立岩ダムの堰堤は安芸太田町押ケ峠地区にあるが貯水池の大部分は吉和地区であり、かつて吉和川(太田川)流域の急傾斜地に広瀬、一ノ原、二ノ原、三ノ原、立岩、大畠の6集落があったようであるが定かなことは不明である。このダムは昭和14年(1939)に完成しているようで、当初は下山貯水池と呼称して計画されていたようである。
地元古老話によると建設作業は過酷であったようで逃げ出す作業員がおり各所に見張りがいたような話など伝わっている。水利使用標識によると貯留量15,100,000㎥、取水量24.00㎥/sとあり、下流の打梨発電所に送水して発電している。