的・精神的負担も大きい。

とすれば、そのようなリスクがある大学病院ではなくある程度設備が整っている公立病院での治療を優先すべきだったはずだ。
しかし、このような状況になっても政府は「公立病院の病床を減らす」コトに余念がないようだ。
毎日新聞:コロナ禍の最中に公立病院の病床削減を進める政府

政府が公立病院の病床数を削減するのには、それなりの理由がある。
それは「2025年問題」と言われる、「団塊世代の後期高齢者に対する医療費削減」という問題だ。
「コロナ禍」が起きる前から、段階的に政府は公立病院の病床数削減を行ってきた。
後期高齢者の中長期的入院期間を無くし、在宅医療に振り替えるという考えだ。
もちろん在宅医療を行うためには、それなりの環境整備(在宅医療に対応できる診療所と看護師の確保や民間の高齢者施設の充実など)が必要となる。
そのためここ数年、様々な業種がマンションの建て替え需要を見越して「医療法人と提携したサービス付き高齢者住宅」等の事業に乗り出しているのだ。
そのターゲットとなったのが、赤字経営が続く公立病院なのだ。

しかし昨年の1月日本だけではなく世界中に拡大した「新型コロナ」によって、政府のこのプランは破綻を起してしまったのだ。
破綻を起しているにもかかわらず、それを推し進めようとしているのは、何故だろうか?
単に「20205年問題」の為だろうか?
何となくだが、今回の「新型コロナ」の感染拡大によって、従事した医療者は「これまでとは違う医療経験」をしているのでは?と、考えた時「2025年」には間に合わなくても、経験が生きるような気がするのだ。
とすれば、一旦「2025年問題」を棚上げにし、公立病院の病床数と医療者数の確保を積極的に行ったほうが、メリットが高いような気がする。

そのような多角的な視点が持てないまま、一度立ち上がった計画を推し進めるということが、目的となっているのではないだろうか。


女性管理者や政治家が、育たない理由

2020-09-29 19:58:24 | Weblog

先週、自民党の杉田水脈氏が「女性はいくらでも嘘をつく」と発言したことで、批難の声があった。
この発言が出たのは、自民党内の会議で「性暴力被害者の相談事業」の席だったようだ。
NHK WEB NEWS:「女性はうそをつける」自民 杉田水脈衆院議員 本人は否定

ご本人は、このような発言はしていない、と否定されているようだが、同じ会議に出席した議員が認めていることから、発言そのものはあったと考えるほうが、自然だろう。
このような発言に対して、今日同じ自民党の橋本聖子氏が「努力を踏みにじる発言」として反発をするのは、当然だろう。
朝日新聞:杉田水脈氏の発言「努力踏みにじる」橋本聖子氏批判

橋本聖子氏の発言は、真っ当な発言だと思う。
問題なのは、杉田水脈氏が同様の発言を過去にもしており、そのたびに発言を否定するあるいは、言いたかったことが歪曲されている、などという発言を繰り返している点だ。

実は、杉田水脈氏のような「男性ウケの良い発言」をする女性というのは、ある一定数いると思っている。
働いた経験のある女性であれば、杉田水脈氏のような発言や態度をする女性の一人や二人、出会ったことがあるのでは、無いだろうか?
彼女たちは、自分の発言に責任を持つという感覚がほぼ無く、男性に同調されやすい意見を言うことで「自分が、仲間である」ということしか考えていないのでは?ということなのだと思う。
会議で取り上げられている問題内容などについては、考えていないし、自分が男性から注目され、同列に並ぶ人材である、というアピールしか考えていないのだ。

もちろん、このような「注目され、上に立つ人から評価をされたい」という男性も、少なくない。
ただ男性の場合、「実力のない、ご機嫌とり」と言われてしまい、重用されることもない。
それが女性の場合、このような女性を「カワイイ」と思う男性(多くは中高年男性のようだが)がいて、ほめそやしてしまうようだ。
「男ウケばかりがよい、仕事ができない女」と、陰口をたたかれることよりも、目の前の男性に気に入られることに全力を注いているなタイプかもしれない。

