キャブは面白い。

やー勝った勝ったファイターズ。
稲葉選手の逆転満塁ホームラン。凄かったなあ。椎間板症から復帰して調子いいみたいだ。
チームにもこれで弾みがついてくれればいいな。
平日はナイターでファイターズ負けるとがくっときて、たいしたネタもないとブログ更新もできずに寝ちゃったりするしな。ははは。

昨日もそんなわけで、茶の間でそのまま寝てしまったという体たらく。
昼間は終日倒木、それも完全に倒れてなくていつ倒れるかっていう斜めになった木と格闘していて、チェンソーのタンク6杯、主にニセアカシアを処理しまくった疲れもあったけど。ニセアカシアは切るにはかなり硬い部類になるが、どうやら粘りがなくて根が浅いらしく、しなるとだらしなく折れたり、根っこから丸ごと倒れてきたりするようなのだ。

さて、今日は関東あたりが雪になったとかで、大変な思いをされた読者諸兄にはお見舞い申し上げます。
こちらは肌寒い曇り空だが降水はなく、SX125Rをちょっとちょしてみた。

先週はこのとおりの結果に終わったので、メインジェット=MJを替えてみた。
まず、極端に#190までサイズアップ。これはキャブに元々付いていた、KX65の標準サイズだ。
KX65はミニモトクロスレーサーで、2サイクル、1:32の混合ガソリンで動く。
SXに付けたら、案の定濃すぎて、空吹かしでもブリブリブリリリリィィィィーとかいって、まともに吹けない。

これは予想通りだったので、#100のMJ買ったときに一緒に買っておいた#110に替えてみた。
ニードルはフルリッチ(=クリップ最下段)にセット。試してみると、空吹かしではよく吹ける。
アイドリングも薄すぎながらなんとか可能にセットできたので、試走してみた。


近所のきつい登坂路をちょっと全開で走って、戻ってきて開けた結果がこのとおり。
碍子は白いが、やや薄茶色になっている。MJが薄めなのだ。
外周は黒く煤けているので、ニードルは濃すぎ(=上げすぎ)のようだ。
とはいえ、これでもノーマルのBST31よりパワー感はあり、ノーマル4速全開でじわじわ加速できるかどうかの坂が5速全開で加速登坂できる。
吹け上がりも明らかにノーマルよりよくて、別のバイクみたいに元気だ。薄いから上は頭打ちになるけどな。
平地で全開走行は高速になって危険だし違反のリスクが大きいが、急坂なら低いギアで速度を出さずに(というか出せないんだけど)全開走行がテストできる。
その道路は通行量も周辺人家も皆無に等しく、テストランにはおおいに助かるのだ。

薄めのときは全開走行時の焼付きが心配だが、レースエンジンでないし、短時間ならほぼ心配ない。
全開領域では混合気を濃いめにして、余剰燃料の気化潜熱を冷却に利用するのが常なのだ。
でも今回は碍子真っ白ってほどの超薄すぎでもないしな。
てことで、半開領域で影響の大きいニードルを、試しに一段下げてみた。


キャブ周りがスカスカなので、ニードル触るくらいならキャブはそのままでいける。
XT400Eだとこうはいかない。


同じとこを走って、道端ですぐ開けた結果がこれ。
外周の煤がだいぶ減って、このMJならニードルはこんなもんか、って感じだ。
でもそもそもMJもうちょいでかくしないと駄目だ。#110でこれだから、#115から120あたりで結果が出そうかな。
この状態でなんとかアイドリングさせるためには、アイドルを上げて、パイロットスクリュを4-1/4回転も緩めなきゃならない。それでも薄すぎで、吹かした後の回転がアイドルにすぐ戻ってこないし、アイドルをちょっと下げたらすぐエンストする。


車載工具ってのはえてしてショボいもんだが、バイクのスパークプラグ外すときだけは車載工具がいちばん良かったりする。
ちなみにプラグはNGKのDR8EA。標準はD8EAだから、DR8EAはそれにノイズサプレッションの抵抗が入っただけのものだ。

他のサイズのMJがないからそこまでにして、あとは昼飯食ってファイターズ戦観てたわけだが、ここで勘違いに気付いた。
このキャブのパイロットスクリュは燃料を調整するものだと思ってやってたのだが、実は空気を調整する「パイロットエアスクリュ」だったのだ。
SX初期型純正のVM24は、このスクリュを締めれば薄く、緩めれば濃くなる。これはマニュアルに書かれている。だからそのつもりでいたのだ。
しかし、野球観戦しながらカワサキのウェブサイトでKX65の取説を見てみたら、話が逆だった。これはエアスクリュで、締めれば濃く、緩めれば薄くなるというのだ。それなら話は変わってくる。

エアスクリュは、通常1-1/2ないし2-1/2戻し(緩め)あたりで快調にアイドリングし、吹けがよければOKとされる。
今回、PJはSX標準の#30を付けて、パイロットスクリュを4回転前後も戻してなお薄すぎだったので、よほど薄すぎ、すなわちPJが小さいのだと思っていた。しかし実際は逆で、PJがでかすぎるのだ。
MJが小さすぎでPJがでかすぎなので、エアスクリュのわずかな変化に対し反応が敏感すぎて、適正なセッティングが出せないのだ。だから、PJは薄めにしてアイドルスクリュでMJの影響を強めに出してやらないとアイドリングできないのだろう。

幸い、キャブに元々付いていた#25のPJがある。次はこれで試してみるか。
キャブはホントに面白いよなあ、微妙で。
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