ネギ坊主。
いよいよ腰下をバラす。
右のクラッチ側からストリップしていく。
対辺30mmとか36mmとかの大きいナットが使われてるけど、ジープとかの整備で揃えた工具が役に立つ。
クラッチ外したとこ。
黄ばんだプラスチックギアのオイルポンプを外す。
奥のOリングも外しとく。
ポンプを開けてみる。
ドキドキ。
はい出ました。
スカベンジポンプのローターがこのとおり。ガビガビの傷だらけだ。
アウターローターも傷だらけ。
こりゃポンプ交換するしかないな。予想はしてたけど。
フィードポンプのローターは、少しだけ傷ついていた。
さらにバラす。
キックシャフトを外す。
だいぶスカスカになった右側。
左に移って、クラッチアームを抜く。このセットスクリュが固かった。
カバー外した左側。
フライホイールを外す。
プーラーかけて引っ張ってから中心を少し炙っておいて、プーラーの軸をゴン!で外れた。
プーラーは汎用品。
ヤマハの正規工具で、右ケースからクランクシャフトを抜く。
ホイ、バラバラだ。
これは、クランクケースからオイルを吸い上げる、吸い口のストレーナ。
縁に金屑が付いてたので、磁石でさらってみる。
ストレーナを洗ってみたら、洗い油から鉄片がネギ坊主状態で収穫できてしまった。
こんなの初めて見た。
念のためストレーナを分解して、さらに洗う。
左のベロが出てるとこが吸い口で、オイルは金網の下から入ってくる。
金網の目は、網戸より少し細かいけど、茶漉しほどでもないかな、ってくらい。
ベアリングの具合をみてみたら、右ケースのクランクシャフトのベアリングが、動かしたらサビ色のオイルが出てきた。
ゴリゴリはしてないけど、ダメだな。
同じく右ケース側の、ミッションの出力軸のベアリングがゴリゴリだった。これもダメ。
左ケースのベアリングは、一応無事のようだ。
この2速のピニオンがプレスフィットになっているようだ。
炙って緩めた。
バラしたトランスミッション。
左から1、4、3、5、2速。上が出力、下が入力になる。
問題の5速ギア。右が入力側のピニオンギアで、左が出力側のホイールギア。
これは、駆動力がかかる面。
これは裏側の、エンブレ時に当たる面。
こっちはまあまあキレイだ。
乗ってるときも、エンブレの時はギアノイズが消えていた。
5速ホイールギアのアップ。
少し歯面が削れて波打ってきている。
このほうがわかるかな。
5速ピニオンギアのアップ。
ギダギダに抉れてしまっている。
同じくドアップ。ひでえなこれ。
オイルの流れは簡単には整備書に書いてあるけど、実際どうなってるか追いかけながら洗わなきゃならないな。
さて、無事に復活するんだべか。