橋本聖子氏のように、トップアスリートとして努力をし実力をつけてきてかられた方からすると、我慢ならない存在杉田水脈氏のようなタイプの女性なのだ。
問題なのは、杉田水脈氏のようなタイプの人を管理職や議員に選んでしまう、という組織なのだ。
組織として強くはならないし、「人を育てる」意思がない組織でもあるということを、世間に知らしめている、ということを理解する必要があると考えている。
何より、今回の杉田水脈氏の発言は「人権」を否定し、「性的差別(最近では、女性から男性への暴力なども問題になっている)」をしている意識も、発言に対する責任を感じない人が、比例区での当選とはいえ、国会議員であることが日本のジェンダーギャップの要因なのかもしれない。


「敬老の日」を前に・・・。

2020-09-19 20:23:14 | Weblog

新聞や雑誌のWEBサイトをチェックするのは、ルーティンのようなことになっている。
そして今日、同じ人物が2つのメディアに、登場していることに気づいた。
その人物とは「シルバーテツヤ」さんという、秋田に住む86歳の男性だ。
朝日新聞:プラダ着こなすシルバーテツヤ 秋田の86歳に世界注目

VOGUE Japan:「障壁にとらわれず、なんでも挑戦してみたらいい」-86歳のファッションアイコン、シルバーテツヤ【世界を変えた現役シニアイノベーター】


テツヤさんが着ている服は、お孫さんの服だ。
そのお孫さんが、ファッション大好きで自分のクローゼットの服を祖父に着せてみたら、思いの他カッコよかった!というところから、テツヤさんとの写真撮影が始まった、ということのようだ。
ファッション大好きのお孫さんが持っている服は、80代の男性が着るには随分派手過ぎる服なのに、とてもよく似合っている。
「服に着られる」という印象は全くなく、むしろテツヤさんが着ることで、服がイキイキとしているように思えてくる。
それはテツヤさん自身が様々な経験をし、年を重ねていく中で身に着けられた、「風格」のようなモノがあるからだろう。
小型耕運機の脇で若者に人気ブランドの服を着ている姿などは、若さに負けない「生きてきた力強さ」を感じさせる。
だからこそ、プラダをはじめとする欧州のファッションブランドが、新しいファッションアイコンとして見ているのだと思う。

考えてみれば、日本では高齢になれば地味な服を着るのが当たり前だ、という社会的な共通認識のようなモノがある。
シルバーエイジと呼ばれるような年齢になって、派手な色やデザインの服を着ていると、眉を顰める人は多い。
しかも世代や年齢に関係なく、「いかがなもの?」と言い、「年相応というモノがある」と陰で言われるようになるような気がしている。

そのような傾向を変える切っ掛けとなったのが、数年前に話題になった「Over  60 Street snap」という60歳以上の素敵な女性たちのスナップ写真集だった。
年齢を重ねてきたからこそ、派手な色やデザイン、アクセサリーに負けない「お洒落さ」を感じさせる、とベストセラーになったファッション写真集だった。

日本の社会には、様々な「制約」がある。
その中でも「年相応」という言葉は、「年寄りは派手な格好をするのは、恥ずかしい」というニュアンスも含んでいるかもしれない。
昨日、若い世代をサポートするために「シルバー世代は、良きメンターという役割を、引き受ける必要がある」という、エントリをしたが、若い世代の良きメンターとなる為には、年相応ではなく若い世代に負けないような、パワフルさも必要かもしれない。

「何歳だから・・・」という年齢に縛られることなく、自由にチャレンジするシニアの姿は、若い世代に刺激を与えるだろう。
そのアイコンとなっているのが、シルバーテツヤさんなのかもしれない。


「選挙と金」という問題は、古くて新しいのか?

2020-06-18 20:06:49 | Weblog

今日、昨年から注目されていた広島県選出の河井議員夫妻の逮捕が、報じられた。
毎日新聞:前代未聞の河井克行・案里議員逮捕 現職国会議員夫婦、法相経験者・・・買収


この事件のあらましなどは、新聞やテレビなどで再三報じられてきたので、改めて説明をする必要は無いと思う。
ただ、この事件の発端となった「選挙資金1億5千万円」という、金額の多さには驚くばかりだ。
と同時に「選挙って、そんなにお金がかかるの?」という疑問と、お金で出何処が気になった方も多いと思う。
「買収」という容疑ではあるが、「買収資金」の流れについても、是非追求をして欲しい。

毎日新聞の記事を読みながら、「国会議員の逮捕も珍しいことではなくなってきたのかな?」という、気がした。
私の中で一番印象深いのは、記事にもある田中角栄元総理の逮捕だった。
ただ、田中氏の逮捕に至るまでの過程を見ると、ここ最近逮捕された国会議員とスケールが違うように感じる。
なんとなく、逮捕容疑のが「目先の自己益」という感じがしてしまうのだ。
だからといって、田中氏が良いというわけではない。

