◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「~力」がいっぱい。

2007-12-13 19:24:06 | 気になる言葉、具体例
                      はい、ただいま
 恋愛力(れんあいりょく)、父親力(ちちおやりょく)、女性力(おんなりょく)、老舗力(しにせりょく)、鈍感力(どんかんりょく)、新しい「~力」がいっぱい出てきましたが、このごろは、「~力」は「~力」でも「~力(ぢから)」のほうがはやりですね。ついに、あのNHKまで「歌力(うたぢから)」なんてことを言い出しました。コンセプトを聞いていないので分かりませんが、歌そのものが持つ力というようなことでしょうか。
 ところで、「めぢから」は、「目力」と「眼力」、両方が使われてきましたが、どうやら「眼力」に軍配が上がりそうです。もともとある「眼力(がんりき)」は、物事の善し悪しや性質などを見極める力という意味ですから、「めぢから」とはちょっと違います。ですから、「めぢから」なら「目力」と書くのが区別しやすくていいと思っていたのですが、残念!
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「乗客の一人かのように立っている」って?

2007-12-12 19:19:27 | 気になる言葉、具体例
                       浮いてるよ~
 「乗客の一人かのように立っている」というのをおかしいと感じますか? この言い方は明らかにおかしいのですが、意外に広がっていて、たまに耳に入ってきます。正しくは「乗客の一人であるかのように立っている」で、例文は「である」が抜けています。ある対談では、Aさんが「リベンジかのように」と言いました。それを受けてすぐにBさんが「ええ、リベンジであるかのように」とはっきり言ったので少しほっとしましたが、Aさん、恥ずかしい! Bさん、偉い! 「リベンジかのように」も「である」が抜けています。
 「まるで彫刻をするかのように」「春をすっ飛ばして夏になったかのように」「さも浮いているかのように玉を操るマジシャン」「地鶏を使ったかのように偽装した」「謝罪して丸く収まったかのように」など、「かのように」の直前は動詞や補助動詞です。「一人」「リベンジ」などの名詞にいきなり「かのように」と続けることはできませんよ( ̄o ̄)。
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「モナリザの盗難犯」って?

2007-12-11 19:45:12 | 気になる言葉、具体例
                    クルミ盗人(ぬすっと)?
 はい、しつこくテロップですみませーん。「気になるテロップ」というカテゴリーを新たに作ったほうがいいのではないかと考え始めていますが、まあ、それは置いといて、「モナリザの盗難犯」ですよ、これを見たときはしばらく脳みそがフリーズしてしまいました。意味は「モナリザ(あの名画のこと)を盗んだ犯人」ということなのですが、「盗難犯」という言葉は生まれて初めて見ました。「盗難」とは、金品を盗まれる災難、つまり、被害者側が用いる言葉であり、「犯人」にくっつく言葉ではありません。
 「強盗犯」という言葉はありますが、「強盗」は人を脅しつけて力ずくで金品を奪い取ることですから、そうでない場合、「モナリザ泥棒」とか「モナリザを盗んだ犯人」とか書くしかない・・・、あ、そうそう、「窃盗犯」でもいいですよね。なにゆえ、意味の矛盾する新しい単語を無理やり作ってまで「モナリザの盗難犯」などと格好をつけるのでしょうか、そんな必要がどこにあるのでしょうか?( ̄~ ̄)ウーム。
 テロップやフリップが間違いだらけで、アナウンサーやキャスターが困っているという場面をしょっちゅう見ますし、そのたびに「申し訳ありません、注意します」と言っていますが、もう無理でしょうね、改善できるようなレベルではありません。ナレーションは「あらい氏」で、テロップは「荒田氏」、後でキャスターが「先ほどインタビューに応じてくれた人の名前が間違っていました」と言ったのですが、「あらい」なのか「荒田」なのかは結局分かりませんでした( ̄ ̄)ウムム。
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「80種類、400匹が展示」って?

