今月の読書！～沢木耕太郎「春に散る」、桐野夏生・篠田節子etc～

　４月１日から朝日新聞の朝刊で沢木耕太郎の「春に散る」の連載小説が始まりました。
当初は毎日ちょっとづつ連載を読んでいきたいと思っていましたが、欠かさず読むのも大変です。“今日はそんな気分じゃないよ”なんて日もあるしね。
結局は１冊にまとまって出版されてから読むことになるのかな。

物語は３０年前にボクサー・カシアス内藤の復活に向けた“夏から夏の１年間”の熱いノンフィクション（「一瞬の夏」）だとすれば、この「春に散る」は６０代になった沢耕の書く“春から春の１年間”のフィクションだそうです。
燃えたぎるような夏の熱い時代、喪失感の時代を経て、どんな春が始まってどんな春で終わるのか楽しみになります。


沢木耕太郎「オリンピア」「血の味」

最近読んだ沢木耕太郎の「血の味」はまさしく喪失の時代を描いた小説ですが、“過ぎ去った煮えたぎっていた自分がいた時代に対しての今の自分の姿．．．”誰かに自分を殺して欲しいと期待している人達がいる。
この小説は１５年前に９割書き終えていたが、最後の１割を書いたのは１５年後だったそうです。結末は受け取り方が悩ましい。


桐野夏生「奴隷小説」「アンボス・ムンドス」「錆びる心」「残酷記」「東京島」

ところで、このところ連続して読んでいるのは桐野夏生の本。
当方はこの手の本を避ける傾向があるんだけど、それは読みかけてしまうと止まらなくなってしまうからなんですよ。
“不気味だったり、怪しかったり、思い込みが激しかったり、念の深さや土着の怖さ”などを感じさせる連中がわんさかと登場してきますが、それぞれの物語がまさかの展開で進んでいくのでどんどん話の中に吸い込まれていってしまいます。


篠田節子「レクイエム」「静かな黄昏の国」、松浦理英子「ナチュラル・ウーマン」、向田邦子「隣の女」

向田邦子さんの本はどれを読んでも面白いですね。
この短編集「隣の女」は臭いがひとつのキーになっているのでしょうか。鼻を背けても充満してくるキツイ臭い（人間から発される）を想像しながら、ニマニマと読書する羽目になりました。
篠田節子さんのこの２冊の本は未読ですが、「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」という秀逸な本を書かれた方であり期待大。

当方がよくやる失敗に“以前に買ったことを忘れて同じ本を何度も購入する”ってのがありますが、この松浦理英子の「ナチュラル・ウーマン」も以前に購入して読んだことを忘れて、同じ本を２度買ってしまいましたわ。
既読なのをすぐに忘れてしまいますので、ＢＬＯＧに貼っておくと２度買いしないので便利かもね？

　藤原新也の本はほぼ読み尽くしてしまったので、写真集を買い集めています。
写真集を見るということは、絵画や造形などを見るのと同じような難しさがありますね。



ということでこれで４月分の本が足りるかというと、少し不安もあり。
“積読（ツンドク）”の在庫をしておこうかな。“積読”もひとつの読書法やもんな。

オオタカをパチリ！

　あやうく通り過ぎてしまうところでした。
田圃の横の道路を走行している時にチラッと見えたのです。“あいつはオオタカか？”

少しバックして戻って停車した時に、少し動いた。
その時に尾羽の模様が見えたので“あいつはオオタカ（成鳥）や！”と確信し、少し距離を詰めてパチリ！



オオタカはやっぱカッコええなぁ！
朝一にオオタカなんかに出会えると気分もエエで。（土曜の朝一の野鳥でした）



せっかくやから、もっとホトケノザが密集しているとこへ行ってくれないかな～！
なんて贅沢な注文には答えてはくれませんでしたけどね。



距離が近かった分、飛ばれたら終わりなんで多少の緊張感があります。
でも結構愛想のいいやつだったんですよ。もしかしたら食後だったかもしれませんね？



オオタカが田園地帯にいるのを年に何度か見かけますが、玉に愛想のいいやつがいるんだよな。
オオタカの成鳥って警戒心が強いのが多いんだけどね。



おまけで過去に録画したオオタカの食事風景のユーチューブ版。
“オオタカがコサギを喰らう！”



