なんでも屋

俺は本職の樵なわけじゃない。
仕事場の施設や機材全てのメンテが仕事だ。
山の管理も仕事のうちなだけだ。
電力会社でも電線の障害木を伐採する仕事があるが、あれは専門のスタッフがいるのかな。


風倒木の状況の例。
真ん中の弓なりに反った白っぽい木に、黒っぽい木やグレーっぽい木が数本掛かっている。
一番上の木が倒れて、ドミノ倒しのように他の木を巻き込んで、この木に掛かってかろうじて安定したのだ。
黒っぽい木はカラマツ。15メートルくらいか。
これを処理するには、木の重なり具合や絡み具合をよく見極めてやらないと、全部が一気に落ちてくる可能性もある。逃げ切れなければぺちゃんこにされて一巻の終わりだ。数トンの木に潰されてはヘルメットも役に立たない。
不測に木がひっくり返ったり、回転したりして落ちてしまえば逃げ切れないかもしれないので、切った木の動きもコントロールできるようにバランスをとりながら切る必要もある。

頭も使うし、体も使う。
写真に写っていない下のほうでは、この倒木に巻き込まれた低い木が多数絡み合っているので、カラマツの根元にアクセスするためにはそれらを除去しなければならない。
それらは途中で折れていたり、大きく反っていたりして、枝が下がって進路を阻む。反っている木は、うかつに切れば跳ね返って、当たればKOだ。
だから、腰よりも高く、時には頭より高くチェンソーを持ち上げ続けて、枝を払ったりしないとならない。
倒木でも、根が付いていて先端がフリーの木は、上から切り込めば切り口が開いて先が落ちる。
しかし、根が付いていても先端がどこかに掛かっていると、上から切り込めば切り口が狭まってチェンソーを挟んでしまうのだ。そうなったら他のチェンソーで別の切込みを入れるしか外す術がなくなる。
だから、その場合は下から切り込むのだ。これが力が要る。上から切るならチェンソーの重みで切り進めるのだが、下からだとチェンソーを支持するだけでなく更に上に押っつけなければ切れていかないのだ。
背中と二の腕、腿あたりがバキバキになる。


同じ場所の処理後。
真ん中の反った木が、倒木を支えていた木だ。
掛かっていたカラマツは胸高で25-30センチ、これだけ処理するのに1人で1時間以上、チェンソーのタンク2杯以上かかった。
危なくて、1人でしかできないのだ。
今週はずっとこんなことやってて、腰がかなりヤバイ。
明日は天気悪そうだから中止になるかどうか。

ファイターズ、今日は大差で快勝。
対バッファローズ、今季初勝利だ、そういえば。
これで勝ち方を思い出してくれればいいんだけどな。
ま、今日はプシッと一本いくかな、久々に。発泡酒だけど。
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