2007-12-10 19:44:43 | 気になる言葉、具体例
                     マンボウみたいだよ
 「ここには、80種類、400匹の魚が展示されています」というナレーションで「80種類、400匹が展示」というテロップだったのですが、ちょっと考えてみてください、「80種類、400匹が展示」というのはおかしいと感じますか? いいんじゃないのぉ、 と思いますか? おかしいとしたら、どのように書くべきだと思いますか? ( ̄‐ ̄)シンキングタ~イム。どうですか? 私なら、「80種類、400匹を展示」と書きます。「80種類、400匹が展示」ではいかにも尻切れトンボ、「が」は「されて」とセットで書いて初めて意味を成すわけで、「されています」を省いて「が」だけそのままというのはレベル低すぎ~( ̄ ̄)。
 先日、久しぶりに正しいテロップを見ましたよ。話し手が「高い年齢層を中心に・・・」といろいろ言っていて、テロップは「高い年齢層が中心」となっていたのですから、いやぁ~、感心、感心、それが感心するようなことかって? そりゃあ、感心しますよ。だって、「高い年齢層を中心に・・・」なら、大抵「高い年齢層を中心に」ですからね、このごろのテロップは。後に続く言葉を省くだけというレベルです。省くとどうなるか、なんていうことまでは、ほとんどの作業者が分かっていません。簡潔に、しかも正確に表現するということは、ただ省くだけでは到底できないことですが、大多数の日本人が助詞すら正しく使えなくなっている現状では、改善はとても望めないでしょう( ̄н ̄)。
 さらにドーン、話し手が「自分で考えろ」と言っているのに「自分のことを考えろ」と書いてあるテロップ! ただでさえ自分のことしか考えない人が多いというのに、やめてよぉ~~~( ̄д ̄)。
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「○○さんはニューヨークへ転勤に」って?

2007-12-09 19:59:47 | 気になる言葉、具体例
                      どんぶらこっこ
 おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、○○さんはニューヨークへ転勤に・・・? はい、またまたテロップです。ここはやはり「○○さんはニューヨークへ転勤」もしくは「○○さんはニューヨーク勤務に」とするのがいいでしょう。おじいさんは山へ柴刈りをしに行き、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。○○さんはニューヨークへ転勤をしに行きました、ではなく、ニューヨークへ転勤になりました、ですが、「なりました」を省くなら「になりました」を省く、そうしないとおかしなことになります。11月23日に解説した「そのためには骨身を惜しまないと」と同じことです。「そのためには骨身を惜しまないと決意した」の「決意した」を省くなら「と決意した」を省かなければならないのです。
 例えば、「○○さんは大統領になりました」なら、「○○さんは大統領に」でいいですよね、ですから、「○○さんはニューヨーク勤務に」ならおかしくないのです。この場合の「に」は変化や決定の結果を表します。「○○さんはニューヨークへ△△に」という場合、「に」は目的を表していると受け取るのが普通で、「○○さんはニューヨークへ買い物に」「○○さんはニューヨークへ勉強に」「○○さんはニューヨークへ仕事に」という表現になります。「転勤」は、目的ではありませんね。
 え? 「転勤」に「なった」のだから、変化や決定の結果ではないのかって? うーん、そうですね~、それなら単に「○○さんは転勤に」と書くべきで、例文は「ニューヨークへ」とわざわざ書いているのですから、「○○さんは転勤でニューヨークに」とするのが分かりやすい日本語ではないでしょうか( ̄‐ ̄)v。
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「どの程度の関係にあったかどうか」って?

2007-12-08 19:54:03 | 気になる言葉、具体例
                   「どうか」は要らんのじゃよ
 朝の情報番組で、メインキャスターが「どの程度の関係にあったかどうか」「どれだけ分かっているのかどうか」と立て続けに言い、その後、別の人が「どこまで車を乗り入れたのかどうか」と言いました。今うつったのか、すでにうつってしまっていたのか、う~~~ん( ̄н ̄)。続けて言うということは、そのときたまたまミスったのではなく、そのような言い方をふだんからしているということですね。そして、それを変だと指摘する人は周りにだれもいないということで、すでに感染が広がっているのでしょう。9月20日に「どこまで許されるかどうか」について書きましたが、こんなスーパースプレッダーがいたのですね、いやはや、困ったことです。
 その時点では、実際に関係があったのかどうかはっきりしておらず、もし関係があったのだとしたら、それはどの程度だったのか、これからの調べで徐々に明らかになっていくだろうという状況だったので、「どの程度の関係にあったかどうか」と言ってしまう気持ちは分からないでもないのですが、「関係はあったのか、あったとすれば、それはどの程度なのか」と、しゃべりのプロなら言っていただきたい。しゃべりのプロではない皆さんも気をつけましょう、最後の「どうか」は要りませんよ。
 また、同じ番組の別のアナウンサーさん、私は、この人、好きなんですけどぉ~、ちょっと慌て者で、「看護師に暴行を与え」とか言っちゃうんですよね~、まだまだ修業が足りん! 頑張れぇ~。あ、そうだ、「修業」で思い出しました。学業や技術は「修業」、宗教や武芸は「修行」、例えば、花嫁修業、板前修業、修行者、武者修行、このように使い分けましょうね(^^)/。
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タマネギを引き切り?

