大木(当社比)

今日も終日倒木と掛かり木の処理。


このチェンソーで一発で伐れるギリギリのところ。
根元から2メートル弱のあたりだ。
2004年の台風で根こそぎ倒れて、他の木に掛かったままになっていた。角度が写真で伝わるだろうか。
人手が足りなくて放置してあったのだね。
樹種はミズナラ。年輪をざっと数えたら、70年くらい。
おそらく、昭和4年の北海道駒ケ岳大噴火で丸焼けになったところに、噴火直後に生えたものだろう。この辺では大木の部類だ。
多量の火山灰(ほとんど軽石)の上に薄く再生した土に根を張っているために根が浅くて、文字通り根こそぎ倒れてしまうのだ。


倒してざっと玉切りしたあとの写真しかないが、でかさが伝わるだろうか。
根元の角度はなんとなく分かるな。
倒れたとはいえ根がまだつながっていて、木としては生きていた。
今時季の生木は水分が多くて重いので、一人で何とか運べるのはこの太さだと長さ50センチくらいか。ヘルニア持ちとしては、それ以上だと腰がやばそうだ。
ここからさらに小さく切って片付けたのだ。案の定腰が痛い。


刃物カテゴリなので、チェンソーの刃。
上が新品、下は限界まで研ぎ減りした刃。刃を外周側から見ている。回転方向は写真の左から右だ。
だいたい新品の半分くらいまで研ぎ減ると、鉋の台のように切削深さを決めるデプスゲージが高すぎになり、切れ込みが悪くなる。
なので、そのあたりでデプスゲージも磨り落としてやらないとならない。
刃はタンク1杯空になったあたりで、給油のついでに丸ヤスリでタッチアップする。作業が途切れるようだが、じつはこまめに研いでた方がよく切れて作業がはかどるし、刃を長く使える。
うっかり土を切ったりしたら、一発で切れなくなる。そうなったら現場でも本気の研ぎなおしになる。
刃が写真下のようにちびてしまっても、きちんと切れる。今日、上の写真の木も含めてこの減った刃でやっつけたのだ。
研ぎが下手なうちは、やたら食い込んで抵抗が大きくなったり、滑って切れなかったり、真っ直ぐ切れ込まなくなったりした。
普通の刃物研ぎもそうだが、なんでも場数だな。何度もやんなきゃ上手くなれないのだ。
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