この後、オオルリに出会ったんだけど、この日は“オオ”つながりの日やったんやな。

桜にメジロをパチリ！

　先週は各地の桜の名所や花見の様子をニュースなどで放送していましたが、“湖北は北国”少し遅れて桜が咲き始めてきます。
週末に満開になっていた場所もあるものの、桜の名所は週が明けてから。しかし天気予報がよろしくないので早めに見ておかないと散ってしまうかも。

．．．ということで満開になっている桜を探してお花見となりました。
「桜が満開＝メジロ」がやって来ると単純に思うのは当方だけかも知れませんが、来てました！メジロ集団が。



数本ある桜の木のどこかからメジロの声が聞こえてくる。
そろそろ近いかと思い、枝が小さくゆれている桜を探すとメジロ数羽が吸蜜中でした。



　このメジロはクチバシに黄色い花粉を付けて、花粉を飛ばしておりました。



　こっちは桜の花の中に顔をうずめて、何やらほじくり出してきたようです。



見ているとメジロはいろいろな体勢で身の回りの桜の蜜を吸っています。
あの足で下向き・横向きなどの体勢を支えるので、メジロの足力ってかなり強いのかな？



桜が満開なので花をたくさん背負ってのゴージャス感があるかと思いきや、桜の花に姿が隠れてしまって中々顔を出してくれませんわ。
毎回メジロはモグラ叩きゲームやね。



バーダーの方って気の早い人が多いけど、桜が葉桜になる頃にやってくる連中も楽しみですね！

オオルリをパチリ！～今年の初認は早かった～

　今年のオオルリの初認は早かったなぁ～！
まさかこの時期に、こんな場所で会うとは思ってもいませんでした。

実は桜が満開になっている場所を見つけて“桜にメジロ！”でもと思っていただけだったんですけどね。
チラッと青い鳥が見えて、枝に留まっているのを確認したらオオルリでした。



全くこれだから鳥見はやめられませんね。
しばらく枝に留まっていましたので数枚パチリ！証拠写真だけどね。



よく“オオルリの多い春”とか“キビタキの多い春”なんてことを言いますが、この春はオオルリの多い春になるのかな？
そういえば去年はキビタキの多い春だったような記憶がありますね。



ただこのオオルリ、枝に留まってジッとしているだけで囀りはありません。
“見失ったらもう見つけらんな”と思っていたけど、飛んだ後にまた近くの枝に戻ってきておりました。



湖北でこの時期からオオルリが見られるようになるということは．．．たくさんの夏鳥に出会える予感がしてきませんか！

インド料理屋を探せ！～スパイシーハウス 長浜店～

　長浜の地域タウン誌「ｂｏｔｅｊａｋｏ（ぼてじゃこ倶楽部）」を見ていたら、まだ行っていないインド料理屋さんが開店しているのを発見！
なんとこれで長浜地域一帯は４店のインド料理屋がひしめく激戦区となりました。

前はインド料理屋へ行っても結構ガラガラなことが多かったけど、最近はお客さんが増加傾向なので少し早めの時間に入店。
食べている間に次々とお客さんが入ってきてましたから、やっと長浜にもインド料理ファンのウェイヴがやって来たってことかな。



この店舗は何となく見覚えがあるなぁと思っていたが、店内に入ったら思い出した。
そう、ここは以前は焼肉屋さんでしたわ。



注文したのは“ダル・カレーとチーズナン、サモサとタンドール・エビ”のセット。
カレーがこんな器に入って出てきたのは初めて見ましたよ。食器類にいいのを混じえて使ってるけど料理には食器も大事なアイテムやもんな。

　家族は“ナスとキーマのカレーとプレーンナン”のセット。
ナンのボリューム感は凄いです。結局チーズナンを半分テイクアウトにして、残りを食べきることに。



食後は普通のコーヒーカップに注がれたチャイを飲む。
元焼肉屋さんだったことが分かるコンロ付きのテーブルがアンマッチで面白い。



実は当方、とあるインド料理屋さんのとあるメニューの味が忘れられず、新しいお店をいろいろ探してるのですけどね。
そのお店はまだ営業はしているのですが、料理人さんが変わってしまって味がすっかり変わってしまったんですよ。
もう一度食べてみたい味なんだけどな。