僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

えびすリアリズム!~蛭子能収の展覧会 梅田ロフト~

2015-01-13 18:50:50 | アート・ライブ・読書
9日から十日恵比寿が始まることもあって週末からの3連休を楽しみにしていたのですが、親戚に不幸があって土日は終日葬儀に行っておりました。
滋賀の奥まった田舎の村で行われた葬儀ということもあって、しきたりなども分からずただ座っていただけだったんですけどね。

“田舎の葬儀は大変なんやなぁ”と感じつつも、慣れない付き合いにすっかり疲れて果ててしまいました。
そんなこんなで十日恵比寿にも行けなかったのですが、気晴らしに大阪の梅田ロフトで開催されていた“蛭子能収のえべっさん”に行ってきました。



蛭子能収というとTVの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」なんかでの傍若無人でギャンブル好きで空気を読まないおじさんキャラで有名ですね。
しかし当方などには昔、「月間ガロ」で不条理で破壊的な漫画を書いていた破滅的な人!という印象の方が強いな。



漫画の中で描かれる人物は“あさましく・強欲で・暴力的で・不条理で”シュールなキャラが多いのですが、反面“不安で・孤独で・人(世間)に馴染めない”キャラも多く出てきます。
蛭子さんが漫画を書くきっかけとなったのは“つげ義春の「ネジ式」”に出会ったことがきっかけとされていますから、何となく分かるような気がしますね。



蛭子さんの本で昔買った本に「わたしはバカになりたい」というのがあります。
タイトルからしてその時代の感覚が現れていますが、どっぷりと蛭子ワールドに浸っていた頃がありましたわ。
当時は蛭子能収を“えびすよしかず”とは読まず、“ひるこのうしゅう”と読むのが“通な人”みたいなノリもあったんですよ。



さて、この“蛭子さんの展覧会”は大阪の十日恵比寿にかけて開催されたんだと思いますが、こちらのえべっさんには御利益は期待出来そうにはありませんね。
展示されていた生稿も含めて場内は撮影フリーでしたので皆さん写真を撮っておられましたが、蛭子さんはやはりアナーキーな方やな。



撮影オール・フリーだと図録やカードが売れんやろ!とこっちが心配してしまいましたわ。
とはいえ、来場者は多かったですよ。今の蛭子ファンと昔の蛭子ファンとどんな比率になっていたのか気になるところです。



そんなマニアックな展示会ですっかりディープな世界に浸っておりましたが、昼ごはんは懐かしの“揚子江ラーメン”です!
梅田の街はすっかり変わってしまって道に迷いながらも揚子江ラーメンへ到着しました。昼時を外したのにも関わらず満員のお客さんで待ち時間は10分程。



注文したのはワンタンメンとギョウザにしましたが、若かりし頃の懐かしの味です。
最初は薄いなと思うスープが最後はちょうどいい塩味になってくるあたりは奥の深いラーメンですよね。



揚子江のラーメンは好きな人はリピーターになるけど、おいしいとは思わない人もいる。シンプルなのに個性的なラーメンだと思います。
蛭子能収の漫画も狂気とヘタウマの軽さの加減が絶妙ですが、賛否は大きく分かれるかも知れません。

余談ですが、蛭子さんって方は葬儀に参列している時に急に笑い出したりして、参列を拒否されてしまう危険な人でもあるらしい...。


コメント
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