僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~岐阜市 伊奈波神社・岐阜善光寺~

2016-04-22 07:38:38 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 御朱印蒐集をしながら参拝した神社仏閣の歴史などを見ていると、そこにまつわる歴史を興味深く思うことがあります。
この日に参拝した伊奈波神社と岐阜善光寺にもいろいろと歴史があるようでした。この2社寺は参道でつながっていましたので、両方へ参拝してきました。

 

まず伊奈波神社に参拝しましたが、この神社は広い参道の先にあってとても明るい気を感じる神社です。
御祭神は五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)で配祭神は淳熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)・日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)・彦多都彦命(ひこたつひこのみこと)・物部十千根命(もののべのとちねのみこと)とされています。
物部氏が祀られている神社はここが初めてでしたが、この神様には違った意味で興味を感じます。



587年丁未の乱(ていびのらん)で排仏派の大連(おおむらじ)物部氏(物部守屋)は崇仏派の蘇我氏(蘇我馬子)との戦いに敗れて物部氏は没落してしまいます。
この神社に祀られている物部十千根はその物部氏の遠祖で第11代天皇の垂仁天皇の時代に神祇祭祀のことを命じられていたとされる人です。
丁未の乱の時の用明天皇は第31代天皇(厩戸皇子“聖徳太子”の父)になりますので、物部氏は長く続いていた家柄だったようですね。

この時代を描いた漫画に山岸凉子の『日出処の天子』(ひいづるところのてんし)がありますが、別冊太陽から発行された「山岸凉子『日出処の天子』古代飛鳥への旅」 は山岸フリーク必携の永久保存版ですよ。
『日出処の天子』の影響でこの時代に興味を持った方って結構多いと思うんだけどな



さて話は戻って、伊奈波神社が現在の場所に遷座したのは1539年のことで、斎藤道三が稲葉山城の築城の時ということですから歴史が深いですね。
現在も岐阜城のある金華山の麓に伊奈波神社は鎮座しています。





楼門の前には楓稲荷神社の鳥居があり、奥の方には“神滝”と呼ばれる小さな滝が落ちていました。
摂社や末社にも見所の多い神社だったと思います。





さて伊奈波神社の大鳥居を出ると岐阜善光寺というお寺があります。このお寺は真言宗醍醐派の寺だそうです。
1582年武田氏滅亡後、織田信長が善光寺如来(信玄が甲府へ遷座していた如来)を当地へ移した事に始まるとされているようですね。



御朱印蒐集でいろいろな所を巡っていると、今まで知らなかった事を知るいい機会になります。
“御朱印場に歴史あり”と言えるかもしれませんね。


コメント
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