2007-12-07 19:44:12 | いろいろあれこれ
                   押してもだめなら引いてみな
 月曜日、お昼過ぎの料理番組で、ゲストの女性がタマネギを切っているのを見て、その手の動きに目が釘付けになりました。この番組は月曜から金曜まで同じゲストなのですが、水曜日、今度はネギを切っているのを見て、またもや釘付けに。う~ん、何かおかしい(°~ °)。使っている包丁は普通の牛刀、いわゆる家庭用万能包丁で、タマネギは、縦半分に切って芯を取り除き、ごく普通の薄切りに、ネギは、20センチほどの長さにしてから縦に半分にして斜め切り、なのですが、なんと、この人、引き切りなのです。しかも、本当の引き切りは、包丁の先の方をまな板につけ、根元の方は浮かして切るものですが、刃の中央部で、包丁をまな板に平行にゆっくり引いて切っています。
 イタリアンやフレンチの料理人がペティナイフで小さな材料をちゃちゃっと引き切りするのをたまに見ますが、そうでなければ、普通、野菜はほとんど押し切りですから、引き切りは何だかみょぉ~~~な感じがして、この人、元女子アナだよね~、なるほどね~~~と納得しました。それにしても、今はほぼ専業主婦で、お子さんもいらっしゃるというのに~。
 主婦なら、料理番組を一度も見たことがないなんてことは恐らくないと思いますし、ほかの人が野菜を包丁で切るところをただの一度も見たことがない、なんてことはないでしょう。それでも、何かの拍子で引き切りという癖がついてしまっていて、それはおかしいということには全く気づかないわけで、変な日本語の人が自分が変だと気づかないのと同じだな~と思いました。
 しかぁーし、金曜日、なんと、変化が! プロが包丁を使っているのを隣で見ているのだから、最終日には押し切りになるだろうと予想した、そのとおりになりました。ただし、包丁の根元でぎこちなく、いかにもこのやり方にさっき変えました! という感じです。ともあれ、本当によかったですよ、変だということに気づいて(指摘されたのかな?)。これからちゃんと直して、お子さんに正しい包丁の使い方を教えられるようになれば素晴らしいことです。
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「使者を遣わせて」って?

2007-12-06 19:23:27 | 気になる言葉、具体例
                  怪物を退治した者には褒美を遣わす
 11月30日の「2年も歩き回される」から続けて、五段活用から下一段活用へということについて書いてきましたが、今日の例文「使者を遣わせて」は、正しくは「使者を遣わして」であって、「遣わせて」は明らかな間違いです。これは、変化ではありません。誤用です。「変化」が「誤用」にエスカレートしていくということの一例です。
 使者を派遣するという意味なら、基本の形は「遣わす(他動詞、五段活用)」です。「褒美を遣わす」は「褒美を与える」という意味、「教えて遣わす」は、「教えてやる」という意味です。連用形はイの段ですから、「遣わして」、「使者を遣わして」となります。
 一方、心を煩わせるという意味の「気を遣わせて」という場合、「遣う(他動詞、五段活用)」が基本の形で、その使役表現が、未然形に「せる」を付けて「遣わせる」、その連用形が「遣わせて」です。つまり、この話し手は、全く意味の違う単語である「遣わす」と「遣う」の区別ができていないということになります。
 「悩ます」「悩ませる」、「巡らす」「巡らせる」、「寝かす」「寝かせる」、「滑らす」「滑らせる」、「働かす」「働かせる」、「腐らす」「腐らせる」、「座らす」「座らせる」、「回らす」「回らせる」、「歩き回らす」「歩き回らせる」、「任す」「任せる」、「済ます」「済ませる」、「浮かす」「浮かせる」、「つなぐ」「つなげる」、ここまではいいですよね。「張り巡らす」「張り巡らせる」、「もたらす」「もたらせる」、「研ぎ澄ます」「研ぎ澄ませる」はすっごく変です。「遣わす」と「遣わせる」は別物ですよぉ~。
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「被害をもたらせた」って?