今回の河井夫妻に関しては、「選挙に勝つために、お金をバラマキ、票の取りまとめを依頼した」という内容になるのだと思うのだが、「金をばら撒かなくては、選挙に勝てない」という発想というか、スタートが「国会議員になろう!」という気概は無かったのでは?という、気すらしてくるのだ。

かつて、ある選挙区の大ベテランと呼ばれた自民党の国会議員さんは、選挙の終盤になると演説会場で土下座をした、という話があった。
議員だけではなく、老齢の奥様まで一緒になって「選挙に勝たせてやってください」と、一緒に壇上で土下座をする姿をテレビの番組で見たこともある。
それほどまでに「国会議員になりたい!」という、意気込みがあったのだ。
「情緒性の高い」といわれる日本人の高齢の有権者にとっては、この場面で「選挙に勝たせてやりたい」という気持ちになっただろう、ということは想像ができる。
正に「情に訴える選挙戦」というのは、このようなことを言うのだな~と、テレビの画面を見ながら感じたものだ。

それが「お金」という、即物的なものを使って選挙に勝とう!とする姿は、「選挙に勝つ」ということが目的で、「国会議員になる」ということは、考えていないのでは?という気がするのだ。
「選挙に勝つ=国会議員になる」のではなく、「議席数を増やすだけの要員」、あるいは表現が悪いのだが「議席数という駒」であり、国会議員としての仕事などについては、政党から期待されていないのでは?という、気すらしてくるのだ。

だからこそ手っ取り早い方法として、潤沢な選挙資金を提供し、「票とお金で買う」という発想になるのでは?
「多数決」という方法で、物事が進む国会では「数の論理」という考えが、支配的になる。
今の政治は正に「数の論理」で様々なモノが民意を反映することなく、推し進められてきた。
そろそろ、政党も国会議員も「数の論理の駒」という思考から「国会議員という職とは何か?」ということを考えて、選挙資金を集め、選挙をする時代になってほしいものだ。




お知らせ

2019-08-11 21:16:15 | Weblog

このところの猛暑で、思考力が激しく低下。
テーマを見つけることもできず、お休みをしていました。
そして明日から今週いっぱい、お盆の為実家に帰省します。

再開は今週末の予定ですが、台風10号の進路予想が名古屋へ帰る予定の日に直撃となっているため、名古屋へ帰ることができるのか?不安な状況。

今年のお盆休みは最長9日。
海外で過ごされる方も多いようですが、仏様が帰る家の方はお迎えと送りの準備でアッという間のお盆休みでしょう。
暑さに無理をせず、ゆるりとしたお盆休みをお過ごしください。


お知らせ

2018-02-15 22:33:03 | Weblog

明日から、しばらく帰省をするため(母の十三回忌の墓参りの為。十三回忌の法要は既に終わっているので、墓参りのみの予定)ブログの更新ができません。
独居老人の父と、ゆっくりと時間を過ごさせて頂こうと思っています。

来週半ばから、再開予定です。


映画「「The Greatest Showman」が問いかけるモノ

2018-01-20 12:03:26 | Weblog

既にネットで話題になっている(と思う)、大阪府立登美丘高校ダンス部の最新?の映像がyoutubeにアップされている。
今回の映像は、ハリウッド映画「The Greatest Showman」とのコラボ作品だ。
HUFFPOST:登美丘高校ダンス部、ついにハリウッドとコラボ 制服姿で踊る姿は、やっぱりキレッキレ
彼女たちのダンスの振付の一部は、映画「The Greatest Showman」の主題歌となっている「This is Me」で、彼女たちが踊っている楽曲もこの「This is Me」だ。
先ごろ発表された、ゴールデングローブ賞でも主題歌賞を受賞している。

映画のプロモーションビデオを見ると分かると思うが、舞台となっているのは19世紀だ。
主人公となっているのは、P・T・バーナムだと言われているようだ。
昨年話題となった、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」のスタッフが創り上げた、ミュージカル映画の最新作ということらしい(少なくとも、公式サイトではそのようになっている)。

