原因と対策は。
SRX600。
これは新品の5速ギアのセット。
オーバートップなので、大きい方が入力、小さい方が出力だ。
組み付ける前に、改めて、損傷したギアを観察。
入力側のピニオンギアの歯面。
ピッチングというよりスポーリングでえぐれてしまっているが、写真で左端の方は、歯が当たっていなかった形跡がある。
出力側のホイールギアの歯面。
ピニオン歯面のえぐれに合わせて、歯面の真ん中が盛り上がったみたいに摩耗している。
こっちも、当たり面が写真で左に寄っていた形跡がある。左端の方はピッチングしかかっている。
歯面がセンターで当たっていなかったので、摩耗が進んでこんな噛み合いかたになってしまっている。
これがきちんとセンターで当たるように調整できれば、少しはマシになるんでないかな。
念のためにと、オクで入手していた、中古のミッション。
右側がそれで、SRX400の2NYのものとして出品されていたモノだ。左は俺の2NXの。
2NXと2NYは、ミッションは基本同じで、プライマリとスプロケットの減速比が異なるだけだ。
2NYの5速ピニオンギア。
車載状態でいえば、左から見ている。手前が2速で、奥が3速だ。
歯面のピッチングは起きていないし、ど真ん中とまではいわないが、ほぼ真ん中に当たっている。
同じく5速ホイールギア。
写真の右が2速、左が3速で、真ん中の小さいのが5速だ。
写真がよくなくてわかりにくいが、こちらもまあまあキレイに当たっているようだ。
俺の2NXの場合、当たり面が1割くらいずれてた上に、2NYよりはるかに強烈なトルク変動を伴う、4割以上増しのトルクを受け止めなければならなかったのだ。上記の減速比の違いのため、同じギアで同じ速度のとき、600は400よりも2割ほどエンジン回転が低くなる。それだけトルク変動による振動も強く出るわけだから、なおさらだろう。
とりあえず、シムか何かでギアのアライメントを調整できるかどうか。あと、ラッピングとか刃先修正してみるか、かな。それでも再発を避けられるかどうかわかんないわけだし、なかなか厄介そうだな。