2007-12-05 20:04:24 | 気になる言葉、具体例
                      おいらを浮かす?
 7月10日に「もたらせてくれた」について書きました。ハムやんがみたらしだんごを持っている写真がかわいいですよ。「被害をもたらせた」というのをニュースで聞いて、これはおかしいと思いました。基本は「もたらす」で、「もたらせる」は可能動詞です。「被害をもたらせた」なんておかしいでしょう?
 今月2日に、他動詞は五段活用から下一段活用にだんだん移行していっているようだと書きましたが、あなたは、「もたらす」と「もたらせる」、どちらですか? 「つなぐ」「つなげる」のように、五段活用、下一段活用、両方が同じくらい使われているものもありますが、「もたらせる」はまだまだ強い違和感があります。ましてや過去形となると、「もたらせた」・・・舌をかみそうです。
 「もたらす」は、他動詞、五段活用。五段活用の連用形はイの段なので「もたらし」、「被害をもたらした」です。「~させていただいて」が、最近は「~さしていただいて」になりつつありますが、「し」と発音するほうが楽だからでしょうね。なのに、わざわざ言いにくいほうに変化していくなんておかしいですよ。あ、そうか、言いにくいから「つなげる」ほど広がっていないのですかね。
 「済ます」「浮かす」も、連用形は「済まして」「浮かして」となりますが、あなたは「済ませて」「浮かせて」ですか? 私は・・・「済ませて」「浮かして」かなぁ。まだまだ五段活用のほうが優勢であるという単語は、「~せる」と言われると違和感を覚えます。例えば、「研ぎ澄ます」を「研ぎ澄ませる」と言う人は少ないと思うのですが、どうですか? 話し手が「自分を甘やかせてくれる」と言ったとき、テロップは「自分を甘やかしてくれる」となっていましたが、どうですか?
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「アンテナを張り巡らせ」って?

2007-12-04 21:12:42 | 気になる言葉、具体例
                       悩むなぁ
 「アンテナを張り巡らせ、情報を集め」という記述を見たことがありますが、「張り巡らす」は、他動詞、五段活用で、連用形はイの段ですから「アンテナを張り巡らし、情報を集め」です。現実には「張り巡らせる」という言い方もありますから、それでいくと「張り巡らせて」となりますが、私はやはり「張り巡らす」のほうなので、「張り巡らせ」は命令に聞こえます。そして、「張り巡らせる」は可能動詞ということになります。
 「悩ます」に対応する自動詞「悩む」の未然形「悩ま」に使役の助動詞「せる」が付いて「悩ませる」、これが「悩ます」と同等に使われるのは分かるのですが、若い人は、「苦しめる」「沈める」までも「苦しませる」「沈ませる」と言います。ストレートな表現を避けているつもりなのか、控えめといえば控えめ? でも、こういうところにも豊かさとは逆のものを感じます。
 「張り巡らせる」の受身表現は「張り巡らせられる」ですから、例えば「町中に張り巡らせられたアンテナ」となるのでしょうか。「張り巡らす」なら「町中に張り巡らされたアンテナ」です。「張り巡らせることができる」は、可能動詞をさらに可能表現にして、重複になっているように感じます。最近増えている「書けることができる」と同じです。
 でも、「任す」「任せる」の可能表現はというと、「任せられる」しかないでしょうね。「任せる(下一段活用)」の未然形「任せ」に「られる」が付いて「任せられる」です。ということは、可能は「任せられる」、受身は「任される」ということになります。何が残るかは、違和感があるかないか、優勢か劣勢か、ということによるのでしょうか。
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ベオウルフ-呪われし勇者-を見てきた。

2007-12-03 19:38:18 | いろいろあれこれ
                       ハムやん王
 フルCG、デジタル3・Dシネマ、そうだとは知らず、妹に誘われて見てきたのですが、3・Dシネマ版のほうではなく、通常版を見ました。だって、3・Dというのがいまいちピンと来なかったんだもん。前に「スパイキッズ」で3・Dのを見たことがありますが、赤と青のメガネで見る、あれですよね、あれを想像したのですが、今、調べてみたら、あれとは違うみたい。専用のスクリーンや専用のメガネなど、それ用の設備のある映画館でないと上映できないようで、3・Dシネマ版を見られるのは全国で28館だけなんだとか。
 アンジェリーナ・ジョリーが出ている、こういうのを「出ている」と言うのかどうか分かりませんが・・・、「ロード・オブ・ザ・リング」と「300(スリー・ハンドレッド)」が一つになった壮大なファンタジーとか何とか。それにしても、やはりすっごい技術ですね~、これがCGぃ~? でも、現実にはありえないからやっぱりCGぃ~、すごぉ~い、です。私は心臓が弱いので、怖すぎて目をそらすシーンもいっぱいありましたよ。びっくりして「ぎゃっ」と言いそうになるようなシーンもね。
 もちろん、実写のホラー映画とは全く違いますから、そんなのと比べればどうってことない、というか、きれいというか・・・、実写とは違うインパクトのある映像、「エイリアン4」のラストもそうでしたが、とにかく鮮やかで、余計に怖い~、夢に出てきそうですぅ~。でも、3・Dシネマ版も見たくなっちゃったなぁ~、あのシーンを3・Dシネマ版で見たらぎゃっ!と叫んじゃうだろうなぁ~。
 それから、映画には何らかのメッセージが込められていますが、この映画のメッセージは、私の記憶でいくとちょっと珍しいというか、ネタばれになるので言えませんが、今まであったかな~? まあ、そんなにたくさん映画を見ているわけではありませんから、ひょっとしたらあったかもしれませんが、世間であまり論じられない、だけど実は重要なことが語られているように思います。
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「歩き回らせられる」って?