日本での映画封切は2月の中旬で、1ヵ月ほど後だがプロモーションビデオや「This is Me」の動画を見ていると、19世紀の伝説のエンターティナーを描いた作品というだけではなく、今という時代だからこそ問いかけているモノがあるように感じてしまうのだ。
それが一番顕著に感じるのは、主題歌となっている「This is Me」の動画だ。
登美丘高校の動画では、日本語訳が付いているのでより分かり易いと思うのだが、映画の一部を使ったプロモーションビデオを見ると「多様性と尊重」と言う言葉が思い浮かぶ。

19世紀の「見世物小屋」と呼ばれる場所で、自分の身体的問題をさらけ出していた人たちがいる。
意外なコトだが、ここ数年人気となっている心理学者・アドラーは見世物小屋で働く彼らを医師として間近で見ることで、心理学への道を歩くことになったと、以前E-テレの「100分で名著・アドラーの『人生の意味についての心理学』」の中で、語られていた。
アドラーが注目したのは、そのような身体的問題を抱えた人たちが、「身体的劣性から生じるマイナスを何らかで補償しようとする。それが何等かの形で性格形成や行動に影響を与えているのでは?」と着想し、それがアドラーの心理学の基となったようだ。

改めてこの「This is Me」のプロモーションビデオを見て見ると、身体的ハンディを含め、人の違いを認め合うことの大切さということが見えてくる。
映画に登場する人達は、どこか奇形した体を持っている。
中には「アルビノ」と思われる女性もいれば、「シャム双生児では?」と思われる男性の姿もある。
今でこそ、「アルビノ」や「シャム双生児」という認識を持ってみることができるが、19世紀の頃は「奇異な人たち」と周囲から見られ、時には蔑まれてきただろう、ということは想像することができる。
多くの人にとって「自分と違う」ということは、なかなか受け入れることができないことだからだ。
それは映画の舞台となった19世紀も今の21世紀も、変わらないはずだ。
むしろ今のほうが、より冷たく残酷な社会になっているかもしれない。

トランプ大統領が誕生して1年が過ぎようとしている。
そしてトランプ氏登場によって、世界中で露わになってきたコトの一つが、「自分とは違う人達を排除したい」ということのような気がしている。
そう考えるとこの「The Greatest Showman」は、今という時代が生んだエンターテイメントなのでは?という見方もできると思う。


新しい百貨店のビジネスモデルとなるか?

2016-05-30 21:03:13 | Weblog

朝日新聞のWEBサイトを見ていたら、百貨店ならぬ「百万貨店を目指す」という見出しがあった。
朝日新聞:そごう・西武が”百万貨店”目指し商品調達先を公募

実際の記事を読まれるとわかると思うのだが、この記事は「記事であって、記事ではない」。
あくまでもそごう・西武が新しい商品調達先の応募を促す、PR記事なのだ。

ただバブルが崩壊してから20年あまり、百貨店そのものが「変わる」ことが求められ続けてきた。
イオンなどの大手スーパーや、楽天やAmazon、Yahooなどのネットサイトに押され、今では「百貨店という売り場を貸すコトで、売り上げを確保している」とまで、言われることもある。
ここ名古屋でも、松坂屋が「ヨドバシカメラ」に、複数の売り場フロアーを貸している。
名古屋の地元の人からすると「松坂屋が、テナントとしてヨドバシカメラを入れる」ということ自体、衝撃的でショックなことはなかったと思う。
なぜなら、名古屋の中でも別格扱いをされる松坂屋が、テナントとはいえヨドバシカメラを入れるほど、百貨店としての「プライド」を失くしたのか?と思われるほどの出来事だったからだ。
実際、松坂屋の中にあるヨドバシカメラに行くと、当たり前なのだが、松坂屋らしさは一切なく「ヨドバシカメラ」
の店舗となっている。初めて行った時、一瞬「異次元の場所」のような錯覚を起こしてしまった。
それほど、今の「百貨店」そのものが「次の一手」が出せないまま、苦しんでいる。

そごう・西武が打ち出そうとしている「百万貨店」というのは、「オムニチャネル」と呼ばれる、あらゆる小売り・流通チャネルを総合的に使うという方法。
IT用語辞典:オムニチャネルとは

「本来あるべき百貨店の姿を取り戻す好機」と、記事中にはある。
確かに、「顧客接点を増やし、ニーズを把握し、提供する」というのは、小売りの基本だ。
まして、「モノを売る手段」は、多様化している。
そのために、あらゆる販売・流通チャネルを使うことは、必要だろう。
その意味で、挑戦的(というか冒険的)ではあるが、一つの「新しい百貨店ビジネスモデル」となるかもしれない。