2007-12-02 19:47:05 | 気になる言葉、具体例
                     歩き回らされてる?!
 今日の記事は一昨日の続きです。「歩き回される」は「歩き回らせられる」が正しいということを書いたのですが、「ふーん」というかたと「何かちょっと変じゃない?」というかたとに分かれたのではないかと思います。私は、本当は「歩き回らされる」だと思っているのですが、正直いって自信がないのです。
 「歩き回る」の使役表現は確かに「歩き回らせる」なのですが、その前に、「歩き回らす」という言い方はしませんか? これを受身表現にすると「歩き回らされる」になるのです。でもね、古い辞書には「回らす 動サ四」というふうに載っていて、四段活用ですよ、文語文法です。口語文法では、四段活用は五段活用に組み込まれたようですが、平成に入ってから発行された手元の辞書には「歩き回らす」も「回らす」も載っていません。うんと分厚い辞書なら載っているかな~?
 「悩ます」なら手元の辞書にも載っているのですが、若い人は「悩ます」って言いませんよね。「悩ます」と「悩ませる」、「巡らす」と「巡らせる」、「寝かす」と「寝かせる」、「滑らす」と「滑らせる」、「働かす」と「働かせる」、どちらを使いますか? 「腐らす」と「腐らせる」、「座らす」と「座らせる」、「回らす」と「回らせる」、あなたはどちらを使いますか?
 「大役を任せられた」というのを聞いたことがありますが、「歩き回らせられる」と同じことですね。「任す(五段活用)」も「任せる(下一段活用)」も同じ意味の他動詞で、「任せる」の受身表現は「任せられる」ですから。でも、これも、受身表現なら「任す」の未然形「任さ」に「れる」を付けた「任される」のほうが自然だと感じる人はいますよね。私も「任される」のほうです。
 他動詞は、五段活用から下一段活用にだんだん移行していっているようですが、ときどき「それは無理だろ、違うよ」と思うことがあります。でも、それほど、下一段活用のほうへどどーっと流れていっているのです。というわけで、「歩き回らされる」もそのうち消えちゃうかな~なんて思ったりして・・・、どうでしょうか? 受身表現でのみ、五段活用の未然形は残るでしょうか?
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若者言葉は文化?

2007-12-01 20:43:17 | 電子書籍(でじたる書房)
                    決して食べられないはむ鍋
 日本語は、文末まで聞かないとはっきりした意図が分からないという特徴を持っていますが、文法にのっとり、副詞や助詞を正しく使って話していれば、後に続く言葉をある程度予測することができ、言葉はすんなり脳みそに伝わっていきます。でも、そういう分かりやすい日本語で話す人はあまり多くないというのが現状です。
 例えば、「決して」と言えば「~ない」と続くに決まっていて、「決してそんなこと・・・」と尻すぼみになって最後の言葉が聞こえなくても、「そんなことはありません」と言ったのだろうと推測できます。でも、残念ながら、ほとんどの人は言葉のルールを逸脱しているため、予測した言葉が続いて出てくるとはかぎらず、思いも寄らない言葉が出てきたりするのです( °д °)。
 「あまり多くない」と言うと思ったら「あまり少ない」、これ、意外に多いのですよ。「○○氏は依然危篤状態が続いている」と言うかと思ったら「○○氏は依然小康状態が続いている」って・・・、う~ん、「○○氏は小康状態を保っている」というのが自然な言い方ですよね。「Aさんを来ていただいて」「ランチを誘うメール」など、正しい助詞を使えない日本人が箸をちゃんと使えない日本人と同じくらい増えていますが、どうですか、自然な言い方、できていますか?
 誤った表現を繰り返し聞かされ、慣れて、いつの間にか多くの人が誤った表現をするようになり、どんどん広がっていく・・・、結局、誤りであると認識されず、正しい表現は駆逐されてしまいます。変な日本語を変だと思っていない人のほうが多いので、間違っていると言われてもピンと来ないのでしょうか。間違えて覚えてしまい、それを後から修正するのは大変なことなので、何でも「若者言葉は文化だ」で済ませないで、若い人にこそふだんから正しい日本語を話してもらいたいと思うのですが・・・( ̄н ̄)。
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